支那が貿易戦争でレアアースをちらつかせる

支那

あー、ナンだ、アレだ。

いやどっから突っ込めば良いのやら。

韓経:貿易戦争で守勢に立つ習近平、レアアース輸出中断を検討

5/21(火) 8:55配信

米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席が米中貿易戦争で相手の弱点を狙った攻勢を強化している。トランプ大統領は中国の先端産業育成策である「中国製造2025」に対する露骨な警戒心を示し、習主席は先端産業の核心素材に使われるレアアースを米国に対する報復カードとして検討している。

「中央日報」より

まず、中央日報に突っ込まざるを得ないのだけれど、中央日報に突っ込むべきか、支那に突っ込むべきか。

レアアースは支那の戦略物資

レアアースは電子部品を作るには必須

電子部品というべきなのかはちょっと悩ましいが、まあ、例えば電池を作る場合に必要なレアアースは、ミッシュメタル辺りがニッケル・水素充電池に使われている。

LEDを作るのであれば、イットリウムとかセリウムとかユウロビウムとかが使われる。

え?よく分からない?

うーん、例えば磁石だと、ネオジウムとかプラセオジム、サマリウムなどが使われちゃう。

で、ハイテク産業だとこれらを利用した機器を使って半導体を作る話になるので、まさに支那が欲しいCPUなどの部品が、レアアース無しでは困るということになるのである。

実際に、ペンタゴンがその事について警告を出しているニュースがあった。

ペンタゴンは、中国を米国の防衛産業にとっての「高まるリスク」と見ている

2018年10月5日/ 8時58分

米国防総省が主導する米国の中核産業の弱点を国の安全保障に欠かせないようにするため、中国は米軍に不可欠な物質の供給に対する「重大かつ増大するリスク」を示している。

~~略~~

報告書では中国が重視された。米国の軍事用途に欠かせない希土類鉱物の世界的供給を支配していることが選ばれました。報告書はまた、特定の種類の電子機器と米国の弾薬で使用される化学物質の供給における中国の世界的なプロファイルに注目した。

「ロイター」より

ペンタゴンが警告しているのは、軍事用途という話ではあるのだが、電子機器を作るのにレアアースが欠かせないという話でもある。

鄧小平はレアアースで世界に対する優位性が発揮できると言った

これは産経新聞が報じていた話なのだが、鄧小平の時代、1991年頃から既にそうした視点があったという。

鄧小平の戦略・中国レアアース開発で荒れ果てた山に無数の酸溶液の池 住民は歯が抜け…陸上破壊進み海洋進出か

2016.3.31 08:04

 中国のレアアース開発は、最高指導者だったトウ小平が約24年前に改革開放と経済成長を呼びかけた「南巡講話」で述べた言葉が原動力となってきた。

 「中東有石油、中国有稀土、一定把我国稀土的優勢発揮出来」

 「中東には石油があるが、中国にはレアアースがある。中国はレアアースで優位性を発揮できるだろう」という意味だ。

「産経新聞」より

実際にこの話は支那の政界内部に深く浸透し、実際にレアアースで世界をコントロールしようと、その様に目論んだ時代があった。

2010年、支那発レアアースショック

そしてそれを2010年に実行した。

レアアース禁輸に潜む中国の不満 “来年の輸出枠”に揺れる日本企業

2010.10.4

レアアースショックは、起こるべくして起こった事態だった。中国政府は、以前から日本にある不満を抱いていた。領土問題は対日輸出禁止の直接のきっかけにすぎない。そして今回の措置は、日本にとってまだ危機の序章だ。年末、中国政府は来年上期の輸出枠を決定する。その内容こそが、日本企業の命運を左右する。

その輸入は、突如止まった。

9月22日、環マテリアルの松尾克之会長の元に中国共産党関係者から1通のメールが届いた。「釣魚島(尖閣諸島)で船長が逮捕されたゆえに、21日付でレアアース(希土類)の禁輸が決定された」と記されていたという。環マテリアルは専門商社で、レアアースを中国から輸入していた。一連のレアアースショックの始まりだった。

「DIAMOND online」より

その当時、日本はレアアースの輸入を支那に頼っていたので、大混乱に至る事になる。まさにチャイナリスクが表面化した出来事でもあった。

これに対して日本はどうしたかというと、レアアースを使わない製品の開発に血道を上げることになる。

中国ついに“白旗” VS日欧米「レアアース兵糧戦」で自ら首を絞めた

2015.5.15 06:00

2010年9月に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖で起きた中国漁船衝突事件とその後の日中摩擦を受け、中国が制裁措置として事実上の対日輸出規制を行ったレアアース(希土類)。ハイブリッド車(HV)のモーターなどハイテク製品に欠かせない素材だが、日本は欧米とも共同歩調を取って追い込んだ結果、不当な措置をとり続けた中国は5月1日に最終的に白旗を掲げた。

~~略~~

 確かに安価な中国産レアアースに頼り切っていた日本の経済界だったが、危機感を募らせた結果、漁船衝突事件をきっかけに対中依存度を引き下げようと日本企業は、レアアースを使わない製品やレアアースのリサイクル技術を続々と開発した。この結果、中国の対日レアアース輸出量は11年に前年比34%減となり、その後も大幅減少が続いている。日本企業は「やればできる」ことを証明。オーストラリアなどからのレアアース供給も本格化し、中国産の需要は減っている。

「産経新聞」より

そして、支那産レアアース依存から脱却して今に至るのである。

南鳥島の海底でレアアース発見のニュース

更にもう1つの朗報として日本を駆け巡ったのがこのニュース。

南鳥島のレアアース、世界需要の数百年分 早大・東大などが分析

2018/4/10 18:22

早稲田大学の高谷雄太郎講師と東京大学の加藤泰浩教授らの研究チームは、日本の最東端にある南鳥島(東京都)周辺の海底下にあるレアアース(希土類)の資源量が世界の消費量の数百年分に相当する1600万トン超に達することを明らかにした。詳細な資源量を明らかにしたのは初めて。レアアースを効率よく回収する技術も確立した。政府や民間企業と協力して採掘を検討する。

「日本経済新聞」より

この話は海底からレアアースが見つかってラッキーという風な捉え方をされたけれども、その実、海底からレアアースを回収する方法がネックなので、すぐに事態解決とまでは行かない事も分かっている。

ただ、これに関連してこんなニュースを紹介しておきたい。

F35機体の一部回収=墜落現場の周辺海底-防衛省

2019年05月07日11時56分

 航空自衛隊三沢基地(青森県)の最新鋭ステルス戦闘機F35Aの墜落事故で、岩屋毅防衛相は7日の定例会見で、機体の一部を海底から回収したと明らかにした。引き続き、行方不明のパイロットと残りの機体を捜索している。

 岩屋防衛相によると、捜索に協力している海洋研究開発機構の海底広域研究船「かいめい」が、基地東方約135キロの水深約1500メートルの海底で、フライトレコーダーの一部を発見。他に風防の一部も見つかった。損傷が激しく、レコーダーのうち高度や速度などを記録するメモリー部分は回収できていない。

「時事通信」より

このニュース、痛ましい事故で、未だにパイロットが見つかっていないだけに、一刻も早い発見と、原因究明に繋げて欲しい。

で、紹介した理由は、海底広域研究船「かいめい」の名前が載っていることである。

実は、アメリカからも調査船「ファン・ゴッホ号」が参加しているが、日本の調査船が偉業を成し遂げることが出来たのが大きい。そして、この「かいめい」は海底の資源引き上げが可能なのである。

海底広域研究船「かいめい」機能紹介

まだ研究船という位置づけの船なので、直接レアアースの採掘に繋がる訳では無いのだが、希望はあるよと言う話。

コメント

  1. 匿名 より:

    韓国人は見たいものしか見ませんから、現実の世界と認識がずれているのですね。

    • 木霊 より:

      韓国にとっては支那が今回の争いで負けてもらっては困るはずです。
      しかし、一方でアメリカに負けてもらっても大打撃ですから、悩ましい感じなんだろうと思います。現実逃避はやむなしじゃないでしょうか。

  2. マスメディア反乱軍 より:

    尖閣諸島の絡みで10年位前に日本でも大騒ぎになって、マスメディアがしきりに危機を煽っていましたよね。

    でも、ちゃんと代替え技術が提供された訳で言い値で買わされてた輸入を諦めた結果、かえって日本の基礎的なイノベーションを高めました。
    アメリカも支那の報復手段(=脅し)にこれが含まれている事は折り込み済みと予想しています。

    石油以上に本格的に産出するには採算性を考えると、ビジネスになるかどうか判らない博打的投資...、何しろ相手のほとんどは海底深くなんですから。
    採掘できて採算が採れるかの厳密な調査を辞めてはなりませんが、代替え可能なイノベーションとの採算競争になるんじゃないかな?

    支那は常にこうやって何かを人質にし圧力を掛けてきた国なんですから、いつ裏切られるか判らない国に日本国は経済は基より色んな運命を委ねるのは愚の骨頂です。
    常に油断大敵をモットーに付き合わないとね。

    P.S.
    昔読んだミステリーか漫画にこんなのがありました。
    代々伝わる隠された謎の家宝を子孫達が争って探すのですが、やっと見つけた箱を開けるとそこには金属の装飾品が山ほど...、ところが汚れを拭いてみるとなんとそれはアルミ製でガッカリというオチでした。
    隠した祖先は貴重な新技術を他人に盗まれてはならないと思い隠したんでしょうけど、「科学は常に進歩する」というシンプルな原理を忘れてしまったコメディーですね。(苦笑)

    • 木霊 より:

      アメリカは支那の報復を織り込み済みだと思うのですよ。
      血を流してでも支那を叩きつぶそうというのが、今のアメリカの方針ですので、そう簡単に手を緩めるとも思えません。少なくとも5Gは丹念させるつもりなんじゃ無いでしょうか。流石にオープンソースのAndroidの供給を止めるとこまではやれないと思いますが、ファーウェイがgoggleのPLAYストアを失うと、多数の国でファーウェイのスマホを買うのに躊躇する人が出るでしょう。
      そうなるとスマホのシェアを失い、5G覇権もとれなくなる。ソコまではやるんじゃないかな。

  3. 河太郎 より:

    すげえバカな質問で恐縮ですが。
    1990年代にはレア・アース(希少土類)は南米やインドやアフリカとかでしか「産出されない」としていたのですが……。
    これシナがいつの間に産出国になったのでしょうか?
    当時はリニア・モーターカーの「なんとか電導」で必要な素材でしたが。
    希少土類の「範囲」が素材として広がったのか?
    はたまた鉱脈を「新発見」されたのでしょうか??

    • 木霊 より:

      参考になると思われる話を追記として紹介しました。
      過去には支那以外で供給されていたレアアースですが、支那が戦略的にシェア拡大をしたという話ですね。