元維新の丸山穂高氏の失態がメディアを騒がせている。
丸山議員発言、地元も怒り「1人の勝手な言動で…」
2019年5月14日19時10分
北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として同行した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(大阪19区)が、北方四島の返還に関連して「戦争しないと、どうしようもなくないですか」などと訪問団の団長に詰め寄った問題で、地元北海道では、四島出身者が多く住む根室市を中心に戸惑いや怒りが広がった。
「朝日新聞」より
個人的にはどうでも良い発言だったのだけれど、これに乗じた騒ぎの方はニュースを聞く度にザワザワする。
丸山穂高氏は何処で何を言ったのか
北方四島ビザ無し交流の訪問団の一員だった
北方四島交流事業というのは、1992年辺りから定期的に行われている事業で、北方四島に元島民の方を中心とした訪問団が訪れる「交流」である。
ここには国会議員の参加が出来るようになったのは、ちょっと後のことだったが、最初に参加したのが鈴木宗男氏だったということらしい。
さて、そんな訪問団に参加した丸山氏、国後島に渡った後にこんな発言を。
「露と戦争しないと」酔った維新・丸山氏、陳謝
2019/05/14 08:27
北方領土・国後島へのビザなし訪問団(65人)に参加した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35)(大阪19区)が11日夜に飲酒後、同島の宿泊先「友好の家」で、同島出身の訪問団長に「(領土問題でロシアと)戦争しないとどうしようもなくないですか」などと発言し、トラブルを起こしていたことが13日、わかった。丸山氏は団員らの抗議を受けて陳謝し、ロシア島民との意見交流会を欠席した。
「讀賣新聞」より
どうやら、訪問団は食堂で同行記者にインタビューを受けていた時に、丸山氏が酔った勢いで乗り込んできて、訪問団団長に質問をした、という流れのようだ。
団員らによると、11日午後8時頃、団長の大塚小弥太さん(89)(札幌市)が食堂で同行記者の取材対応中、酒に酔った様子の丸山氏が割り込んで「戦争発言」が出た。「(戦争は)賛成か反対か」「ロシアが混乱しているときに取り返すのはOKか」とも問い、大塚さんは「戦争はすべきでない」などと答えた。
この話、違和感を感じるのは、酒癖の悪さが指摘される丸山氏とはいえ、酔った勢いで団長に対してなぜこんな質問をしたか、という話である。酒を何故飲んだのか?という点についても疑問点はあるが、どうやらあちらでウォッカを散々勧められた模様。強い酒を飲むのはロシアでは当たり前の話ではあるようで、飲んだのは止むに止まれない事情はあったのかも知れない。
ただ、どう考えてもこの前にやり取りがないとこういった展開にはならないだろう。ただ、その辺りを報じる報道機関はない。
タイミングが悪かったこと、それはまずあるだろう。
そうはいっても、丸山氏が「北方領土は、戦争で取り返すしかない」というような趣旨の発言をしたと、それだけである。
日本維新の会をクビになる丸山氏
さて、こうした失態を深刻に捉えた日本維新の会は、丸山氏を除名処分にする。
維新「戦争」発言の丸山議員を除名処分 議員辞職促す
2019年5月14日 18時19分
日本維新の会は、北方四島の「ビザなし交流」の訪問団に参加し、元島民に対して戦争で島を取り返すことの是非などを質問した丸山穂高衆議院議員を除名処分にしました。維新の会の松井代表は、丸山氏に改めて議員辞職を促しました。
「NHKニュース」より
ここがまずよく分からないのだが、何故、日本維新の会は丸山氏を除名処分にしたのだろうか。
確かに、丸山氏の言動は褒められたものではなかったと言えるだろう。タイミングも、酔った状態での発言も、政治家として褒められたものでは無いと思う。
だが、発言だけで「クビ」にする言葉狩りというのは、褒められた話では無い。
更に、議員辞職まで促すという、暴走っぷりである。
日本維新の会といえば、目立つ言動をする足立氏や元大阪都知事の橋下氏など、スタンドプレイヤーが沢山いる印象があるが、議員辞職というのは、国民の信任を得て国会議員になった人物に対して適切ではないだろう。
これが、比例代表で選挙に通ったというのであれば話は別だろうが、第48回衆議院議員総選挙で3選を果たしている人物である。つまり、選挙で「議員として適切では無い」と判断されるのであれば別だが、他の議員が「オマエ止めろ」というのは、論理的に破綻している。
百歩譲って日本維新の会の方針に会わないから除名、というところまでは分かるが、議員辞職の勧告はやり過ぎだろう。
辞職勧告決議まで呼びかける維新
もはや、ここまで来るとどうしようも無い。
丸山氏の辞職勧告決議、維新が与野党に呼びかける方針
2019年5月15日13時06分
日本維新の会は15日の国会議員団役員会で、北方領土返還に関連して戦争に言及し、除名処分とした丸山穂高衆院議員について、辞職勧告決議案の衆院への提出を与野党に呼びかける方針を決めた。与党内にも賛同する声が出ている。自民党が賛成に回る場合、決議案は可決される。
「朝日新聞」より
いやはや。
自民党議員もこれに賛成するようであれば、議員を辞めた方が良い。丸山氏の言動が議員の資質に問題アリというのであれば、それより他によっぽどその資質に疑いのある人物が議員を続けているよ。
丸山氏を擁護する気は無いが、これで辞職勧告決議をするようでは、完全なポーズだけと、そう判断するより無い。
丸山氏の発言は、ロシアに利するか
機に乗じるのがロシア
そりゃ、ロシア側から何か言ってくるのは当然だろう。何を言ったって、言わなくたって、ロシアはそういう国だ。そして、真っ当な国であれば、他国の情勢を見て自国に有利と見るや攻撃を加えてくるのは当たり前である。
丸山議員の「戦争」発言に「最低だ」 ロシア上院委員長
2019年5月14日18時54分
ロシアの通信社も、丸山穂高衆院議員の発言と、日本国内での反応を報じた。ただ、日本維新の会が丸山議員を除名処分にしたことや、丸山議員から質問された元国後島民の大塚小彌太団長が戦争による解決を明確に拒否したことなども伝えられているためか、ロシア国内で表だった批判や反応は見られない。
ロシア上院のコサチョフ国際問題委員長は13日、丸山議員の発言について記者団から聞かされ、「もし(発言が)本当なら、日ロ関係にとって最低だ。そうした発言をするのは、問題の本質的な解決を望まない人物だけだ」と突き放した。
「朝日新聞」より
朝日新聞はわざわざモスクワと連絡をとって、日本国内の反応を伝えて報じさせ、反応が殆ど無いと見るや、ロシア上院の委員長からコメントをとってくるという徹底ぶりである。
いやはや。そりゃ、ロシアの議員であれば、機に乗じて日本を攻撃してくるようなことはするのである。
北方四島の「ビザなし交流」の訪問団に参加した日本維新の会の丸山穂高衆議院議員は、今月11日の夜、訪問団の団長に「戦争で島を取り返すことには賛成ですか、反対ですか」「戦争しないとどうしようもないじゃないですか」などと質問しました。
「NHKニュース」より
発言の内容自体は、おかしいとは思わないのは、僕だけだろうか。
もちろんやったことは最低だと思う。やったタイミングも、その相手も適切では無かった。
訪問団の一人、北見市の元島民2世(志発島)北村浩一さん(59)は、国後島で丸山議員の言動に「有志」という形で抗議した。酔って宿舎内の部屋に入り込み、大声で議論をふっかける丸山議員を、事務局は繰り返し制止しようとしたという。「戦争」発言は帰港後、報道で知ったが、「ロシアとの折衝にマイナスになるのであれば、本人はしっかり責任をとってほしい」。
北方領土問題にくわしい北大スラブ・ユーラシア研究センターの岩下明裕教授は、「日本とロシアが交渉で紛争を解決しようとしているのに、戦争で島を取り戻すというのは、国際法と現実政治の理解の点で議員の資格を根本的に欠く。(丸山発言で)ロシア側がビザなし交流の見直しを求める恐れがある」と話している。
この話の信憑性がどこまでという気はするのだが、しかし、色々控えめに見積もっても褒められた話では無いのは事実。
ロシアは動くか?
まあ、日本のマスコミが大騒ぎすれば、ロシアは日本に対して何かやってくるだろう。ロシアが動くか動かないか、それは、寧ろ日本の世論がどのように動くかにかかってくる話で、この丸山氏の発言そのものが問題となる事はあるまい。
現段階で、ロシアが政治的な利用をしてくるかと言えば、まあ、その可能性は薄い。
だって、自分の所はクリミア半島をウクライナから奪い去ってしまったのである。藪をつついて蛇を出すようなことはしたくあるまい。
ついでに言っておくと、北方領土の奪い方だって、褒められたものでは無いのだ。
議論を恐れる政治家達
丸山発言は、一種のタブー
しかし、そもそも、戦争でとられた領土を取り返すには、戦争(武力)で解決するしかないというのは、いつの世でも見られる話。
寧ろ話し合いで領土が返ってくるようなパターンは、ほぼ無いだろう。敢えて言えば、沖縄くらいなものか。それも沖縄県が本土復帰するというのは、アメリカの国益を考えると、沖縄を管理するのはデメリットが大きいと判断したからであり、善意で返還したなどということはない。
もし、そうした話を国会でやる羽目になれば、国会議員の多くにとって都合が悪い話になろう。
メディアも国会議員達も丸山発言を騒いで議員を辞めさせようと動いたのは、そうした背景が有るのでは無いかと、その様に思う。
しかし、国会議員として「戦争」を口にすることそのものは、非常に大きな問題になることを理解する必要はまたあるだろう。
国会議員が「戦争」を口にして、「戦争」に国民を連れて行くとなれば、それこそ多大な責任を背負わねばならない。そこに議員として軽々しく口にする言葉だったか?という論点はあるだろう。
判断するのは国民
今回の丸山氏の発言について、個人的には非常に残念だった。日本維新の会の中で、重要な国会質疑の出来る人物として、個人的には応援していたからである。
だがいずれにしても、丸山氏の言動が議員として適切かを判断するのは、国民であるべきだ。
……いや、辞めて反省して改めて議員として出直す。そこで国民の判断を仰ぐというのであれば、それはそれで良いのかも知れない。
ただし、「領土を戦争で取り返す」というのは、実行可能かどうかは別にして、正論であると思う。日本人はそういうものだと言うことを認めた方が良いだろう。そして、今回の騒ぎについては、どうにも政治的臭いが強い気がするので、気に入らないんだよね。
追記(2019/5/20)
さて、日本維新の会は暴走中であるようだ。
維新、駐日ロ大使に謝罪
2019年5月17日 / 21:12
日本維新の会の片山虎之助共同代表と馬場伸幸幹事長は17日午後、東京都内のロシア大使館を訪問した。ガルージン駐日ロシア大使と面会し、同党を除名処分となった丸山穂高衆院議員の戦争で北方領土を取り返すことの是非に触れた発言を謝罪した。
「ロイター」より
何故、ロシア大使に謝罪したのかが意味不明である。
鋭い国会質問する足立氏だが、この件に関しては丸山氏を攻撃しているようだ。見苦しいことである。
寧ろ、何故お詫びなどしてしまったのか。
不快な思いをさせて申し訳無いと言うことであれば、寧ろ訪問団の方々であろうし、国会議員としてあるまじき行為を党に所属する人間が起こしてしまったと言うことであれば国民に対して謝罪すべきだろう。だが、ロシアに謝って、得られるものはといえば、相手に口実を与えるだけだぞ?
なお、批判をする人も相手を間違えではダメだね。
丸山穂高議員と間違えられ、丸山和也議員の事務所に抗議殺到。「フルネームで報道して」と異例の要請
2019年05月18日 10時49分 JST
北方領土を戦争で取り返すことの是非に言及して問題になっている丸山穂高・衆院議員=日本維新の会を除名=と間違えられ、自民党の丸山和也・参院議員の事務所に抗議の電話などが殺到していることが5月18日、明らかになった。
丸山参院議員の政策秘書によると、丸山衆院議員の問題発言が明らかになった5月13日ごろから国会事務所に抗議の電話が入り始め、3日間ほどは殺到したという。
「ハフィントンポスト」より
こうやって、正義のミカタ面して無関係なところに突撃する奴らが一番厄介なんだな。
日本維新の会は、丸山穂高氏とは別に謝罪の意図について説明した方が良いぞ。外交ならば政府がやるべきだし、謝る先を間違えている。こんな政党とは思わなかったよ。
コメント
真理であっても、口にしてはならないこともあるんですよ…
口実を与えるのは、「無能な働き者」のやることです。
まあ、それはその通りでありまして。
国会議員としてその場に参加してその失態はないだろうよと言うのは素直な感想です。
ただ、この話、どうにも不可解な部分もあるので、取り敢えずは発言そのものではなく、それを素材に「戦争すると言った」とギャーギャーやっている周囲の方にスポットを当ててみた積もりではあります。
維新は、自党を守る振りをして気にくわない丸山議員を追い出したがために、馬脚を表しましたね。国会議員を、そうでないものが言論封殺のように辞めさせようとする。他党にもけしかける。異常としか思えません。いわんやロシア大使館に土下座しに行ったとか。まあ、影のオーナーの強い意向が有ったようですが。
追記にも言及しましたが、ロシアへの謝罪は残念でした。
日本人の感覚として、迷惑をかけました、謝罪しますというのは理解出来ますが、外交としてそれはないだろうと思います。
木霊さん、おはようございます。
>ここがまずよく分からないのだが、何故、日本維新の会は丸山氏を除名処分にしたのだろうか。
>確かに、丸山氏の言動は褒められたものではなかったと言えるだろう。タイミングも、酔った状態での発言も、政治家として褒められたものでは無いと思う。
>だが、発言だけで「クビ」にする言葉狩りというのは、褒められた話では無い。
まあ、ここまでは政党の生い立ちがポピュリズム臭プンプンでしたから、党一地方選でやや党勢を盛り返した矢先でもあるし、保身優先のトカゲの尻尾切りでしょうね。
酒に酔った上とはいえ(この人喧嘩で断酒宣言してたらしいから、あまりにもマヌケ過ぎですね)、軽々しく口にするべきじゃないと思います。(所詮はあまちゃんというか頭が悪すぎ)
問題はご指摘のここからだと思いますね。
↓
>更に、議員辞職まで促すという、暴走っぷりである。
>比例代表で選挙に通ったというのであれば話は別だろうが、第48回衆議院議員総選挙で3選を果たしている人物である。つまり、選挙で「議員として適切では無い」と判断されるのであれば別だが、他の議員が「オマエ止めろ」というのは、論理的に破綻している。
彼の資質に疑問があるにしても「議員辞職」の強要は認められませんし、議会制民主主義を完全に否定し、国民の自由な選挙権を無視した暴挙と言って過言はないんじゃないでしょうか。
>だがいずれにしても、丸山氏の言動が議員として適切かを判断するのは、国民であるべきだ。
>……いや、辞めて反省して改めて議員として出直す。そこで国民の判断を仰ぐというのであれば、それはそれで良いのかも知れない。
総選挙は任期全うでは約2年半後なんですから、その審判を仰ぐのが民主主義の本道であり、丸山氏個人のスキャンダルに矮小化されてはなりません。
2年半は長いようですが世界情勢を含めキナ臭くなってきており、衆参同日選があってもおかしくないんですから、丸山氏がどう進退をを懸けて挑むのかとそれを判断するのも国民のはず。
>ただし、「領土を戦争で取り返す」というのは、実行可能かどうかは別にして、正論であると思う。日本人はそういうものだと言うことを認めた方が良いだろう。そして、今回の騒ぎについては、どうにも政治的臭いが強い気がするので、気に入らないんだよね。
正論かどうかの是非については難し過ぎるのでコメントを控えますが、「戦争」は自衛官と国民の命を犠牲にする可能性が大きいのですから、政治家こそ命を懸けて議論すべきある意味大事な対立軸と思いますね。
>現段階で、ロシアが政治的な利用をしてくるかと言えば、まあ、その可能性は薄い。
現実に常に戦争に介入しているロシアは「お人好しのバカが続々沸いてくるんだな」と、おそらく鼻で笑っていると思いますよ。
頭が弱く恥ずかしい政治家は山ほどいますが、丸山氏もメデタクその仲間入り...、ただそれだけの話じゃないかな?
この話は騒ぎが尾を引いているようで、よく分からない展開になりつつある様です。
取り敢えず維新がロシアに謝ってしまい、自民党は譴責で済まそうという方向に舵を切っている様です。
彼の発言は碌なものではありませんでしたが、領土問題を戦争でしか解決できないということは事実であり、そのことと北方領土を戦争で取り返すということの実効性と比較する必要はありませんし「戦争をしよう」と言ったわけでもありません。言ったところで、出来ないのですけれどね。何ができて何ができないかというのは、やっぱり議論すべきだとそう思いますし。
与野党ともにブーメランを警戒しているのは笑えるが、とばっちりが丸山和也議員に来るのは笑えない。
なんか、ネットだとこういう意味不明な行動をする方がいますよね。
何というか、みんなと一緒になって弱いものを苛めよう。ネットは免罪符だ、などと勘違いされている方がいらっしゃるように思えます。
自由な言論空間だから何を言っても良いというのは、幻想ですから。
皆さま、今晩は
まずは「丸山穂高」議員と「丸山和也」議員(自民)は別人です。間違えないようにね。
丸山議員の発言は望ましくないとは思いますが、このような発言をしたからと言って犯罪になる事はないと思います。表現の自由、思想信条の自由の範囲内だと思います。
・丸山氏、発言を撤回して謝罪したそうですが、何で? 撤回、謝罪せねばならないなら、最初から発言するな。政治家は「言葉ありき」なんですよ。いくら酔っていても呑屋でのヨタ話とは違うんです。撤回、謝罪なんかせず「信念に基づいての発言だ」とかコメントされたならば、少しはマシだったと思うんですけどね。もっとも、そうした場合に失業(次の選挙で落選)するかは私は知りませんが。
・維新の会の対応は・・除名はやむを得ないと思います。党のイメージ悪化を最小限に食い止める必要があるから。でも、辞職勧告はやりすぎかな。
> ただし、「領土を戦争で取り返す」というのは、実行可能かどうかは別にして、正論であると思う。日本人はそういうものだと言うことを認めた方が良いだろう。そして、今回の騒ぎについては、どうにも政治的臭いが強い気がするので、気に入らないんだよね。
戦争は決して初めてはいけないと思います。少なくとも仕掛けてはいけない。戦争を始めた時点で「外交の敗北」「政治の敗北」だと思います。もっとも「戦争も辞さない」はカードにはなるんですよね。
実際の所、「戦争で取り返すしか無い」という事実と、日本が戦争を起こしてロシアから領土を取り返せるか?は、別問題でありましょう。
分かっている事は、過去の経験からも戦争以外で領土を取り返せた事例が殆ど無いと言うこと。
日本に沖縄が戦わずして帰って来たことは、幸運だったと言わざるを得ません。
そもそも日本がロシアに戦争を仕掛けたとして、それは国連憲章的にも問題のある行動となるでしょうから、帰ってくるとはかぎりませんし、世界を敵に回すリスクがあり、とてもではないのですが実現できない話。
話し合いではまず領土問題は解決しないでしょうから、それ以外の方策を模索しているのが現実であります。今のまま続けたとしても絶望的でしょう。現実から目を背けても建設的な意見が出てくるとは思えませんから。
前後の状況が良く解らないので、何と評するべきか解りません。
いちお昔は北海道の旅団にいましたからね。どういう意味で発言してるのか? 問題提議したという理解で良いのでしょうか?
まさか…自衛隊単独作戦で奪還できるとか考えてませんよね?
少なくとも「それは不可能」す。
10日で弾切れてしまうもの。
ロシアが実効支配してる島に奪還に赴いても米軍が援護してくれるとは……
それ日米安保条約の範疇ではないと思うし。そもそも同盟国といえアメリカという他国の軍事基地がある状態で、
独自作戦も糞もない気がします。
東大出ているみたいだから、そこまで非常識ではないと思います。
とすると広義の意味での議論を喚起したと思えるのですが。と好意的に理解しています。
が、それではアホですね。少なくとも政治家としては。
自分からババを引いてどうする??
誰かに発言させて、それに応じるような形でコメントするのが政治家の立場ではないかと。
腹黒いようだけど、それくらいの腹芸は見せませんとね。
このニュースは不自然で、ご指摘の様に、何か議論があって、そこで「戦争」という話が出てきたと考えるべきなんですよね。
ご指摘の様に、戦って取り返すしか無いにせよ、現実問題として、戦えば勝てません。
そして、丸山氏が建設的な意見を述べたという話でもありませんから、「馬鹿な事を言ったなぁ」と、それだけの話ではあると思うのです。
まぁ、失言なのは間違いないんですが、その後の動きは維新にとってはマイナスですね。
元々あまり好きな政党ではないが、現状の野党では比較的ましといえる政党だったのだが……まぁ、元民主も多いし地金が出てきたかな?
どうせ失言するなら、「日露友好条約はサンフランシスコ平和条約への参加(調印)が前提」ぐらい言ってほしかったところ。
まさに「言わなくても良い発言」ではあったのでしょう。
国会で議論するならともかく、相手も場所も適切ではありませんでしたからね。