この記事は、虎ノ門ニュースを切っ掛けに調べた内容を記事にしてみたのだが、まあ、酷い話もあったもので。
先ずは最近のニュースから。
世界遺産登録決定の瞬間をみんなでお祝い「ユネスコ世界遺産委員会パブリックビューイング」
2019年05月10日15時17分 (更新 05月10日 14時14分)
長崎県五島市は、2018年6月30日(土)15時30分から、福江島・久賀島・奈留島の3ヵ所で、世界遺産委員会パブリックビューイングを行います。世界遺産登録が決定される「ユネスコ世界遺産委員会」の審議の様子をスクリーンに投影し、簡易通訳。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界遺産登録決定の瞬間を市民の皆さまと一緒に見届け、喜びを分かち合います。
「西日本新聞」より
世界遺産に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が登録されたことは記憶に新しい方も多いだろう。
五島市は五島列島に
五島列島って何処にあるの?
まー、近くに住んでいるので無ければ「何処にあるの?」というレベルではあろう。
綺麗な場所なのだが、交通の便も良くないんだよね。
先日には、こんなニュースも。
五島産業汽船、全航路を休廃止 五島列島―九州本土
2018/10/2 17:14
五島列島と長崎市や長崎県佐世保市などを結ぶ旅客船を運航する五島産業汽船(長崎県新上五島町)が全4航路を休廃止したことが2日、明らかになった。年間19万人前後の乗客が利用していたもようで、日常の足として使っていた五島市や新上五島町の住民の生活に影響を与えそうだ。
「日本経済新聞」より
日常的な海路すら存続の危機にあり、空路はまだ残っているようだが、日本から五島列島に行こうと思うと、交通の便はすこぶる悪い。
まだ、定期航路が途絶えたというわけでは無いのだけれど、数が少なくなっていることは事実なのである。人口も減っているから仕方が無いね。
http://pop-obay.sakura.ne.jp/PC0010/PC0010A_42211.png
観光客はそれなりに増えているみたいだけれど。

じゃあ、この観光客はどこからなのよ。
五島列島への観光客
まあ、世界遺産登録というのは、ある意味ステータスにはなる。
世界遺産に相次ぎ登録 ニッポンの島旅、外国人も注目
2018/7/5
日本は島国。大きい島を除いても、実に6800以上の島々があり、魅力や個性もさまざまです。
6月30日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のユネスコ世界遺産への登録が決定しました。昨年は福岡県の「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が登録されています。2年続けて決まった世界遺産の構成資産の中心となるのが「島」です。世界遺産の日本の島に注目してみました。
■外国人にも魅力の日本の島旅
近年、夏の旅といえば「島旅」が人気になっています。それは外国人観光客も同じ。おなじみの瀬戸内海の直島、太鼓芸能集団「鼓童」の拠点となる佐渡島、厳島神社がある宮島、長崎の軍艦島、そして沖縄などビーチがある島々は外国人に人気が高く、ジャパンガイドでもさまざまな日本の島を取材してサイトで紹介しています。
「NIKKEI STYLE」より
五島列島への観光客の大半はアジアからとなっている。

なんと、半数は韓国からというから、まあ、アレだよね。
住むには不便な五島列島
観光客が増えているにもかかわらず、島に暮らす人々は減り続けている。
遠のく本土、近づく中韓 過疎化と物価高が演出
2014.7.23 12:32
長崎県・五島列島での生活は他の離島と同様、不便さを伴う。
運転免許を取得するには本土の長崎県大村市に行かなければならない。「同じ長崎県民なのに、なぜ、高い運賃を支払って大村まで行かないといけないのか」。福江青年会議所の前理事長、土岐達也さん(35)は納得がいかないという。
土岐さんによると、苦労は他にもたくさんある。「大学入試センター試験だって、福江島(五島市)で受けられるようになったのは平成21年から。それまでは、船に乗って長崎大(長崎市)まで受けに行った。天候の問題があるから、4、5日前に行くわけですよ。受験生の負担は大きかった」
五島ふくえ漁協の熊川長吉組合長(61)も「われわれは生まれたときから離島というハンディを背負って生きている」と話す。
「産経新聞」より
この記事ではこんな結びになっているが……、まあ、恐ろしい話ではある。
対馬では、韓国との接近の結果、観光客の増加の一方で、韓国資本に不動産を次々に買われるという深刻な問題も起きているが、荒尾議長は期待のほうが大きいという。「世界遺産登録を目指しているのは追い風。韓国はカトリック教徒がかなりいる。観光業者だけでなく、神父さんもツアーを組んでいるらしい。先日も韓国人観光客が30人ほどきていた。これからは中国や韓国が狙い目だ」
何とも危機感の薄い話だが、今やレッドチームに入った韓国の資本に不動産が買い占められたらどうなるかは、容易に想像できる話。
そして、非常に残念なことに対馬がそうであるように韓国から五島列島に行く方が、本土から五島列島に行くよりもコストが安いのである。
五島列島に押しよせた支那の船団
悪夢の民主党政権
こうした状況は今に始まったことでは無く、五島列島は以前から支那に狙われていた。
尖閣諸島をつけ狙う延長線上に、五島列島も含まれていたのである。
そして事件は2012年に発生する。
警告レポート!〝次なる尖閣〟五島列島に押し寄せる中国漁船団
2012/11/18
少し前の話になる。今年7月17日の夜、台風7号が九州に接近していた。付近で操業していた中国漁船は暴風雨を避けるため、五島海上保安署に日中漁業協定に基づく緊急避難港に入港すると連絡を入れた。五島列島(長崎県五島市ほか)のうち最大の福江島にある玉之浦港に船が避泊(=避難)したのは、翌18日未明のことだった。協定では、日中は互いに緊急避難港を指定し、台風などの災害時、相手国の船舶に利用させなければならない。
「現代ビジネス」より
なんと、106隻もの支那の漁船が五島列島に押しよせたのである。
これが「緊急避難」と言う名の合法的な入港だったというのだが、時は民主党政権下である。
民主党政権下に起こったとんでもない事件として有名なのは、尖閣諸島沖支那漁船衝突事件(2010年9月7日)で、この後に、尖閣諸島を国有化(2012年9月11日)するとか言うアホな事件も発生する。
この五島列島の話も、民主党政権は逃げてしまったので、有耶無耶のうちに終わっている。
五島列島辺りは第7管区海上保安庁の管轄なのだけれど、これがまあ残念な状況で。
https://www.kaiho.mlit.go.jp/07kanku/aboutus/img/kannnaizu.pdf
第7管区海上保安庁は只でさえ手薄な警備体制なのだが、尖閣諸島の方に人員がとられてしまった。

その上、こんな感じで小さな船しか持っていない。
<尖閣情勢>5月9日、中国海警4隻が日本の領海に侵入
2019年5月9日 木曜 午後0:00
沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で、5月9日、中国船4隻が日本の領海に侵入した。
第11管区海上保安本部によると、中国・海警局の「海警1305」「海警2306」「海警2501」「海警35115」の4隻は、4月30日午前8時19分頃から8時36分頃にかけて、久場島北北西で日本の接続水域に入域。 その後、日本の接続水域内で航行を続けていた。
「FNN PRIME」より
ところが沖縄辺りに出没する支那の船と言えばこんなのだ。

- 海警1305:SHUCHA-2 3,000t
- 海警2306:SHUCHA-2 3,000t
- 海警2501:SHUOSHI-2 5,000t
- 海警35115:ZHAOTIM 1,500t
第7管区海上保安庁が持っている船は、留守ガチになっている「やしま」が5,300tがあるものの、あとは1,000t以下の船しか持っていない。
そして、海上保安庁の保有する船と違って海警が作っている船は、鋼鉄製の海軍仕様の船なので、衝突されたら同じ排水量あっても当たり負けてしまう。
それどころか、こんな船まで作っていると言うから、まあ、支那は本気でやってくるだろう。
中国海警局が艦砲搭載船の建造急ピッチ、中国メディア「日本海保の挑発に対抗」
配信日時:2017年1月31日(火) 20時50分
2017年1月29日、新浪軍事は、中国広東省広州市の黄埔造船所内で撮影された複数の写真を掲載し、056軽型護衛艦など艦砲搭載の艦船が多数建造中であると伝えた。
~~略~~
中国海警局は現在、「第2の海軍」を目指して装備強化に励んでいる。将来的には米沿岸警備隊レベルの実力をつける方針だという。中国で排水量1万トンを超える大型海警船の「海警3901」はすでに完成。今後は海警局の南海分局に配備される予定だ。「3901」の「兄貴分」である「海警2901」も完成し、同東海分局に配備された。
「レコードチャイナ」より
更に大きな船を作っていると言う話もあるが、海警は名前こそコーストガードっぽい感じがするけれど、その実態は海軍の船である。本来は海上自衛隊案件なのだ。
用地買収のリスクも
こうした実態の他に、過疎化に付け込んだ土地の買い占めも進められているようである。
五島列島に迫る中国の触手 過疎化につけ込み…瀬戸際で買収回避
2014.7.22 09:40
長崎県・五島列島は、古くは遣唐使の寄港地として栄え、大陸との交流の窓口だった。幕末期に、黒船来航に備えて福江島に築かれた石田城はまさに国防の城で、四方のうち三方が海に突き出す「海城」だった。現代も、国境を守るためのこの島々の重要性に変わりはない。そんな五島列島に今、中国からの波が押し寄せている。その現状を報告する。
~~略~~
市長時代に対応した中尾郁子前市長(79)によると、中国側は「商売のチャンスじゃないか」「この商機を逃していいのか」と強気で押してきたという。中尾前市長は「中国が日本の水源を買おうとしているという話が飛び交っていたので、こちらは慎重に対応した」と説明する。
市は地元の森林組合を紹介したが、中国側が現行の伐採量の10倍以上の買い付けを希望したことなどから契約は成立しなかった。すると、中国側は山林そのものの買収に動き出し、所有者と直接交渉を始めたという。この話は、市が所有者らに呼びかけて阻止した。中尾前市長は「山林の所有者にすれば魅力的な話で、安易に受け入れてしまいかねなかった。そこで、みんなで情報を共有して山を守ろうとした」。
「iza」より
こうした話を「荒唐無稽な妄想」だと切り捨てることは簡単だが、五島列島は地政学的にも要所にある。
支那や韓国から太平洋に抜けたい場合には、この島の近くを通る事になる。
押し寄せる中国からの密航者「自衛隊基地を作って」
2014.7.24 09:02
長崎県・五島列島には、本土と直接の交通の便で結ばれていない「二次離島」と呼ばれる島が多い。船や航空機で本土と結ばれている福江島(五島市)など以上に過疎化が進み、無人化も懸念されている。五島市の久保実市長公室長(53)は、外国の船や人がそうした島々に入ってくることを心配する。
「産経新聞」より
こんな話が出る程度には、五島列島に危機感はあるのだが、国政を預かる政治家達は気にしていないようだ。
五島市には福江島分屯基地があるので、自衛隊基地が無いというわけでは無いのだが、その規模は知れている。
防衛費がショボイので、そう簡単に駐屯地を増やす事は難しいのだが、しかし海上自衛隊が立ち寄れるような場所がないのは、何とも心許ないね。
コメント
行政が危機感を持って対応してくれたことは素晴らしいですね。
とはいえ、現地は高齢化もしてるでしょうし、札束でぶっ叩かれたら転ぶ人も出てきそう。
まともな首長がいる間にうまいこと公有地化しておいてほしいところではあります。
尖閣の国有化については愚策と評されてるようですが、私としては民主党政権の数少ない(というかほぼ唯一の)功績と思ってます。
実際の狙いどころはどうだったのか今となっては不明ですが、馬毛島の例も見るに離島をまるっと民間に持たせておくとろくなことになりません。
地方自治体の首長が、まともな感覚を持って居てくれると安心できますよね。
とはいえ、地方自治体ができる事は限られていますので、やはり中央が動いてくれないと、とは思っているのは記事で書いたとおりであります。
尖閣諸島の国有化は評価の分かれるところではありますが、買わないよりは良かったと、その様には評価しています。
国が買ったことで、民間が手を出しにくくなったことはデメリットですが、支那資本が入りにくくなったり、国の方針で現地調査をするなどの手を打てる(うっていませんが)のはメリットかなと。
馬毛島の話はかなり面倒な話になってきましたねぇ。あれ、どうやら遺跡絡みの話のようですよ。
五島には最近できた近しい親類がいますので、とても心配な記事のアップありがとうございます。
映画「沈黙」でも五島の潜伏キリシタンの様子が描かれており、以前から旅を計画して未だ実現していない場所なんですよね。
今年、長崎出津町(しつ)の教会群を散策したのですが、外海(そとめ)の美しい絶景と哀しすぎる歴史に触れてきました。
故遠藤周作氏が生涯を懸けて「キリスト教」への深い思考を重ね作品を残したのが、初めて理解できる様な気がした印象に残る旅になりました。
>綺麗な場所なのだが、交通の便も良くないんだよね。
佐世保と博多からフェリー&高速フェリーが出ていますが、空路は福岡&長崎~福江だけで観光に行くには不便な処ですし、教会群と美しい自然があるだけ。
現地の移動は車がなければ難儀するようですし、福江から上五島にはまた船...、最低でも現地2泊3日は必要で佐世保・博多での前後泊を含めると4泊5日はないと満喫できない場所でしょう。(残念ながら観光地ではありませんね)
しかし、なぜ朝鮮人や中国人がキリスト教遺産に殺到しているのか、さっぱり判りませんねェ~。(南朝鮮人はキリスト教徒が多いけど、ローマ法王の霊的に生まれ変われと言われてしまった世界一残念な民族、支那は禁教なはず)
ゆっくりと時間を掛けて豊かな自然に触れながら思考を深める土地で、バク買いやホテルでのどんちゃん騒ぎには絶対に向かない処なのにねェ~...。
そうですか。
なかなか観光地として有用な場所であってもアクセスを確保しにくいのは、デメリットですよね。
支那や韓国から観光客が来る背景には、どうやら密輸関連で動きやすいからということらしいです。
これは聞いた話で、ソースを付けられないのですが、五島列島など税関の目が行き届かず、海上保安庁の手が回りきらない所に入国して、そこから宅急便などを使って密輸品を送るという手口があるそうです。
韓国や支那から距離が近いことももちろん来やすいことを助けているようですが、そうした脱法目的の入国も多いようですよ。
木霊さん、おはようございます。
>支那や韓国から観光客が来る背景には、どうやら密輸関連で動きやすいからということらしいです。
>これは聞いた話で、ソースを付けられないのですが、五島列島など税関の目が行き届かず、海上保安庁の手が回りきらない所に入国して、そこから宅急便などを使って密輸品を送るという手口があるそうです。
>韓国や支那から距離が近いことももちろん来やすいことを助けているようですが、そうした脱法目的の入国も多いようですよ。
なるほど、ソース未確認とはいえこれは信憑性の高い話ですね、逆にヤバイ感が増幅しちゃいました。
島嶼防衛なんて言うけど先にこの五島列島や対馬・壱岐の治安強化が必要だと、今更ながら強く感じましたよ。
当面は警察の仕事なんでしょうけど、公安も秘密裏に動かさないと気が付いた時にはトンデモない事に...。