岩屋さんダメでしょう、この人。
日韓防衛相が会談、レーダー照射後初 主張は平行線
2019/6/1 17:54 (2019/6/1 19:39更新)
【シンガポール=三木理恵子】アジア安全保障会議のためシンガポール訪問中の岩屋毅防衛相は1日、韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相と非公式に約40分間会談した。韓国海軍による自衛隊機への火器管制レーダー照射を巡り、岩屋氏は事実関係を認めて再発防止に取り組むよう改めて求めた。鄭氏は照射を「事実無根だ」と話し平行線に終わった。
日本経済新聞」より
もはや話にならない。
一応、このブログでも火器管制レーダー照射に関して言及しているので、その記事を紹介しておこう。
簡単ではあるが箇条書きにして起きた出来事がピックアップしてあるので、参考にはなると思う。
韓国側は火器管制レーダーの照射を認めなかった
非公式協議がまずおかしい
出だしから意味が分からないのだが、日本の韓国が「非公式」な会談をしている。会談は防衛大臣級の会談なので、日本側からこれを「非公式」とする理由がない。
この防衛大臣級の会談を「非公式」とする理由は、どう考えても韓国側の希望であろう。
何故か?
それは、韓国側の艦艇が火器管制レーダーの照射を日本側の哨戒機に照射した事実に対して、日本側として韓国側に公式に真相究明と謝罪を求めているからだ。
しかし、韓国側は真相究明や謝罪について頑なに拒否。その態度に呆れた防衛省はこんなことをサイトで表明している。
韓国海軍艦艇による火器管制レーダー照射事案について
平成31年1月21日
昨年12月20日(木)に発生した韓国海軍駆逐艦から海上自衛隊第4航空群所属P-1哨戒機(厚木)への火器管制レーダーの照射された件について、日本側が有する客観的事実を取りまとめた防衛省の最終見解及び本件事案発生時に同機が探知した音を公表することとしました。 防衛省としては、韓国駆逐艦による海自P-1哨戒機への火器管制レーダー照射について、改めて強く抗議するとともに、韓国側に対し、この事実を認め、再発防止を徹底することを強く求めます。更に、これ以上実務者協議を継続しても、真実の究明に至らないと考えられることから、本件事案に関する協議を韓国側と続けていくことはもはや困難であると判断いたします。 本公表が、同種事案の再発防止につながることを期待するとともに、引き続き、日韓・日米韓の防衛協力の継続へ向けて真摯に努力していく考えです。
「防衛省サイト」より
「本件事案に関する協議を韓国側と続けていくことはもはや困難」と言っているのだ。
逆に言えば、先ずは事実認定の後に謝罪がなければ、韓国側との協議などあり得ないとその様な立場を示しているのである。
その上で「非公式」に協議をしているのだから、まあ、日本側が会談して貰いたかったとその様に持ちかけた様に受け取られても仕方があるまい。
韓国側は事実を認めなかった
そして、その上で韓国側は認めなかった。
韓国国防省の説明によると、鄭氏は会談で「明らかな事実無根で、問題の本質は日本の哨戒機の威嚇飛行だ」と話した
レーダー照射の事実を否定したのである。
何が「事実無根」なのかは判然としないが、日本の哨戒機が威嚇飛行した事実は存在しないのに、事実として存在したレーダー照射を否定して威嚇飛行を問題視したのである。
もはや、出だしから話にならない。
こんな状況であっては、岩屋氏は会談の席を蹴ってでも立ち上がるべきだったのである。
何しろ、日本側が明らかな証拠を示し、韓国側が否定できる材料を示せなかった「レーダー照射」は否定し、証明できるような証拠は何も示せなかった「威嚇飛行」に関して未だに主張している。
つまり、あった事を「無い」といい、無かった事を「あった」というのだ。韓国としては平常運転だろうけれども、友好国としてはこんな状態で話ができるはずが無いではないか。
そんな事を言われつつ、「再発防止」だと?
岩屋氏は事実関係を認めて再発防止に取り組むよう改めて求めた。鄭氏は照射を「事実無根だ」と話し平行線に終わった。
もはや呆れてモノが言えないとはこの事で、「再発防止」って、「レーダー照射は不問にする」という意図があるんじゃないかと勘ぐられても仕方が無いでは無いか。
言うに事欠いて「再発防止」だ?
とりようによっては、「前のことは不問に付す」ので、「次は止めてね」と、そうとられても仕方が無いでは無いか。冗談では無い。あんなことをやられて実効的な反撃もないまま、無かった事にする?もはや嗤うしか無いな。
韓国と組んでも防衛の足しにならない
そもそも韓国軍の実力というのは、日本の防衛において期待できるようなレベルにない。
これは、韓国軍が弱いとかそういう話をしているのでは無く、そもそもそういう装備を韓国側が有していないという話なのである。
日韓の防衛協力はレーダー照射以降、停滞したままだ。ここで防衛相会談を開いたのは、北朝鮮のミサイル発射を巡る対応で足並みをそろえる必要性が増した面がある。
こんな事を言っているが、北朝鮮のミサイル発射について韓国が何か抑止力になるかというと、そんな事はあり得ないのである。
それは、少なくともムン君が大統領をやっている限りは、無理だろう。
日米韓の防衛相会談も行われる
足並みの揃わない防衛相会談
そして、日韓での非公式な防衛相会談の翌日には日米韓で公式な防衛相会談が行われている。
日米韓の防衛相会談、共同声明に対北「圧力」盛り込まず
シンガポール=山下龍一、鈴木拓也 2019年6月2日17時21分
日米韓の防衛相は2日、アジア安全保障会議のため訪れたシンガポールで約1時間40分会談した。共同声明に北朝鮮に対する「圧力」の文言は昨年に続き盛り込まれなかった。対話路線の韓国に配慮したとの見方がある。非核化に向けた国連安保理決議に基づく制裁継続では一致した。
「朝日新聞」より
この会談がまた意味がよく分からなかった。
1時間40分の会談時間を使って、共同声明として北朝鮮に対する「圧力」の文言が盛り込まれていないのである。
もはや、コレもどうしようも無いレベルの話で、アメリカと韓国は同盟国で、北朝鮮は敵対しているのである。もっと言えば、戦争中の国なのだ。
にもかかわらず、非核化にも国連安保理決議に基づく制裁継続だけ続け「圧力」は無しというのは意味が分からない。
それどころか、韓国は国連安保理制裁決議を違反している可能性すらある。いや、その蓋然性は極めて高い。
国連安保理決議に基づく制裁違反を犯し続ける韓国
韓国が瀬取りに荷担している疑いというのは、非常に強い。
北朝鮮に石油を供給した韓国船舶、「制裁の穴」では発言権はない
Posted April. 04, 2019 07:58, Updated April. 04, 2019 07:59
韓国籍のタンカーが石油製品を公海上で北朝鮮に供給した疑いで、6ヵ月間、釜山(プサン)港で抑留されていることが確認された。このタンカーは2017年、2度にわたって4300トンの清製油を北朝鮮に渡したという。韓国船舶が瀬取りの疑いで摘発され調査を受けるのは初めて。米国の独自制裁の対象に指定されたロシア船舶は、浦項(ポハン)港で抑留されているという。
「東亜日報」より
これは、民間側が勝手にやって、韓国政府が取り締まることが出来なかったというような体で記事が作られているが、この話はおかしい。
このような状況で、同盟国である韓国で制裁違反が摘発されたため、韓国の履行意思は再び疑いをかけられることになった。韓国政府は、「全世界で制裁違反疑いの船舶を抑留して調査する国は韓国だけ」だとし、最も忠実な履行国家だと強調するが、韓国の船舶会社に対して事前に指導を行い、徹底して監視したのか疑わしい。これでは国際社会で韓半島問題の当事者として発言権も持つことができるだろうか。
「東亜日報」より
記事で追求がある様に、制裁違反を行った可能性のある船舶を抑留している。事前調査のの欠如も指摘されているが、組織的に行われているであろう瀬取り行為について摘発されたニュースが聞こえてこない。
それが明らかになるのは韓国として不味いのである。
冒頭、岩屋氏は「北朝鮮の核・ミサイル廃棄は具体的に進んでいない」と述べ、5月9日の短距離弾道ミサイルの発射はこれを禁じた安保理決議違反だと指摘した。シャナハン氏は「3カ国は緊急の課題に直面しており、防衛協力をさらに強化する」と語った。
「朝日新聞」より
朝日新聞にあるように、日米では安保理決議の話をしているのにもかかわらず、韓国側は未だに「対話」を目指しているというのだから、もはや日米韓の枠組みで防衛協力というのは不可能になっている事を示している。
対北朝鮮、危うい日米韓連携=岩屋氏の試み奏功せず
2019年06月03日07時15分
日米韓3カ国の防衛相は2日、アジア安全保障会議に合わせた会談で、密接に協力して北朝鮮に対処することは確認した。しかし、日米韓連携の内実は乏しい。日韓の溝を埋めようとした岩屋毅防衛相の試みは奏功したと言い難く、結束の危うさを印象付けた。
「時事通信」より
時事通信は割と辛辣に書いているが、日米韓の防衛相会談も事実上失敗に終わった。
日韓の立場の違いは、1日のアジア安保会議での演説でも浮き彫りになった。岩屋氏は強硬姿勢を維持する重要性を強調。北朝鮮が洋上で物資を積み替える「瀬取り」対策に関し、中国、ロシアと並べる形で韓国にも協力を呼び掛けた。一方、韓国の鄭景斗国防相は「北朝鮮が過去の道に戻らないようにすることが重要だ」と語り、人道支援の必要性を指摘した。
「時事通信」より
何しろ、韓国側は「瀬取り」は「人道支援」にあたるというのである。
それどころか、本来は北朝鮮に対して圧力をかける立場にあったハズの国情院がこのざまだ。
8年前に廃船の漁船、韓国と北朝鮮で位置情報表示の形跡
記事入力 : 2019/05/30 10:21
8年前に廃船となった漁船「ゴールデン・レイク801」の位置情報が昨年から韓国と北朝鮮の双方で相次いで表示されていることが分かり、関心を集めている。米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が28日に報じた。しかし韓国海洋水産部(省に相当)の資料によると、この船はここ3年の間に韓国の港を出入りした記録がないことから、「幽霊船」だとか「国家情報院の工作船」などさまざまな疑惑が持ち上がっている。
「朝鮮日報」より
今のところ疑いだけだが、国情院が北朝鮮と繋がりがあるというように疑われる時点で、もはや役に立たないのだなと感じさせる話である。
アメリカ側の足並みも揃っていない
そもそも、北朝鮮に対してはアメリカ側の足並みも少々怪しい。
日韓両国と同盟を結ぶ米国は、こうしたずれの調整に動くべき立場だが、米政府内の足並みの乱れが3カ国連携の揺らぎを助長している。ミサイル発射について、ボルトン大統領補佐官が「安保理決議違反だ」と断じたものの、トランプ大統領は「私は違う見方をしている」と言い切っている。
「時事通信」より
トランプ氏の言動がアメリカの立場を引っかき回しているような印象もある記述だが、そもそも事前にアメリカ政府内部で話し合いがしっかり出来ていないことを示しているとも言える。
THAAD:問い詰める中国、明確に答えられない韓国
記事入力 : 2019/06/03 09:43
シンガポールで開催されたアジア安全保障会議(シャングリラ会合)中の今月1日に韓中国防相会談が行われ、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」問題を巡り、中国側が韓国政府に明確な立場を表明するよう求めていたことが2日までに分かった。慶尚北道の星州基地に配備されているTHAADの配備状況などに関する中国側からの質問に、韓国側は明確な説明ができなかったようだ。ある韓国政府筋は「THAAD問題は米中対立によって韓国が直接の影響を受けた最初のケースだが、米中のどちらか一方の肩を持つ形の説明は難しい」と述べた。
「朝鮮日報」より
一方で、アメリカは韓国にも圧力を強めていて、しばらく棚上げされていたTHAADに関しても回答を出せと、迫っている。
もはや、韓国は日本の国防に対してリスクにしかなり得ない状況になっていることは明らかだ。
アメリカもそれを理解している節があるので、そろそろ枠組みの変化を理解すべきなのだろうと思う。
そして、今回の2つの防衛相会談は何れも失敗した。主に岩屋氏の拘りによって、韓国に寄り添った態度を示した結果がこれである。これは防衛大臣としての外交の失敗を意味する。
もう、罷免した方が良いんじゃ無いか?この人。
コメント
>>韓国国防省の説明によると、鄭氏は会談で「明らかな事実無根で、問題の本質は日本の哨戒機の威嚇飛行だ」と話した
この矛盾した発言の段階で追いつめるべきでしたね。
問題の本質が威嚇飛行と言うならレーダー照射は認めるんだなって言えばいいじゃないかと思うんですけど。
威嚇飛行も軍用機が軍艦に対しては威嚇も何も成立しないだろと言えば済む事。
この人、対応が遅いと思っていたけど頭の回りが遅いのか、パチンコ議員だから韓国に何かあるのか。
これこそ安倍首相の任命責任問題だと思いますけどね。野党はこういう事は突かないのが笑えます。
野党がこの問題にタッチしたくないのは、単に韓国マターだからなのでしょうね。
岩屋氏を責める為には韓国に対する厳しい対応を主張する必要があるわけで、それが出来ないというのがネックなのでしょう。
安倍さんは、キムチ岩屋を使って、G20前に文除けスプレーを
撒いたと思う事にしています。外相会談・防衛大臣非公式会談と
連チャンでこれなら、ボッチ飯でお帰り頂けるのでは・・。
ワタミンや岩キムチなど捨てカードでポイント獲得してる気がする。
まり さん
私も同感です。かの国は都合の良いところだけを切り張りする上、言ってもいない事まで約束した事にしますから。
顔を合わせているのに横を向くような無礼は働かない礼儀は示したうえで、非公式な話はメディアがどう報道しようと外交上は何も言っていないのですから、絡みようがありません。事実シャングリラ会合のスピーチでは瀬取監視の協力国の中に韓国を入れていません。無言のメッセージだと思います。
ご指摘の懸念は確かにあります。
実際、どうだったのかについては、ハッキリした報道が出ていませんし、報道の内容を鵜呑みにする話でも無いでしょう。
ただ、今のところはネガティブな印象しか受けないのですよね。
なるほど。
「岩屋更迭カード」を温存する為、とか色々言う人もいますね。
ある意味、今回の話が「文除けスプレー」という形で機能する可能性はあるかもしれません。
ただ、そうであるのならば非公式会談を開く必要は無かったのですよね。次官級の話で終わらせればそれで事足りますし。
わざわざ会った事は、「未だ国際社会に韓国が必要だ」というアピールに使われかねませんし、アメリカの手前があったとはいえ、寧ろアメリカ側の方が一歩引いた形で会談が進んでいた事を考えると、事前に会った効果があったのかどうか、怪しい気がします。
ソウル総合ニュースより
6月3日シャナハン国防長官代行と、
チョンギョンドウ国防部長官は、有事作戦統制権を韓国に移管すると、共同報道文を発表した。 とな。
岩屋が知ってて、会談したのか?知らずに、お仲間と会ってたのか?
キナ臭さが、1段階アップかしら?
いやー、これ、どうなってるんですかねぇ。
記事にしてみましたが、イマイチ切り口が宜しく無い感じになってしまいました。
ムン君は予定より前倒しして有事作戦統制権を返還という話にしたいのでしょう。ただ、韓国にとってはクリティカルな話になりそうなんですがねぇ。
>つまり、あった事を「無い」といい、無かった事を「あった」というのだ。韓国としては平常運転だろうけれども、友好国としてはこんな状態で話ができるはずが無いではないか。
>そんな事を言われつつ、「再発防止」だと?
外交交渉というか子供の喧嘩レベルの折衝や仲裁も無理なんじゃないかと呆れるしかない、まったく困ったダメなオッサンですよねェ~。
>もう、罷免した方が良いんじゃ無いか?この人。
ほとんど国民の総意だと思いますが、今罷免すると安倍ちゃんは任命責任を問われかねませんよね。
所詮更迭ありきのヘタレ防衛相なんですけど、参議院戦後の内閣改造に期待するしかなさそう...、トホホですね。
太郎ちゃん(麻生)が自派のベテランだとか言ってゴリ押ししたのなら、完全に裏目に出たのかなァ~?
色々自民党にも柵みというか、事情というか、あるのでしょう。
しかし、ここまで暗愚だと、その職にあって有害だとしか言えません。
もう、ダメだと思いますよ。
>色々自民党にも柵みというか、事情というか、あるのでしょう。
岩屋氏は身内からもコテンパンに酷評されていますねェ~、まあ当然でしょうが。
このブログの参加者さん達の「岩屋更迭カード論」が、安倍ちゃんの頭の中にあると想像できるのは僕も同じ意見です。
衆議院だけでも当選5回以上を20人も抱える見た目だけは重厚な麻生派なんですが、岩屋氏は派閥の要職を任された事もなく、かろうじて「防衛・外務畑」という事で太郎ちゃんが最期の温情でゴリ押ししたって想像しています。
また、同じ九州地区なんで一応忠誠心を評価しているのでしょうし、大分選挙区に有力な代替え候補もいない。
いっそスキャンダルでも起こしてくれた方がありがたいのですが...、人の良いだけのアナグマ顔のオッサンですから期待薄です。(苦笑)
安倍ちゃんも恩義のある太郎ちゃんのメンツを潰せないから、「ここまで暗愚だと、その職にあって有害だとしか言えません。」であっても、更迭カード切るには難儀しているんじゃないかな。
選挙対策としても留任させるのがマイナスなのは間違いないのですが、南朝鮮への強硬姿勢は親分の財務大臣太郎ちゃんが「スワップ断固拒否」、外務大臣の太郎ちゃん(河野)が制裁発動で何とかしのげると思っている節がありますね。
つまり、選挙後に内閣改造で岩屋氏を外しちゃえばソフトランディングは可能...。
ただ、このご仁の問題は愚かすぎる南朝鮮擦り寄りだけでなく、宮古島から地対艦ミサイルを一時的にも撤収させた様に、国の安全保障を理解することなく安易な行動をする愚鈍さ=危うさだと考えています。
本当なら、国益に背くだけでも十分な更迭理由なんですけどね。