アメリカ、更にファーウェイに対する締め付けを強める

北米ニュース

ちょっと驚きのニュースだったが、アメリカ政府からの要請を考えれば、Googleの対応は当然と言えるだろう。

米グーグル、ファーウェイとの関係縮小へ 「命令を順守」

2019年5月20日 18:24 発信地:サンフランシスコ/米国

ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権による中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)への禁輸措置をめぐり、IT大手の米グーグル(Google)は19日、「命令を順守し、影響を見守っている」と表明し、ファーウェイとの関係を徐々に縮小していく意向を示した。

「APF」より

最初に流れたニュースでは「検討」とあったが、直ぐに確定情報が出たようだ。これでファーウェイのスマホ市場は縮小する結果になるだろう。

いやはや。

 ファーウェイは今後、グーグルの携帯端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」のオープンソース版しか利用できなくなる見通し。

徹底的にやるつもりらしいな。

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アメリカ政府がファーウェイをブラックリストに

ファーウェイを含めて関連70社をリストに

このニュースより遡って、5月15日にこんなニュースが。

中国ファーウェイと関連70社、米企業からの購入規制対象に

5/16(木) 7:50配信

米商務省は15日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と関連70社を「エンティティーリスト」に追加すると発表した。ファーウェイは米政府の許可なく米企業から部品などを購入することが禁止される。

「ロイター」より

これ、先ずはファーウェイに部品を売らないという話となる。アメリカからはスマホのコア部品の幾つかを購入していて、特にCPU関係はクアルコムがほぼ独占的に供給しているだけに、大打撃であろうと思う。

実際に、クワルコム以外にもインテルやブロードコムもこれに従うということなので、コア部品は絶望的だな。

インテルやクアルコム、ブロードコムもファーウェイに部品供給停止か

2019/05/21

米Googleに続いて、米大手半導体メーカー各社も中国ファーウェイへの部品供給を停止したと報じられています。各社とも、米トランプ政権がファーウェイをブラックリストに入れて製品の供給を事実上禁止した大統領令を遵守するとのことです。

「engadget」より

流石にGoogleは、既に世に出ている製品に対しては禁止しない方針のようだが、新たな製品に対しては絶望的だ。

既存ファーウェイ端末はGoogle Playストアを継続利用可能とグーグルが声明

2019年5月21日

Google(グーグル)は米国時間5月20日、既存のHuawei(ファーウェイ)製デバイスのユーザーはGoogle Playストアを引き続き利用できると発表した。将来的に同社がフル機能のAndroidを利用できるかは不明だが、世界中の何千万人ものユーザーを安心させることだろう。

「Techcrunch」より

Googleプレイの使えなくなったアンドロイドはタダの箱である。

既存端末に配慮はされるとのことだが、アンドロイドのアップデートなどには不安も残る。まあ、そうは言ってもソフトウェアに関しては代替可能ではあるだろうから、絶望的だとは言っても完全に息の根が止められたというわけではあるまい。

支那は強がってみせるが

ちょっと面白かったのはこんなニュースだ。

【要人発言】中国外務省「ファーウェイとの取引を停止した企業との取引は控える」

[2019/ 5/20 19:15

中国外務省 「華為技術(ファーウェイ)との取引を停止した企業とは、取引を控える可能性」

「Y!ファイナンス」より

いつまでこんな強がりが言えるかは、なかなか興味深い。

日本企業も迷走中

なお、日本企業はこんなトンチンカンな反応である。

米国のファーウェイ排除、様子を見守るしかない=三菱電機社長

2019年5月20日 / 17:30

三菱電機(6503.T)の杉山武史社長は20日の経営戦略説明会で、米政府が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]との取引を原則禁じる制裁措置をとったことについて「様子を見守るしかない」と述べ、当面は事態を注視する姿勢を示した。

~~略~~

自らファーウェイとの取引を停止する可能性については「基本的には自由貿易だ」と述べ、政府が規制などをしない限り、取引を続ける意向を示した。

ファーウェイが米企業から部品を調達できなくなれば、調達先を三菱電機に移す可能性もある。これについて杉山社長は「サプライチェーンの中で、そういう影響が出てくるとは思っているが、現時点で判明しているわけではない」と述べ、今のところ具体的な動きは出ていないことを明らかにした。

「ロイター」より

そりゃ、三菱電機に出来ることは無いんだろうけど、ファーウェイと取引を続けるというのは頭の悪い判断だと思うぞ。

三菱電機はこれで終わりかも知れない。

日本にも及ぶ「ファーウェイ禁輸」全69社リスト

2019/05/17 13:10

アメリカ商務省は日本時間の5月17日午前、中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術)を、輸出管理規則に基づく禁輸措置対象のリスト(エンティティ・リスト)に正式に入れたことを発表した。掲載対象は中国深センのファーウェイ本社、日本法人・華為技術日本を含む世界各国の69社。今後は対象法人に対して、アメリカ政府の許可なくアメリカ企業から部品・技術などを輸出できない。過去の事例を踏まえると基本的に許可が出ることはなく、厳格な禁輸措置として運用される見通し。

「東洋経済ライン」より

これ、ファーウェイと取引がある会社はアメリカと商売が出来ないという話に繋がって来るワケで。

ファーウェイを排除しろ。米政府がソフトバンクに出した「警告」

2018.12.19

~~略~~

ソフトバンクはスプリントを買収したのち、T-Mobileの買収をも計画していましたが値段で折り合わず、結局、主導権をドイツテレコムに渡す形での合併に合意し、進めて来ました。

しかし、ここに来て、米国政府が米国内の無線通信ネットワークのインフラにファーウェイの通信機器を使うことに大きな(国防上の)懸念を示しており、5G無線通信網の構築に関してファーウェイと近い関係にあるソフトバンクが影響力を持ったままスプリントとT-Mobileを合併させることには問題があると見ている人がいるのです。

「MAG2NEWS」より

関連する企業も大騒ぎになるのだと思うが、ソフトバンクなどはまあ、グレーというよりブラックである。

大きな影響を受けることは間違い無いだろう。

アメリカのやり方はえげつない。

その矛先が日本に向く前に方向転換をすることが、企業にとっては正しい選択となるだろう。

アメリカのやり方を推奨するつもりは毛頭無いが、賢く立ち回るためには、ファーウェイと早めに手を切るべきだろう。そこまでアメリカは本気で叩きつぶす積もりなのだと思う。

コメント

  1. まり より:

    アメリカの本当の狙いが、貿易上のお金の多寡ではなく、
    共産党体制の崩壊や知財・技術のコピー防止であれば、
    手を緩めることは全くない。様子見なんて温い事してたら
    バスに乗り遅れますよ。みつびしさん!

    • 木霊 より:

      本当は三菱電気を貶す構成の記事にしようかとも思ったのですが、それくらい残念な思考ですよね。
      ドコモも残念な判断をしているようですが……。

  2. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    予想されてたとはいえ部品メーカーを始め主要取引先まで制裁対象とは、アメリカの本気度が伝わるニュースでした。(ダイアモンドマークは相変わらずズレているのが笑える)
    これって、排除後経営が悪化したと伝えられるZTEどころの話じゃなく、Googleも速攻で追従したのを見ると支那に与えるインパクトは強烈じゃないかな。

    米中交渉決裂後、10%を25%に引き上げ~30兆円の追加関税予告の間を狙ったタイミングは、アメリカのシナリオに最初からあったんでしょうかねェ~。
    別件になりますが、日本も条約違反というより難癖で嫌な思いが爆発寸前なんですから、断固たる南朝鮮制裁(強烈な締め付け)の参考にして欲しいもんです。

    >Android依存も問題はあるが、国産のアプリすらままならない状況にあることを考えると、国策としてやれとは言わないまでも、何か対策を打つべきじゃ無いかな。

    南朝鮮のメディアがこれはサムソンに利が出てくるかも? なんて希望的風船打ち上げていますが、そもそも価格帯が違う格安スマホのファーウェイと5Gを売りにした高価格なGalaxy なんで、ちょっとノー天気過ぎなような気が...。(冷笑)
    国内のスマホメーカーは価格と機能のどちらかに特化できず、ここ数年で惨敗続きで絶滅寸前と思っていますが、ファーウェイの代替えAndroid機種は台湾のASUSがあるので、台湾との輸入促進にちょうどいいんじゃないかと、ど素人考えでは思っています。(つまり日本の一般ユーザーは困らない)

    動画再生やネット検索のスピードに拘る一部の若い世代以外は、Net環境では十分に満足しているGoogleアプリと、嫌々ながらだけど使い続けているLINEがあれば十分ですもん。(ガラケー世代の僕も含みます-苦笑-)

    とはいえ、5Gの戦略図にも大きな影響を与えそうなニュースなんで、「成り行きスマホ世代」の僕としてはちょっと気にしています。(微笑)

    • 木霊 より:

      ZTEも相当ダメージを受けたようですが、goggleが本気を出したら、ファーウェイもヤバイですね。
      ただ、サムスンがこれで息を吹き返すか?というと、そもそもサムスンは既に路線変更をしていることもあって、あまりメリットが出ない気がします。
      どうなるかはよく分かりませんが、今後のアメリカの動きは、楽しみな部分もあり、不安な部分もアリですね。
      au、ソフトバンクはファーウェイの機種販売を躊躇っているというニュースが出ていましたが、ドコモは予定通りやるようです。こんなポンコツな日本企業が多いのですから、まだまだファーウェイは安泰かも知れません。
      結局、5Gの覇権争いなんで、goggleが本気を出せば、ファーウェイは相当に困るはずです。アメリカが本気なら、このまま叩きつぶすまで止めないでしょうね。

  3. Rodney より:

    NEWS ZEROのゲストコメンテーターはファーウェイが独自OS開発するから大丈夫みたいなこと言ってたけど、インテル、サムスン電子、NTTドコモ等のハートメーカー主導のTizen OSやソフトウェアの巨人マイクロソフトのWindows10mobileがどうなったか知らないのかなあ。

    Androidが使えないと中国国内は国策でなんとかなるだろうけど、世界市場では太刀打ちできなくなってファーウェイの得意先はインドなどの新興メーカーに食われるような気がする。(サムスンの出番はないかな)

    • 木霊 より:

      コレに関しては更に追記もあり、ますますアメリカはその攻勢を強めていますね。

      ファーウェイは独自にAndroidのOSに手を入れていますから、コピー的な真似は出来るんじゃ無いですかね。
      ただ、それが使い物になるかはまた別のお話。
      それこそ、TizenやWindowsモバイル、或いはFirefoxOSがすり潰されていった状態と同じ事になるでしょうね。