スリーマイル島と原発存続の意義

北米ニュース

さて、「スリーマイル島原子力発電所事故(1979年)」という最悪の事故を経験しているアメリカの原子炉だが、実は今なお運転を続けている。

メルトダウンから40年、米スリーマイル島原発9月閉鎖に揺れる地元

4/8(月) 11:59配信

【AFP=時事】米国内最悪の原子力事故として記憶されるスリーマイル島(Three Mile Island)原子力発電所事故から今年で40年がたった。

「yahooニュース」より :リンク切れ

ただ、流石に採算が採れなくなってきているらしく、いよいよ閉鎖するという話になった。

 スリーマイル島原発を保有・運営する米電力ガス大手エクセロン(Exelon)は、採算の取れない同原発を今年9月30日に閉鎖することを発表している。

アメリカのエクセロン社は、シェールガスで利益が出せれば良いという考え方らしいんだな。

メルトダウンから40年、米スリーマイル島原発9月閉鎖に揺れる地元
【4月8日 AFP】米国内最悪の原子力事故として記憶されるスリーマイル島(Three Mile Island)原子力発電所事故から今年で40年がたった。

シェールガスもヤバイという噂もあるにはあるが、原発続けるよりはマシなのだろう。

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スリーマイル島「事件」

原子力発電所事故と、作業員のパニック

敢えて「事件」と書いたけれども、1979年3月28日にスリーマイル島で発生した事故は、運転員のパニックがトラブルから重大事故に発展させてしまった話である。

当時、営業運転開始から3ヶ月を経過し、定格出力97%での営業運転中だった2号炉は、二次系の脱塩塔のイオン交換樹脂を再生するために移送する作業が行われていた。

wikipedhiaより

大雑把に加圧水型原子炉の構造を示したのが、こんな感じの模式図になるようで。

原子炉の周囲を巡らせているのが一次冷却材である加圧水が、一次冷却材を蒸気発生器に通し、そこに二次冷却材の軽水を蒸発させて蒸気を発生させ、高圧蒸気タービン、低圧蒸気タービンを回し、電気を産み出すことになる。

で、この二次冷却系に備えられているのがイオン交換器である。このイオン交換器は二次冷却水中の不純物を取り除く様な仕事をしているようで。このイオン交換器に使われているイオン交換樹脂は、一度使用(イオンの捕捉)した後に、特定の手順を踏むことで再生(イオンの放出)して再利用が可能だ。

で、この樹脂が配管の中に詰まっちゃったと。

二次冷却系のポンプが止まる

そして、これが引き金を引いて二次冷却系のポンプが停止、蒸気タービンも停止。その結果、一次冷却系も温度が上昇して炉心の温度、圧力が上がってしまい、加圧器逃がし安全弁が開いた。

ここまでは、トラブルがあっても大事故に繋がらないような安全弁が動作していたことになる。

しかし、この安全弁は固着してしまい、圧力が下がっても弁が開きっぱなしになってしまい、蒸気の形で大量の原子炉冷却材が失われる事になる。

もちろん、ここで更に安全弁が機能することになり、非常用炉心冷却装置(ECCS)が動作する。

ECCSは冷却材である水を原子炉の炉心で冷却水の喪失が起こった場合に動作し、炉心に冷却水を注入する機構である。そのままにしておけば、原子炉の温度が下がるはずだったのだが……、ここで人の手が介入するのだ。

運転員が、ECCSを手動で停止してしまうという非常にマズい事態になる。

運転員は、原子炉内の圧力が低下し、冷却水が沸騰していたために水位計が正しい数値を示さなかったため、冷却水過剰と誤認したのである。

この後、一次系の給水ポンプも停止されることで、熱崩壊によって燃料棒が破損する事態に至る。

パニックになった原因は?

原子炉でトラブルがあった時に、どれだけ冷静でいられるかが運転員に求められるスキルだと思うのだけれども、スリーマイル島の事故の際に当直だった運転員は冷静ではいられなかったようだ。

異常状態を警告する警告灯や警告音送出装置は、原子炉には多数配置されているのだが、事故当時、137個の警告灯が点灯し、警告恩は30秒間に85回も鳴り響いたようだ。

後に、運転員は「パネル板を外して窓の外へ放り出したかった」と証言したようだが、パニックになるような状況であった事は不幸であったと言える。

映画「チャイナ・シンドローム」の影響

だが、パニックになった運転員によって事故は悲惨な方向に転がりだした。この事故のために周辺住民の大規模避難が行われたのである。

そして、映画「チャイナ・シンドローム」の公開の12日後に起こったこの事故は、映画の影響もあって話が大きくなったようで。

もちろん、原子力発電所外部に放射性物質が放出された事は事実だ。

しかし、放出された放射性物質は希ガスが大半(92.5PBq)で、その他にヨウ素555GBq程度、セシウムは放出されて要らず、周辺住民の被曝は0.01~1mSv程度であると見積もられている。

ただ、当時は「世界最悪の原発事故」と言われ、アメリカではこの事件を契機に原子力発電所の新たな建設は出来なくなったといわれている。

経済性の失われた原子力発電所

アメリカの放射性廃棄物の処分方法

さて、アメリカでは原発や原子力爆弾、原子力空母、原子力潜水艦など、様々な核利用がなされている。

しかし、放射性廃棄物の処分については、実のところハッキリ方針が決まっているわけでは無く、一時的にストックしておくより先の話は出来ていない。

HLW:US:chap1 [諸外国での高レベル放射性廃棄物処分]
諸外国での高レベル放射性廃棄物の処分事業について、進捗や状況を理解する上で重要な事項について、主要国を中心として体系的にまとめています。

あまり情報は新しいとは言えないのだが、このサイトに示される様にイリノイ州のモリス中間貯蔵施設での貯蔵がなされ、その後は、ネバダ州のユッカマウンテンが最終処分地になる予定だったようだが、トランプ政権下でもそれは進んでいないようだ。他にもニューメキシコ州カールスパッドの廃棄物隔離パイロットプラントで処分する話も進んでいるようではあるが、2014年に火災事故発生で、一時的に計画が中断し、現在は再び受け入れを再開しているらしい。こちらは核兵器関連の放射性廃棄物を中心に受け入れているようだが……。

ともあれ、ワンストップと呼ばれる再利用しない形での放射性廃棄物の貯蔵で、貯蔵に関しての費用を見積もらない形での原子力発電が続けられていたので、コスト的に見合っていたようなのだが、貯蔵施設自体は1万年ほど維持される予定らしく、トータルで考えるとどうしても費用面ではメリットが出ないと思われる。

それどころか、福島第1原発事故以降に(あちらも事件と呼んだ方が良いレベルの話だったが)求められる安全基準のハードルが高められ、一次は再度原子力発電を利用しようという雰囲気もあったアメリカだが、今や、運転士続ける事もコストに見合わない感じになってきている。

日本でも経済性は失われている

もちろん、その事情は日本でも同じである。

原発の発電コストは安いと言われていたが、福島第1原発の廃炉の技術的目処は立っておらず、他の原子力発電所の廃炉を決めたところもいくつかは聞くが、じゃあ、廃炉にして更地に出来るのか?といわれると、放射性廃棄物の最終処分場すら決まっていない現状では、無理と言わざるを得ない。

結局、再稼働も出来ない状況では、電気会社のお荷物に成り下がり、維持すれば維持するほど赤字を出す状況である。

スリーマイル島では運転継続を望む声も

ところが、そんな状況の原発でも運転継続を望む声があるというのだからある意味驚きである。

 しかし、ペンシルベニア州議会は、同原発とそれによって提供される数百人分の雇用を守るためとして閉鎖阻止計画を進めている。

 同州では、電力供給量の約40%が原子力発電によるものだ。

依存が高すぎる故に、脱却できないのである。

 ガーバーさんは当時、周辺地域から避難した14万人を超える人々のうちの一人だ。「2日にわたって避難した」「もう完全に大丈夫と発表されてから、皆で戻った」とガーバーさん。「屋内にとどまりブラインドを引き、ドアを閉めるようにと言われた」「そうすれば放射能の害はないからと」

14万人も避難させて、結果的には健康被害ゼロ、というのが現実であった。もちろん、避難によって様々なトラブルが発生したのだから、事故被害がなかったとは言い難い。

だが……、結果論ではあるがそれは避難させたことそのものに問題があったと言うべきで、原発の構造そのものが問題だったわけでは無いのである。

 スリーマイル原発の制御室長、フランク・ウエイプル(Frank Waple)氏(58)は原発閉鎖を望む声には同意しない。

 ウエイプル氏は原発閉鎖は地域経済に大きな打撃を与えるに違いないと述べ、ミドルタウンが「ゴーストタウン」になる恐れがあると警告。

 ウエイプル氏によると、ミドルタウンの街はスリーマイル原発から膨大な額の税金を得ている。さらに「原発は高齢者センターや若者団体、図書館、移動図書館、消防署などにも金を出している」。スリーマイル原発一筋で働いてきたウエイプル氏は、別の仕事を探すのも難しいだろうと語った。

しかし一方で、こうした反対運動を展開する人々にとって、「原発が無くなることそのもの」を問題視しているわけでは無く、「仕事が無くなること」や、「電力の安定供給が失われるリスク」を考えているのだとも言える。

つまり、代替手段さえ確保できれば、反対する理由は無いと言えるのだ。

スリーマイル島原子力発電所の運転開始は1974年だから(事故を起こした原子炉は、1978年12月運転開始)、既に40年以上が経過した老朽化した原発である。果たして、継続して運転することが正しいのかどうか、という点に関しては疑問の声が挙がっている。

日本の原発はどうすべきなのか?

現実を見ると継続は難しい

このブログでは前回も触れてはいるが、原発を利用して発電を継続して行くことはもはや不可能だろう。

ただ、ここでいう「発電の継続」という意味は、新たな原子力発電所の建設によって、老朽化した原発を更新する、という事を含む。

つまり、新しい原発を建てるのが無理、だから継続も不可能、と、その様に考えている。

これは日本人の感情による部分が大きいとは思うのだが、しかし一方で、現実的に新規の原発を建設するにあたって、安全基準が高くなりすぎて、今の形式の原発では建設費をペイ出来ないのである。

いや、まだ、現存の原発の再稼働が許されれば、目処が立つ可能性もあるのだが、それすらまともな運用がなされていない状況であるため、絶望的だろう。

それでも再稼働はすべきでは無いか?

しかし……、一方で、停止したままの原発をそのまま停止したままで良いのか?という点には、疑問が残る。

個人的には再稼働すべきだと、その様に考えている。

これは、新たな安全基準をクリアしているという条件付きではあるが、基準さえクリアできれば再稼働できるのだと言うことを示さないと、電力会社は撤退も容易にできない状況で、赤字だけ垂れ流すような感じになりかねない。

少なくとも、国が製作として推進した原子力行政であるのだから、これの責任はやはり国がとるべきである。片棒を担いだ電力会社だけに押し付けるのは間違っている。

僕としては、電力会社に便宜を図ってもらっていないので、「いや、即時廃炉だ」と訴えても良いのだが……。

安全性という面では、事故を起こしたものの、多重安全性を担保している事を考えれば、事故発生確率とリスクを天秤にかければ、40年と定められている寿命までは稼働させても良いと、その様に思う。

だって、放射性廃棄物処理のことを考えても、現状で残る安全性がそれなりに確保できる原発を動かしたとして、原発敷地内に使用済み核燃料をストックできるスペースは7年分程度。

ドライキャスクと呼ばれる管理方法が採用されても、場所が確保できなければ現状を多少緩和出来る程度だと思う。

動かせる設備を遊ばせておくメリットが、何処まであるのか?そこは大いに疑問ではある。

もちろん、国民に問うて全て廃炉にする道もあるのだろうが、その場合は全ての原子炉を国が買い取り、原子炉の敷地の幾つかを廃棄場として管理する方向で長征するしかないだろう。

ロシアでやっている石棺方式を提言する人もいるが、全国で50基以上ある全ての原子炉をその様に封鎖するのは流石に現実的では無いだろう。コスト圧縮するためにも、いくつかの場所に集積すべきなんだと思う。

コメント

  1. guruguru より:

    今、日本の原発には時限爆弾のようなものがあると考えます。
    それは原発に携わる人材が減少していると思います。
    今日本は人手不足で、昔にあった3K(きつい、汚い、危険)が嫌煙されるのではないかと思います
    果たして原発に携わろうと思う人がどれだけいるのか、はなはだ疑問に思います。
    将来、原発を解体する際にどれだけのベテラン技術者がいるのか心配です。

    • 木霊 より:

      原子力発電にネガティブイメージが付いちゃいましたから、これから研究者も技術者もどんどん減っていくでしょう。
      金になる!とか、将来性がある!とか、そういう世界じゃ亡くなっちゃいましたからね。

      原発の解体は金になり、ノウハウがあれば事業になります。
      50基以上もありますしね。
      ただ、現実はそう甘くも無いようで……。どうなるんでしょうか。

  2. 音楽大好き より:

    近くの物は大きく見え、遠くの物は小さく見える。月は太陽よりも大きく見えますよね。

    近所の用水路には柵がない所があって、「危険だ」などと言われたりしていますが、本流の堤防の一部に堤の高さが低い所があるのは議論にはならないようです。
    かつて原発事故は「遠くの」危険であったので、あまり関心を集めなかったようですが、福島以来「近くの」危険と認識されるようになったように思えます。

    私見ですが、原発の危険性は「近くの危険」ではないかと思っています。もっと大きい「遠くの危険」は、温暖化だと考えています。CO2が温暖化にどの程度影響を与えているかは議論があると思いますが、「CO2が根本的な問題である」と断定されるまで待つのは危険だと思います。
    温暖化が進めば、冷たい海の魚は絶滅。暖かい海の魚は北上するわけで、漁業は壊滅的な打撃を受けます。更にヤバいのは、農業が壊滅する可能性があるのです。現在の「穀倉」地域は、農業に適さない地域になりかねません。

    原発がひどい事故を起こしても、数万人程度の犠牲ですみますが、農業、漁業が壊滅したら、被害者は何億人にもなり得ます。CO2の排出を抑えれば温暖化を阻止できるとは限りませんが、CO2が原因(の一つ)であるという知見があるならば、CO2の排出は抑制すべきです。なので、私、現状では【原発推進派】です。
    単に「経済的な理由」だけで議論すべきではないと考えます。「福島の被害者がどれほど苦しんでいるか知らないのか」といった意見は、少なくともエネルギー政策レベルの話ではないと思います。

    • 木霊 より:

      ご指摘の内容は理解出来ます。

      ただ……、CO2による地球温暖化の防止よりも、目先の経済性というのはどうしても人間の営みにおいては避けられない話。
      足並みを揃えないのが大国でありまして、現実的に二酸化炭素の削減は不可能でしょう。
      現実を見るより他無いのが哀しいところ。

      日本がエネルギー政策にその点を盛り込んだところで、何の解決にもならないんですよね……。

      ただ、別の側面を考えるとアメリカや支那は原発を諦めたわけではありません。
      更に良い発電手法が産まれてこれば別でしょうが、そうならない状況では技術は先を行かれてしまい、最悪のパターンとしては支那技術者に原発のメンテナンスを任せるというような事態を迎えることに。それは、原子力発電そのものの破綻を意味します。だって、他国にエネルギー政策の根幹を握られる事になるのですから。
      故に、環境面はさておき、戦略的には原子力発電を捨てるわけには行かないと言うのが、苦しい現実でもあります。
      新たに書いた記事には、核融合のことに触れていますが、そっち方面に全力投射するというのも手としてはアリかもしれませんけど。

      • 音楽大好き より:

        返信頂きありがとうございます。

        > ただ……、CO2による地球温暖化の防止よりも、目先の経済性というのはどうしても人間の営みにおいては避けられない話。

        「大きな危険」(温暖化)を避けるためには、「より小さい危険」は甘受すべきである、何億人かを助けるためなら、何万人かに被害が出るかもしれないリスクをとるべきである。と書いたつもりなんですけど・・・。全く被害が出ない方法があればいいんですけど、なさそうですから。

        原発を動かすのは「目先の経済性」だけではなく「大きな危険から遠ざかる」意味もあると考えます。なので「経済的な理由だけで議論すべきではない」と思うんです。

      • 木霊 より:

        コレに関してはかなり長い話になってしまうので、取り敢えず、別の記事でCO2の話を載せましたので、一読下さい。
        その上で、世の中の風潮はカーボンオフセットの方向に流れていますが、本当にリスクがあるのか?は裏付けがとれていない状況であります。
        だからこそ、危機感が足りないのでしょう。申し訳ありませんが、僕自身も二酸化炭素要因的には懐疑的なのです。

        ……えーっと、もうちょっと纏まってから、別の記事にもこれに関する話を起こしたいと思います。

  3. kujira より:

     現状、木霊様と私の間では、もうほとんど違いはないと思います。
    ・最低限の再稼働は認めて少しでも財政負担を軽くし、次世代への時間稼ぎをすべき。
    ・一刻も早く損切りした方が結果的に負担は軽くなり、次世代への移行の促進になる。
    と、どちらも敗戦処理と新たな電力政策の復興を目指すのは同じで、現時点でどちらに重きを置くのか程度の違いだと理解してます。

     あまり取り上げられませんが、「再稼働反対・原発ゼロ」を完全実現したのがイタリアです。
     先進民主国家であり、エネルギー資源はなく、原発に頼ろうとした時期もあったけど、今は原発ゼロという、日本が原発ゼロにしたら?という仮定に近い条件を備えています。
     木霊様の懸念が現実化している国でもあり、今後の議論の際の共通認識を作る上でも参考になるかと思います。(他にも定番国はありますが、原発ゼロはイタリアだけだし、なにより推進派のベルルスコーニ君が面白い。)
     新ブログに移行したこともあり、各国別(原発0%のイタリアから原発70%までのフランスまで)で今後蓄積していっても、面白いかもしれません。

    • 木霊 より:

      結局、この話を突き詰めていくと、行き着く先は同じになるような事になるのかと。

      イタリアやドイツの選択というのは非常に興味深く見守っているのですが、日本で得られる情報というのはイマイチ精度が良くない気がします。
      各国別の政策を追いかけていくのは面白いのですが、かなりロングスパンになりそうな……。
      支那もかなり積極的に原発を作っていましたけど、アレもどうなったことやら。

  4. 七面鳥 より:

    1.稼働していようが停止していようが、それは発電タービンが回っているか否かの違いだけで、原発としての安全性には何の差もないし、保守コストもほぼ変わらない。ならば、発電させて仕事させた方がなんぼかマシ。
    2.風力や太陽光による発電(これを再生可能エネルギーという言葉遊びは如何なものか?エネルギーは消費したら再生不可能だろう、マックスウェルの悪魔でも飼ってるのか?)は、日照も風速も安定しない日本には基本的に不向きで、恒常的に原発で需要の半分強をまかない、浮動部分を火力水力で調整するのは理にかなってはいる。
    以上の視点から、私は原発賛成派です。
    個人的には、通勤可能なら原発の隣に住んでもいいと思ってます。
    が、核分裂は基本的に後始末がどえらい大変なので、本来は使わない方がいいのも事実。
    なので、これ以上の原発建設を否定したいのも事実。
    夢としては、天候に左右されない、衛星軌道での発電と、マイクロ波による天頂からの送電が実用化されればいいと思ってます。どんだけ衛星必要なんだか計算する気もありませんが……

    大体、東北大震災後の節電、何で誰もアレを(生活に支障が出ない程度のレベルで)維持しようとしないのでしょうね?あの時は不要な電気はスイッチ切れたのに、今はまたジャブジャブ化石燃料燃やしてるし……
    脱原発論者は地球温暖化推進派って事なんでしょうかね?

    • 木霊 より:

      原発は、稼働していないものと、稼働しているものとで、リスクの大きさはそう変わらない、という話はありますが、これは多分切り方が違うと思うのです。
      燃料棒または使用済み核燃料が、原発の中にあるか、或いはその近くにある燃料プールにあるか、でリスクの大きさが変わってくると思います。
      炉心から燃料棒を抜いていないが稼働していない状況では、稼働している状況よりもエネルギーレベルが低い分、冷却しやすくリスクは低いのですが、程度問題ですね。
      そして、燃料プール内に燃料や使用済み核燃料が保管された状態であっても、冷却系にトラブルを抱えてしまうと、最終的に高温になって事故に繋がるおそれがありますから、これも安全とは言えないのかと。
      そういう観点から、今の日本国内で多数の原発が停止状態にあることは、たいして安全な状況とは言えないと、そう感じています。
      燃料棒を抜いて廃炉にするというプロセスを踏まない限り、安全性は担保されないといえるでしょう。
      そうすると、再稼働の是非を問題にするより、本来であれば放射性廃棄物の処分の是非を争うべきなんですよね……。

      僕自身はかつて柏崎刈羽原発の近くに住んでいましたので、原子力給付金も頂いておりました。平時であれば何の不都合もありませんよ。

      東北大震災後の水準で節電をすると経済が大きく冷え込んでしまう(実際にそうなった)ので、いつまでも続けられないでしょうが、それでも火力発電9割というのは放置できませんよ。
      それは、地球温暖化とは別の安全保障の観点から反対ということなんですが。