北朝鮮の発射した短距離ミサイルがロシアのミサイルにそっくり

北朝鮮

ちょっとしたネタを取り上げておこう。

北兵器「露製ミサイルに酷似」…国連決議違反も

2019/05/05 09:46

 【ソウル=岡部雄二郎】北朝鮮国営の朝鮮中央通信は5日、金正恩キムジョンウン朝鮮労働党委員長が4日、日本海上での「火力打撃訓練」を現地指導したと報じた。韓国軍が4日午前に探知した「短距離の発射体」を指すものとみられる。

「讀賣新聞」より

北朝鮮がミサイル発射したニュースはGWに流れていたのだが、「まあ、そういう事もあるだろう」と、たいして驚きはしなかった。

その時点でかなり毒されている気はするのだけれど、それはさておこう。

イスカンデルミサイルは短距離弾道ミサイル

射程距離は最大500km

ロシア製の短距離ミサイルは公式にはロシア軍しか使っていないことになっている。

Wikipediaより

このイスカンデルミサイルは、イスカンデルM(400km)、イスカンデルE(280km)、イスカンデルK(500km)と距離の異なる複数のバージョンがある様だ。

性能は優秀だと宣伝されているが、これを十全に使える様にするためには色々と揃える必要があるんじゃないかな。

さておき、2006年にロシア軍で導入された後、ベラルーシやシリアでも導入されるとかしないとかいう話にはなっている。その他、支那、北朝鮮、韓国辺りでもちょっとこの技術に関連した話が。まあこれが本日の本題ではあるんだが。

ちょっと前には、トルコがS-400ミサイルを買うの買わないのと言う辺りで騒ぎになったが、S-400ミサイルが迎撃システムであるのに対して、イスカンデルミサイルは短距離とはいえ攻撃する為の弾道ミサイルである。

そして、短距離といっても射程距離は280~500kmもあるんだよね。

北朝鮮が発射したミサイル

さて、ここで冒頭のニュースに関連するtweetを一つ紹介しよう。

この形を見たら、ああ、イスカンデルね、と思うのも無理は無いんじゃ無いかな。

このうち戦術誘導兵器について、韓国の聯合ニュースはロシア製の短距離弾道ミサイルに酷似しているとの専門家の見方を伝えた。弾道ミサイルだった場合、国連制裁決議に違反することになる。

韓国の専門家は、玄武2も「イスカンデルミサイル」だと言うべきだぜ。

さておき、ここで北朝鮮がイスカンデルミサイルを撃ったとすれば、「国連制裁決議違反」になるという話なんだな。

国連制裁決議の中には、弾道ミサイルを撃っちゃダメ、というのがあって、これに抵触するワケだ。

しかし……、ロシアが輸出したのか、或いは北朝鮮がコピーして作ったのかは分からないが、同じ性能を持つものだとしたら大変だな。

どうやら、イスカンデルのデッドコピーの存在そのものは、軍事パレードに登場したらしい。

これ、「ハリボテだ」と言われていたんだけれど、撃てたんだな。

軍事的な脅威

で、これまでスカッドミサイルのような、準備にちょっと時間がかかって、事前に準備が把握しやすい旧式のミサイルを使っていた北朝鮮が、今回のようなイスカンデルミサイルを撃てる環境が整ったと言うことを示した事で、アメリカも深刻に考えねばならないし、韓国としても深刻な話となるだろう。

何しろ、スカッドミサイルは何処に飛んで行くか分からないというようなレベルの性能だったけれども、イスカンデルミサイルであれば精密誘導が可能なのだ。

もちろん、支那だって面白いとは思っていまい。

日本としてはギリギリ日本に届くレベルの射程距離ではあるのだが、一層気を引き締める必要があるな。

それにしても……、事態が動き出すかねぇ。

追記(2019/5/13)

碌でもないニュースが。

北朝鮮の「新型ミサイル」設計図渡した?文大統領の失策

2019年5月7日 16時10分

 北朝鮮が新型とみられるミサイルを4日に発射し、世界中を驚かせた。大陸間弾道ミサイル「火星15」を2017年11月末に発射して以来、約1年5か月ぶり。物騒な事態は繰り返されるのか。

~~略~~

 ミサイルには、強烈な皮肉が表れている可能性もある。外観はロシアの「イスカンデル」、韓国の「玄武2号」に酷似している。

 高氏は「玄武2号のコピーじゃないかとみられます。玄武2号は韓国が独自開発したミサイルで、北朝鮮に設計図をハッキングされたか、昨年の南北首脳会談で文在寅が金正恩に渡した『新経済構想』のUSBメモリーの中に設計図が入っていたんじゃないかともいわれている。そういう疑念が持たれるから、米韓軍事演習が中止となったのも米側の北朝鮮への配慮ではなく、情報漏洩を危惧した面が強い」と指摘する。

「ライブドア・ニュース」より

韓国側から漏れた可能性については、何処かで言及した気がするけれど、同じ事を言う人がいると言う事だ。

ムン君は北のスポークスマンというより、北のスパイだね。

コメント

  1. まり より:

    昨年4月20日の将軍様ミサイルモラトリアム宣言では、
    火星12・14・15のグアム以東はやりません・・と。
    9月の南北合意では、南北すべての空間で敵対行為全面
    中止するよん・・と。 
    この条件に当てはまらない距離は、日本向けの1000-
    2000kmのMRBMだけなんだって・・。
    240・300mm放射砲も試運転してたから、文狙い
    の威嚇行為?ウオームアップ?なのかしら?
    万一失敗しても、逃走経路は確認済だぜ!
    在韓米軍は、早く逃げて! wktk

  2. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    南朝鮮はレーダー照射事件と同じように見解がコロコロ変わり、まったく見苦しさを晒していますねェ~。(北に反発されるのがよほど怖いんでしょうけど)

    北朝鮮は動画まで出してアピールしているのですが、形状と飛翔距離そしてTELから見てロシアのインスカンデルと同一なのはど素人でも判る話です。
    それに玄武2というロシアからパクった(本当に泥棒しちゃった)弾道ミサイルを保有している訳ですから、何を言ってるのかサッパリでおバカ丸出しです。

    さて肝心の新型ミサイルですがイスカンデルと同じ仕様ならば、50km~最大500kmといわれており(INFに違反するから公称は400km)2018年の軍事パレードでとっくに公開された正真正銘の「弾道ミサイル」です。

    DMZから発射すればギリギリ対馬に届く射程なんで対日本用ではなく、南朝鮮の釜山や光州まで全都市が視野に入る弾道ミサイルとなります。
    厄介なのは>精度(7m以内)、射程距離、信頼性(防衛を回避する能力)を獲得している。それは優秀な戦闘機や防空に直面し、空軍の爆撃や巡航ミサイルの発射任務があまり期待できない時に精密爆撃の代替手段をなしている。(Wikipediaより引用)とからしく、おそらく守る側はこれ専用の迎撃システムを構築する必要があるって事でしょうね。

    弾頭もバンカーバスターまで運用できるほど多彩なのも特徴で、TELによる移動式なので数を配備されたら南朝鮮の主要都市や軍設備は間違いなく大きな被害が出るんじゃないでしょうか。(つまり在韓米軍基地も危うい)
    INFを回避する詭弁と言える弾道ミサイルですから(もちろん北はそんなの関係ねェ~ですが)、「ナントカに刃物」を地で行く持たせてはならないミサイルだと思います。

    既に破棄されたINFでは500km~5500kmまでの中距離弾道ミサイル対象なんで、もし世界中が批准すれば日本のBDMも大きく変わっているはずなんのに、哀しいかな支那も北朝鮮は言うに及ばず南朝鮮までも持っているって現実ですね。

    米韓同盟が正常だった時に対支那まで考慮し、米韓ミサイル規約が変更され巡行型の玄武3シリーズは1500kmまで射程を伸ばしました。(弾頭500kgまで制限)
    これらの射程1000km~1500kmで全土が標的になるミサイル群に取り囲まれているのですから、日本はマジでイージスアショアを含めたBMDを早期完成させるか、ミサイル発射を探知次第に敵地先制攻撃を法制化させるしかないのに...。

    「発射体は深刻じゃyない」なんて南朝鮮のマヌケな寝言聞いてる場合じゃないと思う。

    • あるけむ(R.K.M)@fwbc1965_3 より:

      マスメディア反乱軍様

      INFについて、少し突っ込み入れますね。

      INF(中距離核戦力全廃条約)は、米ソの2国間条約なんです。なので、米国とソ連→ロシア以外の国が中距離核戦力を保持することには無関係です。そのため、中国に対抗するために米国が中距離核戦力を保持することは掣肘される(一方、中国はフリーハンド)という問題があります。

      また、INFは弾道弾だけでなく、巡航ミサイルも対象にしてます。その影響で、地上発射型トマホークは退役しました。

      • マスメディア反乱軍 より:

        あるけむさん、突っ込みと補足ありがとうございました。

        そうですね、米ソ冷戦の終焉間近で締結された、いわば2国間条約なんで当時軍事力で劣っていた支那が無関係なのは必然です。
        しかし、ソ連崩壊と冷戦終その隙を狙って支那は攻撃型ミサイルを着々と開発を続けてしたんでしょうし、北朝鮮も右に倣えで追従した結果が現在の状況だと思います。
        短距離弾道弾の代表的機種スカッドでも冷戦終結を挟んで輸出用として流通してきましたから、今回のイスカンデル型はその後継機種と考えられそうです。

        >また、INFは弾道弾だけでなく、巡航ミサイルも対象にしてます。その影響で、地上発射型トマホークは退役しました。

        これって結構大きなアメリカの戦略ミスと思っています、地上発射型だけでなく空中発射型も中止しましたもんね。

        アメリカも旧ソ連も直接激突では必要のない兵器だったし、アメリカは軍事費削減の波にも飲まれたんでしょうけど、結果的に輸出型イスカンデルを配備した国への報復手段が後れを取る事になってしまいそうです。
        INF最初の目的の是非はともかくロシアと国境で対峙するNATOや、現憲法で無理だとはいえ日本が抑止力として必要とする地対地巡行ミサイルの開発がほぼ完全にストップしちゃって可能性を保持できなかったんですからね。

        とはいえ、何故かイスカンデルを盗んだ南朝鮮の玄武2・3シリーズを弾頭制限付きとはいえ容認し、それが日本(在日米軍基地)まで射程内で場合によっては潜在的脅威になりそうですから皮肉なもんです。
        その時の選択肢で何を選ぶかにより後日思いがけない影響が出てしまう、「カオス理論」に通じる予測不可能な事なのかも知れません。

        ここが安保や軍事同盟を迂闊に結べない(例えば台湾・ベトナム)難しさかなァ~?

  3. マスメディア反乱軍 より:

    このニュースまだまだ続きそうですね。(と言ってもアタフタとパニくっている南朝鮮の大迷走だけなんですが-苦笑-)

    日本国会の安全保障委員会に相当するんでしょうけど、韓国国会国防委員会の委員長が「短距離(弾道)ミサイルではない可能性が高い」と語ったそうですね。

    この国会委員会のトップは弾道ミサイルと巡行ミサイルの違いはおろか、そもそもミサイルとロケット弾の違いすら知らないバカなんでしょうかねェ~。
    超簡単に言えば誘導装置付きでロケット燃料で飛ばすのがミサイル、誘導装置なしで飛ばすのがロケット弾なんで、ミサイルなら射程内でいくらでも距離が調整できるし(そもそもそういうピンポイント兵器)、短距離かどうかなんて議論する余地すらないのに。

    ロケット弾は誘導装置がない分だけ小型だからこそ、多連装の発射機で一度に多発可能な兵器で用途が全く違います。
    しかし、弾道にしろ巡行にしろミサイルは精密誘導ができるからこそ、コストも高く発射機もTELの様に単発が主なんですよね。
    今回北朝鮮が公開した画像にもTELが写っている様ですから、どんな理屈をこねてもミサイルとしか言いようがないでしょう。(ロケット弾を発射するのにTELなんか使うバカはいないし-苦笑-)

    INFを破棄したアメリカですが本土を守るのに500km程度の敵短距離弾道ミサイルは問題外だったはずで、本当なら日本・NATOの同盟国には潜在的な脅威だったと思います。(介入してきた中東もそうですね)
    そもそもアメリカの地対地短距離弾道ミサイルは、射程134km程度のMGM-140(ATACMS)しか持っていないはずです。
    これも子爆弾で敵陣を広範囲で打撃するのが目的で、小型ミサイル故に多連装の移動型発射装置から使えるのが特徴。

    話は逸れますが、イージスアショアに関連すると思う移動型のVLSをアメリカが開発研究中だとか...。
    当然、運用するミサイルも新しくすると想像しますから、SM-3・SM-6系の地対空迎撃用に加え地対地攻撃用も備えて欲しいですね。
    射程1000km超なら朝鮮半島全域への即時反撃や事前予測攻撃が可能なり、日本にとって有効な抑止力になると思いますから。

    自衛隊が開発中の超高速滑空弾や新対艦誘導弾の別バージョンもこのVLSで運用できたら、選択肢のないキャリアである戦闘機や護衛艦のリスクは一気に減らせます。

    NATOに配備済みであり日本も早期配備が必要なイージスアショア、ロシアや支那が猛反発するでしょうけど移動式VLS&新型ミサイルに僕は密かに期待しています。

  4. マスメディア反乱軍 より:

    昨日もまたやっちゃいましたね。

    今度は準中距離型のノドンの可能性がありそうです。
    射程1300kmですから日本本土全てとギリギリ沖縄まで届くタイプですね。
    ノドン(多分1段型?)ならTELから発射されたかの確認・1時間で充填できるとはいえ液体燃料ですから発射まで要した時間・そして高度を含む軌跡の分析で特定できるはずです。(まあ、意味合いから考えて今回はそれほど重要じゃない)

    つまり、安倍ちゃんが「無条件の日朝首脳会談」に意欲をみせ、最終調整で菅官房長官がアメリカ訪問をするタイミングでの発射ですから、これは日本に向けてのメッセージと考えられるかも? その分析が一番大事でしょう。
    予断なしに「本当に無条件」で会いに来るなら会ってやるぜ!! って威嚇の様な気がしますねェ~。(弱いヤクザのこけ脅しとも言う-笑-)

    ポイントは安倍ちゃんがトランプ大統領の言質をどの程度取っているかじゃないかな?
    日朝首脳直接会談による拉致問題解決のバックアップは約束しているでしょうけど、完全に無条件って訳ではないと思うんです。

    いずれにせよ、日本にとっては拉致問題を解決する、「最後で最大のチャンス」になるかも知れませんので、ミサイル発射威嚇なんかにビビる必要はないし、一部の与党議員の不満やメディアのクダラナイ雑音なんて無視すればいい。

    安倍ちゃん・日本政府よ、果敢に大胆にかつしたたかなに挑め!!

  5. マスメディア反乱軍 より:

    >今度は準中距離型のノドンの可能性がありそうです。

    今朝こう書いたばっかりなんですが公開されている映像とアメリカの発表から、4日と同じイスカンデルタイプの様です。先走りして失礼しました。

    1回目でトランプ大統領にスルーされたんでムクれてやっちゃったのかなァ~?

    >「(米朝)関係は続くが、どうなるか見てみよう」と述べ、非核化に向けた米朝間の具体的な協議に関し「北朝鮮が交渉したいことは分かるが、彼らに十分な交渉の準備ができているとは思えない」と指摘。早期の協議再開には否定的な見方を示した。

    適当にあしらっている感アリアリですね。(苦笑)

    トランプ大統領としては米中貿易戦争の第2段階に入ったわけで、今は支那の報復などの影響に対処する事に力を入れたいし、その善後策と次の一手をどうするかのゲームを邪魔されたくない程度の感覚だと思いますね。

    P.S.
    連休前に日本のメディアは米中で協議集約目前みたいな論調が多数派だったんですが、いつもの通り見事なまでにハズれ放っぱなしのマヌケ面さらしちゃったァ~!!
    いつもながら、あァ~、恥ずかチィ!!(冷笑)

    • 河太郎 より:

      マスメディア反乱軍様。
      アメリカが短距離「弾道弾」と認めてしまいましたね。
      さて、どーする金カリアゲ豚君とムンムン君は!!
      どうなるんですかね??
      総理の日朝会談は??
      なんかもう、先が読めません。
      さすがはトランプ大統領と言うべきなのか、はたまた最初から確信犯であるのか?
      本当に分からないです。貴兄や木霊様のように賢くなりたい(ため息)
      なんか凄い時代に生きてる気がします。祖国や拉致被害者の皆さんはどうなるのでしょう??
      これでも一度は祖国の防人として糧を得た者です。総理には「必ずや奪還する!」と誓うて欲しいです。
      何の瑕疵もなく人生を奪われた同胞を奪還しなければ、祖国を信じて護る意味がないです!!
      総理頑張れ!!