地球温暖化は止められるのか?

日本ニュース

先に書いておくが、僕自身は地球温暖化に懐疑的な立場である。理由は色々あるのだけれど、まあそれはさておこう。

ただ、二酸化炭素排出量を削減することそのものには反対するつもりは無いんだよね。

地球温暖化、目標達成に残された道はギャンブル

2019.03.22

 将来の気候について、無数のパターンを科学的に分析したところ、地球温暖化を安全とみなせるレベルに抑えられる可能性は、ほとんど残されていないことが明らかになった。

 この研究で想定された将来の気候パターンは520万通り。2100年までに世界の平均気温の上昇を2℃未満にとどめるには、2030年までに世界中のすべての国で二酸化炭素の排出量をゼロにしなければならないという。2℃という目標は、海面上昇や猛暑といった、最悪の気候変動を避けるために、国連が定めたものだ。

「NATIONAL GEOGRAPHIC」より

この記事、会員向けの記事なので最後まで読めないのが残念なのだが、僕の印象とかなり近い感じがする。

国連でも色々と議論はされているようだが、僕は二酸化炭素の削減によって地球温暖化を止めることに対してもかなり悲観的である。

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各地で熱くなっている気がする!

体感気温が上がる

地球温暖化を語るときに、皆さんの実感として良く語られるのは、「今年は暑かった」「異常気象だった」という話題だ。

実際に、東京の平均温度は上がってきているといわれていて、データによると100年間で3度上がっているとのこと。

たかが3度と謂う無かれ。平均で3度なので、暑い日はとにかく暑くなっちゃうのである。最高気温が35度以上を猛暑日、30度以上を真夏日と表現するのだけれど、歴代最高温度の熊谷市41.1度(2018年7月23日)から3度も上がったら、それこそ発狂ものである。

人体を構成するタンパク質の一部が43度を超えると凝固し始めると言うから、取り返しの付かない事態を迎える可能性すらあるわけだ。

もちろん、平均気温が3度上がるからといって、最高気温が上がる理由にはならないのだが、そういうリスクを考えた方が良いという話だね。

地球全体では0.74度

地球全体では100年間で0.74度( 誤差は±0.18°C )あがっているというデータは出ているが……、このデータも地球全体を平均的に見ているデータでは無いことに注意されたい。

何故ならば、このデータはあくまで観測地点のデータをならしているのであって、南半球は特に観測地点が少ないこともあり、果たして本当に信頼できるか?という点に関しては疑念が残る。

特に東京のデータが日本平均のデータと比べて上昇率が高いことは、ヒートアイランド現象が大きく影響していると言われている。

観測地点が都市部に多い事を考えると、このデータをどう評価するかに関しても、バイアスの除去がなされているかは心配ではある。

もちろん専門家は、船で観測したデータも加味して,海洋での温度上昇についてもパラメータに取り入れているようだ。また、ヒートアイランド減少現象の影響を排除したデータも加味して、それでも温暖化しているという結論には至っているようだ。ただ、そのプロセスは必ずしも明らかで無いところが問題である。

この手のデータは、取り扱いによってバイアスがかかりやすいので、複数の機関が類似傾向を出すデータを出してきて初めて信用できる。幾つかデータを見たが、殆どが「温暖化派」のデータであったので、個人的には今のところは判断を保留したい。

ただ、今でているデータは、そうした事を慎重に加味した上で国際的に取りまとめられたデータだ、とは言われている。

パリ協定の約束草案を完全実施したら、どれだけ温度が下がるの?

パリ協定と京都議定書

そんな訳で、地球温暖化が騒がれ始めた1980年代から様々な検証がなされてきたが、やっぱり温度が上がっているらしいという結論になり、国際的に二酸化炭素の排出量を減らそうという結論になった。国連がデータをまとめているというのが若干恣意的に感じるのだけれど……。

さておき、これを基にして二酸化炭素の削減目標として「約束草案」なるものが出ているのだが、これは単なる努力目標に過ぎない。

環境省_日本の約束草案(2020年以降の新たな温室効果ガス排出削減目標)

日本の目標は、2030年度に2013年度比▲26.0%(2005年度比▲25.4%)の水準なんだって。

いや、無理だろ……。

各国が提出したINDC(約束草案)の合計は、2度目標の達成に十分なのか? - JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター
全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)は地球温暖化防止活動に役立つ情報の収集発信の場です

日本以外はこんな感じなんだそうで。

これを見ると、カナダとか頑張っている感じなんだけれども、アメリカは努力目標になっちゃっている。

支那は……、以前も批判したけれど「俺は何にもしねぇ」と言っているのも同然である。基準年が2005年で支那のGDPは恐ろしい勢いで増えている。

2005年のGDPに対して、2018年のGDPはなんと4倍以上になっている。2005年と排出量を同じに維持すれば、2018年にはGDP比で1/4になる計算だ。支那の2005年の二酸化炭素排出量に対して2014年時点で排出量は倍になっているので、対策を打たなくてもこの約束には抵触しない、ということになる。

アメリカと支那が本気にならないと意味は無い

そして、二酸化炭素の排出比を国別に示したデータがこちら。

データが2015年なのだが、アメリカと支那を足して全体の4割を超えている辺りが絶望的である。更にその次に多いのがインドなのだが……、インドも目標値が支那と同じからくりになっている。

つまり、「全体の5割がやる気がねぇ」という話になっている。日本なんて全体の3.5%だぞ?

温暖化防止のコストに関しては、様々な数字があるので信用できるかどうか怪しいが、日本は年間1兆円以上の資金を投入して二酸化炭素削減に取り組んでいるとされている。しかし、現実的には二酸化炭素削減は経済活動にマイナスになるケースが多い。

そこまで金をかけてどんだけ効果があるのか。少なくともデータを見る限り改善は見られない。

全体で0.05度の平均気温上昇を鈍化できる

穴だらけの約束草案を完全に履行された結果どうなるのか?というと、これを計算した人がいたようで。

Impact of Current Climate Proposals
Based on climate model simulations, the emission cuts that have been proposed by the US, EU, China and the rest of the world will reduce temperature increases b...

各国からの気候政策の影響はほとんど加法的であるため、表1に示されているように、それらはほとんど完全に区分されてい ます。これは、楽観的なケースでは、EUと中国がそれぞれ平均地球気温を2100℃で約0.05℃低下させ、米国と行がそれぞれ0.03℃をやや超えて低下させることを示しています。

この試算が正しいかどうかは判断出来ないが、この提言ではグローバルINDCで0.048度の効果があると、その様に結論していて、「他の方法見つけないとね」と、している。

ただこの試算においても、二酸化炭素の排出量と平均温度の上昇・低下がリニアな相関関係を持っていることを前提にしている。国際的に上昇に関してリニアな相関があるとデータの裏付けをもって認識されているが、温度低下の相関は確認されていない。

そして、パリ協定では「2度上昇」に抑えるっていっているが、計算してみると平均気温で4.5度以上は上昇するんじゃ無いかと言う事になっている。

で、巨額を投じて目標値を達成しても0.05度程度しか効果が得られないということを言っている。

マジデスカ?

二酸化炭素削減は、本当に意味があるのか?

そもそも、全世界で二酸化炭素の排出削減が実現したとして、果たして温度削減効果があるのだろうか?

全世界が納得して、せーのでやってみれば分かるのかもしれないが、これもまた不可能だと思われる。

温暖化が直撃する国に資金が来ない 「気候変動とカネ」の厳しい現実

2019.03.12

ヒマラヤ山脈と海にはさまれたバングラデシュは、デルタ地帯に位置し、国土の大半が平らな低地だ。

「バングラデシュを流れる水のうち、国内に降る雨はわずか8%で、92%は中国、インド、ネパール、ブータンなど外から流れてくる。大量の水は洪水を引き起こす。海面が1メートル上昇すれば、国民の17%が深刻な影響を受け、その多くは移住せざるをえなくなる」。アティク・ラーマンはこう説明する。

「Globe+」より

そして、本当に温暖化抑止を必要と感じている国には金が無い。

更に問題なのは、永久凍土の融解やメタンハイドレートからのメタン放出は、今後は人類の活動に起因する二酸化炭素の増加とは無関係に増えて行く傾向にあるということだ。

これはトリガー仮説といわれ、既にトリガーは引かれてしまったので、今後は人為的な二酸化炭素排出量が減っても、増え続けるという仮説だ。これが本当だとすると、かなり深刻な話である。

次に、温暖化を増幅する様々な生物地球物理学的フィードバックとして、永久凍土の融解によるメタンやCO2の放出、海底のメタンハイドレートからのメタン放出、陸上と海洋の生態系によるCO2吸収の減少、アマゾン熱帯雨林の大規模な枯死、北方林の大規模な枯死などを評価している。これらのうち、永久凍土とメタンハイドレートは、筆者の知る限りでは、気候変動予測のシミュレーションモデルで現時点では考慮できておらず、その他についても、十分に現実的に表現できているかわからない。さらに、海面上昇をもたらすフィードバックとして、グリーンランドと南極の氷床の消失を評価している。氷床の消失は、海洋循環の変化を通じて、気温にもフィードバックしうる。

「yahooニュース」より

また、太陽の活動変動における影響なども、温暖化モデルに考慮されていないという事実を考えていくと、一体、どれだけ二酸化炭素排出削減に意味があるのか?という気がしてしまう。

そもそも、人為的要因による二酸化炭素排出量の割合は、自然界における二酸化炭素排出量の3%に満たない、或いは1割程度であるという話もあり、本当に主要な原因かという点については疑いの目を向けている人もいる。

それでも、人為的要因を無くすというのであれば、みんなで二酸化炭素の排出削減に取り組むというのが、世界的に合意して実行しないと実現できないわけだが、ここ100年ばかりの世界情勢を見ても世界で共同歩調が採れた事実は1つも感じられない。

戦争が無くならないように、二酸化炭素の排出削減も成立しない可能性が高いのである。

そして、成立したとしても100兆円以上のコストを支払って(パリ協定の約束草案を履行するに必要とされたコスト)見込まれる成果は0.05度というから、絶望的な気分になるね。

そんな訳で、それこそギャンブル的な要素でも無ければ排出削減は覚束ないし、二酸化炭素だけ排出削減できたとしても、効果が出るか分からないと言うのが、現代科学の限界と言うことなんだろうね。

追記

人為的要因による二酸化炭素排出量という話を書いたが、適当なソースが付けられなかったので、追記しておく。

Bond-Lambertyらが2010年にNature誌で発表した論文によれば、地球規模では、土壌から排出される二酸化炭素の量は、年間約3,600億トンとも推定されています。この量は、人間活動によって排出される二酸化炭素の約10倍にも相当するものです。この莫大な二酸化炭素の排出量は、地球温暖化の影響で、今後増える事が懸念されています。

「国立環境研究所」より

この記事は、温暖化によって微生物が活性化し、二酸化炭素排出量が増えたという推定をしている。

また、海洋からも900億トン程度の二酸化炭素が排出されていると言われている。

ただし、地表や海洋には二酸化炭素を吸収する効果もあるとされていて、具体的には収支を見なければならないと、そういう事になっている。この理屈だと、人間は出すだけだから問題なのだと言う事になる。

ただこの数値も諸説在るうちの1つというところが問題で、実のところ何が主要な問題であるかは研究者の間でも議論があるようだ。

コメント

  1. Sei-chang より:

    NASAは太陽活動の低下による地球の寒冷化を予測しているんですけどね…

    https://www.thenewamerican.com/tech/environment/item/30214-nasa-sees-climate-cooling-trend-thanks-to-low-sun-activity

    木霊様のおっしゃるように、データの信ぴょう性が低すぎます。
    日本の夏は暑くなったかもしれませんが、中近東やインドで雪が降ったりもしてます。
    私の見たデータ(結局ネット情報ですけど)では地球全体での最近の平均気温は低下していたと記憶しています。また、南極の氷を調べて算出した420,000年前からの地球の気温の変化グラフを見ても、気温のピークは過ぎていると考えられます。

    https://skepticalscience.com/heading-into-new-little-ice-age.htm
    (リンクばかりでごめんなさい)

    私自身はCO2増加の影響による地球温暖化の資料が探せなかったこともあり、地球規模での“温室効果”ってのは信じていません。ただ、仮に温暖化対策としてのCO2削減の効果が??だったとしても、我々の社会生活で発生されるCO2によって地球の大気バランスが崩れるようであれば削減は必要だと考えます。
    CO2の削減≒生産活動の低下だと思うので、各国の足並みが揃う事はまず無いと思います。
    足並みが揃うときは、人類滅亡のカウントダウンがリアルな話になる時なんでしょうねww

  2. kujira より:

     原発問題視点で温暖化の立場を振り返ると、
    ・石油ショック以降、エネルギー自給率を名目に原子力発電が推進される。
    ・チェルノブイリ事故で「国が滅んだら意味がない」と反原発の流れに(特に先進国)
    ・そこで、「原子力はCO2を排出しないクリーンエネルギー」と温暖化対策に名目変更
    ・結果、フランスは「温暖化対策は大事ざます」と原子力に全力投入
    ・一方、イタリアは「そんな戯言に騙されるわけねえだろw」と全否定
    ・日本は「日本の安全技術は世界一!!」なので温暖化に頼る必要は少なかった。
    ・そして、福島で完全に吹っ飛ぶ。
    という大まかな流れと理解しています。
     エネルギー自給率(安保・経済)名目から環境(温暖化対策)名目へのジョブチェンジして生き延びた原発が、福島で完全に止めを刺されたのが現状です。
     フランスは、原発政策を推進するために、温暖化対策面を過剰に宣伝してしまい、原発削減するとなっても温暖化対策は継続せざるをえず、その費用として燃料税を増税した結果、黄色ベスト運動を引き起こすと言う皮肉な事態になっています。

     原発を推進していた政府や企業、環境保護団体、そして各研究者にとって「温暖化」は非常に都合が良いものでした。今後、先陣を切ったトランプ米国と同様、巨大スポンサーである政府や企業が「温暖化陣営」から抜けることが予想される中、どれだけの学者や研究機関が陣営に残るのか、注目しています。

  3. 電気屋 より:

    確実に二酸化炭素排出量を減らすには人口そのものを減らすのが確実だと思うのですが、国際的な会議等で人口削減を真剣に論じた話(眉唾ものの陰謀論ならいくらでも聞きますが)は聞いたこと有りません。

  4. 音楽大好き より:

    まず「ヒートアイランド現象」が「ヒートアイランド減少」になっている所がありました。

    以下は私の【勝手な】考えです。
    単純に考えると発熱量が放熱量より多いと温度が上昇します。ここでの発熱量は空気中に放出される熱、放熱量は主に夜間に宇宙空間に放出される熱と考えられると思います。温度が上がるのを阻止するには、発熱量を減らすか放熱量を増やすかしてバランスを取る事になりますが、放熱量を増やすのは難しい。地球に巨大な放熱器を付けるわけにもいかないし。
    二酸化炭素などの「温室効果ガス」はこの放熱の妨げになっているようで、だから減らしましょうという事でしょう。多少の効果があると期待していますが、劇的な効果は???なさそうですけど。
    放熱に限界があるなら発熱量を減らせば良い。発電量を減らす(原発を含む。太陽光や風力は除く)化石燃料の消費を減らすなどなど。オーバーヒートしたらエンジンを止めて温度が下がるのを待つわけです。でも、この方法、経済的には大きなインパクトがありますね。なんせ、エンジンを止めるんですから。とりあえずは「省エネ」に努める事にしましょう。

  5. 暇人 より:

     私も「地球温暖化」には懐疑的です。「100年前と比べて気温が」といったところで、100年前のデータの信ぴょう性はどの程度なのか、そもそも「温度」という指標自体がかなり曖昧なものですから、本当に温暖化しているのか、というのは難しいところだと思います。
     二酸化炭素だけヤリ玉に挙げる、というのもどうでしょう。他にも温暖化を促進する気体はありますし、水蒸気に関しては雲ができることで太陽を遮るから寒冷化するのか、雲が熱を閉じ込めることで温暖化するのか、どっちに働くかもよくわかっていないように思いました。
     まぁ「省エネ」は推進した方が良いと思いますが。

  6. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようございます。

    温暖化協定に対する各国の足並みが乱れるのも、データーの脆弱さが原因といえるご考察記事で参考になりました。
    多少影響はあると理解しても本当の最大原因と特定できないから、最良で効果的な対策なのかを疑われ都合の悪い国(アメリカなんか)は口実にしてしまい、結局まとまらないしスタートラインにも立てない。

    SFチックな話になるんですが、30年位前のノンフィクションを自称する作品に、「地球は外皮と中身が離れたグレープフルーツ」という説を思い出しました。
    地球の核を中心とする運動エネルギー(マグマかな?)が異常に高まった結果、海を含む地表の下にある部分が動いたから(=地表の緯度経度もズレる)、大規模な氷河期が訪れそれまで地表に存在した古代文明が海中や氷山の下に沈んだ...、読み物としては面白く結構売れた様に思います。

    つまり今の温暖化は地表面の大気温度ばかりが問題にされますが、実は地球の地表下が(内面)グツグツ煮え立って温度が上がり、地球本体が高温化しているんじゃないかという仮説です?
    大地震を起こすプレート移動・大規模噴火を起こすマグマの噴出など、地球にとってはニキビやシワにもならない程度の新陳代謝でしょうけど、最近大規模な事例が多発していますからね。

    億万年単位の星の寿命規模で考えた時、地球は人間に例えると何歳位なのか知りませんが、まだ若年か中年位としたら「普通の新陳代謝」の繰り返しの中で、地球自体の体温が熱くなってきたのかも?...なんて夢想しちゃいます。(笑)

    10年ほど前に「2012」というSF映画がありましたが、太陽のコロナ活発化が原因で地球内部が加熱され地殻大変動が起きるという予測で、人類は滅亡の危機を迎え世界がまとまり、「現代版ノアの箱舟計画」の顛末へと至るストーリーでした。

    大切で真面目な話をSFやフィクションでお邪魔しましたが、僕たち庶民がやれる事は「関心を持ち続ける事・誘導的な話には鵜呑みせずできる限り検証し、疑問を持ち気を付ける事」...、その上でのちっちゃな一歩である省エネ・省資源をコツコツとやるのが務めと思っています。
    但し、尋常ではない夏の暑さと冬の寒さにはエアコンを切っては命に関わりますから、何事も限度があるって話です。(微笑)