ロシアと北朝鮮の会談は、北朝鮮が惨敗

北朝鮮

記事として取り上げていなかったので少し触れておきたい。

【環球異見】露朝首脳会談 韓国紙「正恩氏、非核化交渉の戦略転換か」 露紙「長時間化“象徴的な意味”を評価」

2019.5.6 16:20

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は4月25日、ロシア極東のウラジオストクでプーチン露大統領と初の首脳会談を行った。プーチン氏は、北朝鮮が非核化の実施に先立って米側に要求する体制保証や制裁緩和について支持する姿勢を示した。韓国メディアは、北朝鮮が非核化交渉で戦略転換を図ることへの危機感を示し、注目度の高かったロシアでは首脳会談を評価する報道が多い。

「産経新聞」より

2019年4月に行われた露朝首脳会談だが、北朝鮮は起死回生の一手として考えていた節がある。

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北朝鮮の外交手法

先軍政治と異なる路線

さて、北朝鮮という国は、ロシアに行くことで何とか外交的な利益を得ようと画策していたようだ。

ロシアを訪問する北朝鮮の金正恩氏、歓迎されず
ロシアのプーチン氏の事だから、格下の北朝鮮を歓待するなどということは無いとは思っていたけれども、やっぱり現状では歓迎されていないようだ。金正恩氏、会談での表情硬く ロシア側の対応に不満?4/25(木) 16:10配信 【ウラジオス...

しかし、この会談はどうにも上手く行かなかったようだ。

金正恩氏、米国は「悪意」ある プーチン氏との初会談で伝える

2019年04月26日

金氏は25日の会談で、「朝鮮半島と地域の情勢は現在、行き詰まっていて、危険な局面を迎えている」と発言。最近の米朝会談で「アメリカが悪意にもとづいて一方的な態度を見せたため、(情勢は)出発点に戻りかねない」とし、朝鮮半島の和平は完全にアメリカ次第だとの考えをプーチン氏に伝えたとされる。

「NEWS JAPAN」より

金正恩氏はプーチン氏に対米批判をしたようなのだが、プーチン氏はこれに乗らなかったといわれている。

金正恩氏、露との交流行事蹴って帰国…その胸中は?

2019.4.27

ロシア極東ウラジオストクを訪れた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、プーチン露大統領との夕食会で「抗日闘争」まで持ち出し、露朝の結束を誇示した。だが、翌日には地元が準備したイベントの大半を蹴って早々に帰国する冷淡さを見せた。まるで目的は関係強化でなく、大国ロシアに支持される指導者像を内外に印象付けることだったかのようだ。

「ZakZak」より

そして、予定通りであれば翌日に多数のイベントに参加する予定だったにもかかわらず、早々に帰国したようだ。

ロシアを怒らせない、という事を念頭に置いていれば、こんな無礼な話は無いので、「事情があって帰国した」という事も考えられるけれど、どちらかというと会談が不調に終わったと考えるべきなのだろう。

「両国人民は抗日大戦の共同闘争の中、戦友の情で結ばれ、赤軍将兵らは朝鮮解放のため、自らの血を惜しみなくささげた」

北朝鮮国営メディアは26日、金氏が25日のプーチン氏らとの夕食会で、第二次大戦での旧ソ連軍の貢献をこうたたえたと報じた。

北朝鮮の国営メディアは「成功裏に終わった」というような宣伝をしているようだが、やっちまったもの仕方が無いね。

そしてこうした外交姿勢というのは、先代がやっていた「先軍政治」とはかなり毛色の違う手法といえるだろう。

帰って直ぐにミサイル発射

それを批判されたかどうかは知らないが、ミサイルを発射する北朝鮮。

北朝鮮の発射した短距離ミサイルがロシアのミサイルにそっくり
ちょっとしたネタを取り上げておこう。北兵器「露製ミサイルに酷似」…国連決議違反も2019/05/05 09:46 【ソウル=岡部雄二郎】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は5日、金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長が4日、日本海上での「火力...

でまあ、これが一波乱ある話なのだが、どうやら弾道ミサイルを発射しちゃったようなのだ。

弾道ミサイルと巡航ミサイルで脅威度がどの程度違うのかは知らないが、これは国連制裁決議に反する行動ということに様だね。

北朝鮮にしてみれば、「先軍政治」に舞い戻ったと言うことなのかもしれない。ただ、それだけでは済まないのが国際社会的な話。

【独自】6日夜に日米首脳電話会談 正恩氏“日朝”に前向きか

2019年5月6日 月曜 午後0:20

北朝鮮が、短距離ミサイルの可能性がある複数の飛翔(ひしょう)体を発射したことを受け、安倍首相が日本時間の6日夜、アメリカのトランプ大統領と電話で会談することが、FNNの取材でわかった。

安倍首相は6日も、静養先の山梨県内でゴルフをしているが、そのあと東京に戻り、日本時間6日夜、トランプ氏との電話会談に臨む。

会談では、北朝鮮が飛翔体を発射した狙いを分析し、今後の対応を協議する。

「FNN PRIME」より

日米が電話会談するなど、騒がしい状況になってきていて、その対応についても色々と懸念されているようだ。

北朝鮮、飛翔体発射は通常の軍事訓練 「米韓も実施」

2019年5月9日 / 02:02

北朝鮮外務省は4日の飛翔体の発射について、「定期的かつ自衛的な」演習だったとの見解を示した。北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)が外務省報道官の話として報じた。

「REUITERS」より

北朝鮮は今になって弱気になり「飛翔体発射だ」とか「訓練だった」とか言葉を濁しているようだが、発射した直後は「短距離弾道ミサイル発射をした」と明言していたハズ。

KCNAは5日、北朝鮮が金正恩委員長立ち会いの下、東海で多連装ロケット砲と戦術誘導兵器の「攻撃演習」を4日に実施したと報道。「大口径の長距離多連装ロケット砲と戦術誘導兵器」の能力を試すことが目的だったとした。

制裁決議違反が確定すれば、下手すれば戦争に繋がりかねない。

切った札で苦しむ北朝鮮

北朝鮮の食糧難は慢性的なものなので、今さら感は高いが、こんな時期でも「食糧難」らしい。

北朝鮮の食糧難、過去10年で最悪に 4割が食糧不足か

2019年5月4日19時27分

 国連世界食糧計画(WFP)と国連食糧農業機関(FAO)は3日、今年3~4月に北朝鮮で行った実地調査の結果、北朝鮮の食糧事情がここ10年で最悪となっていると発表した。天候を主な原因に挙げ、降雨の減少や熱波、洪水の影響で、国民の約4割に当たる1千万人超が食糧不足に陥っていると報告した。

「朝日新聞」より

慢性的な食糧危機で、政治的にも上手くいっていない状況にある北朝鮮。かなり追い詰められた金正恩氏が一体何をやるのか、というのはかなり心配である。

政治的な安定性が金正恩氏の政治基盤を支えていたが、ヤバイね、これは。

自由朝鮮の存在も、この辺りからさらに効いてくる気がする。

コメント

  1. Ken より:

    食糧難報道が朝日新聞と言うのが、なんとも。アメリカからは、食料購入は制裁に入らない。ミサイル、核開発の金で食料買えよと言われてるようでw

    • 木霊 より:

      食糧支援についてですが、北の将軍様は韓国に対して「食糧支援じゃなくて経済援助をやれ」とラブコールを送ったらしいですよ。
      金正恩氏としては、とにかく金が必要なんでしょう。
      北朝鮮はかなり苦しんでいるようですね。

  2. マスメディア反乱軍 より:

    支那・ロシアからも距離を置かれて相当焦っているんじゃないかと想像しています。

    支那はアメリカとの貿易戦争で守勢に立たされていますし、ロシアだってシリアの中東とウクラナイナ問題でこれ以上アメリカと軍事的に張り合える状況じゃないから、今は北朝鮮の金豚クンなんてどうでもいいと思っていそうです。

    トランプ大統領は口では優しく振る舞ってアヤしていますが、これもいつ豹変するか判らないですもんねェ~。
    ただ、今は最優先のイラン対策で軍事作戦がありますから、アジアとの両面作戦は厄介でもう少し時間稼ぎしたいのが本音かな?

    そして、必死で動いたつもりの哀れな文クンは完全に見限られたようですから(当たり前なんですが)、残るは日本しかないはずなんですよね。(金豚クンにその常識が通用すればの話だけど)

    今月に入って唐突に見える一連のミサイル発射の意図は、そんなところにあるんじゃないかと想像しています。

    • 木霊 より:

      支那としてはかなりヤバイ橋を渡っている最中らしく、北朝鮮と関わっている場合じゃないようです。
      北の将軍様こと金正恩氏は、ロシアに行ってロシアに断られ、アテにならない支那を頼れず、挙げ句の果てに足を引っ張る韓国を相手にしなければならないという、外交的にかなり綱渡りせざるを得ないような状況のように思います。

      ミサイルを敢えて撃たねばならなかった、というのは、どちらかというと北朝鮮国内向けだという話もあります。
      外部に向けた対応で無いことは見てとれるので、内部向けというのはそれなりの説得力がある気がしますよ。

  3. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    インスカンデル似の短距離弾道ミサイルなんですが、現時点で搭載重量不足とはいえ核弾頭も搭載の可能性もあるシロモノとか言われてますね。
    プーチン大統領も余計なモノを北朝鮮に供給してくれたもんです。
    したたかというより汚い手口は相変わらずなのが不快なんだけど、21世紀最大の実力者なのかも知れません。

    さて、仮想の話を考えてみました。
    アメリカが完全非核化(FFVD)を一部緩和して北朝鮮と妥結した時、この厄介な兵器が残ってしまうと仮定します。(表面上は核弾頭&中長距離弾道ミサイルと化学兵器は廃棄で妥結)
    米韓同盟だけは残して終戦宣言し在韓米軍は撤収。(平沢基地は国連軍として残留)

    その後、南北の経済交流が始まりいよいよ統一のタイミングが訪れ、同時に北のこの弾道ミサイルの一部も南朝鮮の手の内に入る。
    核開発技術は残りますから秘密裏に搭載可能な小型核弾頭を製造したとしたら...。

    対馬を防衛ラインとしたとしても佐世保基地のある長崎・春日と築城航空基地のある北部九州・熊本・そして岩国基地の山口・海自潜水艦隊本拠地呉の広島まで射程内を覚悟しなければならない状況が発生するでしょう。
    佐世保にはアメリカ海軍が岩国には海兵隊の飛行隊が駐留しています。

    戦略拠点としていずれも国防の要といえる重要な地域なんで、初動でここに打ち込まれたら大変な事になってしまいますね。

    トランプ大統領が言うFFVDに短距離とはいえ弾道ミサイル廃棄は日本として譲れない条件だと思いますんで、安倍ちゃんと日本政府には何とか踏ん張って欲しいもんです。
    交渉過程で弱点になりそうなのが、状況判断が甘く弱腰で簡単に流されそうな岩屋防衛相かな? 早めの更迭をお願いしたいですね。

    P.S.
    昨日コメントを投稿したんですが朝鮮日報のニュースをリンクを貼ったせいか、未だにUPされていませんね。
    再度投稿しようとすると「すでに同じ内容で投稿済み」とのコメントが出てきます。
    今後はリンク貼り付けは注意しようと思いました。