スリランカの連続テロ、国際的なテロ組織の仕業か

アジアニュース

非常に唾棄すべきテロが発生した。

スリランカ政府が非常事態宣言 全容解明急ぐ

2019/4/23 6:23 (2019/4/23 7:28更新)

【ムンバイ=早川麗】スリランカ政府は23日午前0時(日本時間同午前3時半)、非常事態宣言を出した。警察や軍は大幅に権限が拡大し、令状がなくても容疑者に尋問したり身柄を拘束したりできるようになる。21日の連続爆破テロ事件で、死者が日本人1人を含む290人、負傷者が約500人に上るなか、警察などの権限を強めて全容解明を急ぐ。

「日本経済新聞」より

テロはスリランカで21日に発生している。

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スリランカはどんな国?

スリランカ民主社会主義共和国

共和制を採用している国は、アジアにも沢山あって、スリランカもまた共和制を採用している。

ヨーロッパ辺りでは共和制を採用している国が沢山あるので、割と流行なのかもしれないね。

赤が君主制で、青が共和制の国々だということである。

何故、ヨーロッパの話を引き合いに出したのかといえば、1948年までイギリスの植民地として支配されていたからである。大航海時代以降、ポルトガルやオランダに蝕まれ、1658年からはオランダの植民地となり、1796年からはイギリスの植民地時代が始まったわけだ。つまり、300年近く外国勢力に植民地化されていた時代があったのだ。

この時代にスリランカでは、ヨーロッパ文化が浸透した。

位置的にはインドの先端にあるが故に、スリランカは日本にとって大切な場所でもある。

日本のシーレーンにも深く関わっているからだ。

逆に言えば、大航海時代にこの地域が狙われたのは、当然と言えば当然なのである。

支那にとっても大切な場所

そして、当然ながら支那にとってもこの場所は要所となる。

一帯一路構想の要所だからである。

スリランカに初の現代鉄道、「中国企業が夢かなえた」と中国メディア

2019/04/10 07:00

2019年4月8日、中国新聞網は、スリランカ南部鉄道が開通したことについて、「中国企業が夢の実現を助けた」と報じた。 中国鉄建中鉄第五勘察設計院集団が設計したスリランカの第1期工事区間が8日に開通した。この路線はインド洋の[海岸線近くを走り、第1期区間は26.75キロ、設計時速は120キロとなっている。記事によれば、スリランカでは1928年を最後に新規の鉄道路線が建設されておらず、中国の支援による今回のプロジェクトは約1世紀ぶりの新規路線だという。

「ニコニコニュース」より

スリランカに鉄道が必要かどうかはよく分からないが、あれば便利なんだろう。そして、そこに目を付けたのが支那で、交通網を整備することは、影響力を強める意味では非常に大きな意味を持つ。

そして、このブログでも紹介したが、港もまた抑えられている。

こちらの記事で紹介している。

スリランカの経済

スリランカのGDPは882億ドル程度(2018年実績)と世界ランキングでは67位である。

スリランカの経済の担い手は、植民地時代から続いている農業と、繊維業が今なお強いのだが、貿易の拠点としての収益もそれなりにはある様だ。

9 主要貿易品目(2016年)

(1)輸出: 工業製品(繊維・衣類製品等)77.0%,農業製品22.6%,鉱物0.3%

(2)輸入: 中間財(燃料・繊維関連等)50.9%,資本財26.8%,消費財(食料品等)22.3%,その他0.1%

「外務省」より

ここの資本財というのは、機械・機器・輸送機器などが含まれているようで、工業製品ということだね。

スリランカの宗教

インドが近いこともあってか、仏教(70.2%)とヒンドゥー教(12.6%)が多い。なお、インドではヒンドゥー教(80.5%)で仏教(0.8%)なので、傾向は全然違うけれども。

そして、スリランカではイスラム教も9.7%とそれなりに多い。

7割も仏教徒であるという構成には実は理由がある。1972年に制定された新憲法によって仏教が準国教として扱われることになったのだ。

もともと仏教はインドから紀元前3世紀頃に伝来したと言われているが、紆余曲折あって植民地時代には少数派となってしまっていた。

しかし、スリランカ(当時はセイロン)が独立するにあたって、シンハラ仏教が台頭し、シンハラ人が大統領になったのを機に準国教扱いになった仏教が勢力範囲を広めたのである。

コメント

  1. まり より:

    バリ島の02、05爆破事件とは違和感を感じる。
    脈絡の無さと豊富な資金力と経験値と実行力は、
    民族対立や宗教対立でなく、政権対立が起因で、
    パンダがスポンサー?であれば、妙に納得させられる。

    GWで海外旅行に行かれる方は、ご注意を!

    • 木霊 より:

      未だに実行犯の全容が分からないテロ事件ですね。
      一応、逮捕者は出ているし、犯行声明も出ているのですが、どうにもシックリきません。
      あれだけの爆薬をどうやって用意出来たのか?とか、様々な疑問が尽きませんし。
      早く明らかになると良いのですが。

  2. 河太郎 より:

    セムテックス爆弾を使用した可能性があるのですか…あの死者の多さですからね。するとテロリスト御用達といえ
    かなりな組織が背景にあるのでは?
    C4は便利ですが、簡単に手に入るものではないです。さらに帯電する可能性がある。電気信管に接続する時に粗雑に扱うと帯電が反応してドカン!
    素人テロでないですね。
    それと宗教…仏教だからって…て木霊様の意見は妥当です。
    そもそも信長がなんで11年も本願寺と戦争したのか考えて見れば解るす。
    もともと仏教団体てのは戦国大名みたいなものなんです。
    城下町が出切るのは信長・秀吉以降で、物資の集積とロジスティクスは門前町と港に集中します。農民から直接税を取るには戸籍整備が必要だけど、
    関所で物品に関税を掛けるなら簡単に莫大な富を集められる。
    この富を背景に巨大な軍事力を仏教団体は持っていたのですね。
    スリランカのようなロジスティクスのチョークポイントになる地の歴史は、国は違えども戦国の日本と同様でしょう。さらに他国では日本のように仏教が「牙を抜かれていない」可能性ありますね。
    日本と場合、信長が天皇の采配で本願寺と和解した後で、家康政権になってから檀家制度になる。
    檀家として寺の人別帳(事実上の戸籍)に記載されないと「非人部落」に落とされる。この為に一般人は全て寺に所属せねばならなくなる。つまり、濡れ手で粟で仏教僧は食えるようになる。
    この既得権益で日本の仏教は刀と鉄砲を手放すのですよ。
    しかし海外では、このような宗教の社会システムからの「武装解除」は稀です。他読者の方は「宗教は方便」としたいようですが、それ、戦後民主主義の左翼マルクス史観に犯された物の見方ではありませんか??
    なら、シーア派の「最終戦争で800年前にお隠れになった4代カリフが現れて、世界を救う」という終末思想や、
    その分派(異端派?)のアラウィー派とかの行動はどうなるのでしょう??
    宗教や思想は全て、その国の環境や歴史から生まれてきた文脈です。
    実はその国の動かしようのない前提条件が定めたものであるという点では、
    「地政学」と変わらないのですよ。
    宗教と思想の分析は無意味でありません。
    だから神学部の出身の佐藤優さんは外交官・諜報活動として有能だったし、
    作家として成功しているでしょう??
    宗教問題に関わりたくないのは解りますが、少し意図的に、宗教の影響を矮小化なさっておられるように、木霊様も読者諸兄にも感じますね!

    • 河太郎 より:

      宗教や思想の影響は、確かに経済や軍事のように「目に見える」ものではありません。
      しかし目に見えるものだけが「真実」と考えておられると、足元を掬われると思います。
      数値化できるものしか相手にしない人には実はカードゲームはできないと思います。

      • 木霊 より:

        故にご指摘の点は分かるのですが、影響の大きさなどが実感できないことには、なかなか物事の尺度としては使いにくいというのが正直なところです。
        その辺りの未熟さはご容赦下さい。

    • 木霊 より:

      追記で紹介しましたが、出所が怪しい話ではありますがC4が使われたのだと。
      素人の仕業と言うにはちょっと疑問が残りますが、犯行に及んだ実行犯(自爆済み)の映像などを見るに、本当に自分がどうなるのか?を理解していたとは考えにくいですし、やっぱり爆薬の入手ルートを考えると腑に落ちない部分が多いのです。

      あと、宗教の影響を矮小化しているとのご指摘ですが、矮小化していると言うよりは、理解出来ていないだけなのだと思います。
      幾ら狂信的な人物とは言え、自らの命を賭して他人を害するというのが、どうしても理解出来ないでいますし。
      だからこそ宗教問題を軽視すべきでは無いのでしょうが……。

  3. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようござます。

    日本人女性も巻き添えで亡くなられたそうで、何をターゲットにしたにせよ全く関係のない無辜の民を平気で犠牲にする、卑劣なテロは絶対に許してはならないですね。

    実行犯グループの背景が何なのかまだ判りませんが、支那が一枚絡んだり(スリランカ政権を助ける、あるいは陽動目的?)・または宗教対立の激化の果てであったり可能性はありますが、国外に逃亡したISが絡んでいる可能性は排除できないんじゃないかな?
    恐ろしいのはテロリズムの東方化がアジアまで迫ってきていると実感できる事で、イスラム教徒が多いマレーシア・インドネシア当たりも戦々恐々でしょう。

    その意味では支那も同じでイスラム教徒のウィグル自治区問題の国際的非難を浴びています。
    ただ、ウィグルには中東本家のイスラム勢力も冷淡であり続けたわけで、支那がバックにいて資金&武器供与の疑惑はかなり強く感じますね。
    自国の利益には目ざとい民族&独裁指導者ですから。

    イスラム過激派なら必ずやる「犯行声明」が何時出てくるのか...、と思っていたらISが簡単な犯行声明を出しましたね。
    今後の成り行きを注視していきたいと思っています。

  4. マスメディア反乱軍 より:

    速報なんで事実の裏付けを待つしかないのですが、こんなニュースが。
       ↓
    >スリランカ政府は、今回のテロが、ニュージーランドで3月、金曜礼拝中のモスク(イスラム礼拝所)2カ所で起きたテロへの「報復」だったとした。
    >スリランカのテロが世界を震撼させたことで、過激派は「自爆」によるジハード(聖戦)へのあこがれを強めている。

    宗教を隠れ蓑にした報復の連鎖...、しかし具体的な実利を得るのは誰なのか?
    やり切れなくなりますが「ジハード」に憧れるっていう、そもそも日本人の僕にはその精神構造が理解不能ですね。

    イスラム過激派の権力者が何で自死を求めてテロ行為を礼賛するのか、それは純粋な宗教観に基づく正義ではなく、浅ましく卑しい自己都合の権益優先が裏にあるとは考えないのでしょうか?
    共産主義と同根で洗脳の怖さと言ってしまえばそれまでですけど、それでも支那の軍人は「十死零生」の自爆攻撃なんて考えていないと思う。

    • 音楽大好き より:

      今晩は。今日2つ目の書込みです。

      宗教って、とっても怖い側面を持っています。キリスト教の旧約聖書にも「殺せ」という文言が出てきます。「次の国々の民の町では、息のある者をひとりも生かしておいてはならない」
      要するに皆殺しにせよと書いてあります。聖書のこの部分だけを受け入れるならば、そして宗教指導者の言葉は神の言葉だとするならば、イスラム過激派はとても正しい事になってしまいます。ちなみに旧約聖書はイスラム教の聖典でもあるんです。

      私、「お腹がいっぱいの人はテロなんかやらない」と思っていたんですが、今回は大富豪がからんでいるとかで・・・そうでもなさそうですね。

      > 精神構造が理解不能ですね。
      宗教以外では自分の存在意義を見出せない人ならば、現実に絶望して宗教以外には「助け」を見つける事ができない人ならば、そうなっても不思議ではありませんね。実際、まともな生活を捨てて某教団(暴力的ではないがカルトに近い)の伝道師になった人を知っています。経済的な生活水準は大きく下がったけれど、本人は「幸せ」なんだそうです。
      「理解(同意)」はできませんが「理解」はできます。このあたりに武力によらない「もう一つのテロとの戦い」があるような気がします。

      • マスメディア反乱軍 より:

        音楽大好きさん、レスありがとうございます。

        >「理解(同意)」はできませんが「理解」はできます。このあたりに武力によらない「もう一つのテロとの戦い」があるような気がします。

        武力(=暴力)には武力では永遠に解決できないのじゃないか? と絶望感すら抱いてしまってます。

        超大国アメリカを筆頭に西欧諸国は「独裁打倒」を御旗にして、無辜の人達を無慈悲に犠牲にしてきました。
        「ジハード」に垣間見えるのは強烈な復讐心で、目の前で家族を失った絶望感が憎しみに変り、自死してでも痛恨の一撃を憎しみの相手に加えたい...、人間持つ理性を超える心理なのかも知れません。

        ただ、それを権力と富を得る為だけに利用する、邪なIS等のテロ組織を結果的に助けてしまう、心理的には復讐心の抑制を強要できないのですが、合理的で冷徹な判断ができないところまで追い詰められていると考えれば悲しいですね。

        仰る事が実現できるか否かは「崇高な人間の智慧」という、曖昧で甘過ぎますが性善説を信じ続けたいと思います。

        P.S.
        たとえカルトでも宗教に救いを求める、「人間=人間故の多様な心理」の具体例のご紹介ありがとうございました。
        マスメディアは不祥事があってもほとんど取り上げませんが、身近にもたくさん例が転がっていますからね。(某政党の集票マシーンである某カルト教団とか...)