自由朝鮮とアメリカのアブナイ関係

北朝鮮

先に書いておくが、この話は確証の取れた話では無く、割と怪しい情報を含んでいるガセネタ的な話だと言うことを承知しておいて欲しい。

北朝鮮大使館を襲った「自由朝鮮」の謎 逃げ去る高級車

2019年4月3日10時00分

今年2月下旬、スペインの首都マドリードの北朝鮮大使館が、何者かに襲われる事件がありました。実行犯の特定に至る情報はしばらく得られませんでしたが、3月末になって、「自由朝鮮」を名乗る団体が関与を認める声明を出しました。耳慣れない「自由朝鮮」とは一体どういう団体でしょう? 活動の目的は? 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権はどう受け止めているのでしょうか?

「朝日新聞」より

さて、この自由朝鮮という組織、ショボイ事件を起こしてニュースを賑わせているが、一体何者なのだろうか?

正男氏息子、米国に滞在か=CIA介入と韓国紙

2019年03月28日09時27分

 【ソウル時事】28日付の韓国紙・東亜日報は、複数の情報筋の話として、2017年2月にマレーシアで暗殺された金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の息子ハンソル氏が米国に滞在していると報じた。

「時事通信」より

自由朝鮮の旗手は、金漢卒(キムハンソル)氏だと言われているが、この金漢卒氏、故金正男氏の息子であり、北朝鮮で言うところの白頭血統に連なる人物である。

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白頭血統とは

神話の息づく場所、白頭山

朝鮮半島には、誇るべき歴史が無い。その事が韓国人のコンプレックスを刺激する話になっているのだが、北朝鮮は、というとこちらも似たり寄ったりと言うところである。

ただ、白頭血統と呼ばれる血筋をひくのが、初代の金日成、二代目の金正日、そして三代目の金正恩に共通する話という事になっている。

神聖な山ということになっている、朝鮮半島で最も高い山、白頭山には、朝鮮半島の最古だとされる壇君神話の息づく場所でもある。

諸説在るが、紀元前2333年に朝鮮半島に即位した王であり、熊と人間との間に生まれた人物と言う事になっている。驚愕することに、母親が熊なのである。珍しいパターンではあるな。

抗日の英雄、金日成

さておき、そうした神話を下敷きにしたかったのか、初代の金日成は白頭山の麓で抗日活動をしたとして、英雄視されている。

永遠の国家主席と言われる彼は、今なお、北朝鮮で冷凍保存されていると言われている。遺体の年間維持費は約1億円程度だと言われており、相当な費用をかけることで、金王朝の真正性を高める狙いがあるものと推測される。

ただ、そこまでして英雄視しなければならない背景には、独裁を正当化する必要性と、金日成の出自がそもそも怪しいという点が指摘されている。

そもそも、金日成が朝鮮半島史に登場したのは1945年のこと。それまでは風の噂で「抗日の英雄がいる」という話があっただけで、初めて民衆の前に現れた金日成は、たどたどしい朝鮮語で語ったと言われ、年齢も噂よりも若すぎると批判があったとされる。

そうした出自の怪しさもあって、その後の体制強化には多大な犠牲を支払って一代でその王国を築いたものの、後にバトンを渡すときには、次代を担う金正日の正当性が疑問視される声があったようで、それも手伝って神聖化は高められていくことになる。

妾の子、金正恩

そして三代目の金正恩氏が、北朝鮮の指導者の座についた際にも、色々と問題があった。

1つは、二代目の金正日には複数の妻や妾がいて、二番目の妻の子に故金正男、三番目の妻であり、正式な妻との間に二人の子供(女性)、四番目の妻、高英姫との間に金正哲、金正恩、金与正(女性)、五番目の妻、金玉との間には3男3女の6人の子供がいたとされている。

そして、問題の四番目の妻、高英姫だが、大阪出身の在日朝鮮人であるという説が有力なのだ。

初代が抗日の英雄だと言われていたのに、二代目の妻が在日朝鮮人で、尚かつ金正恩は四番目の妻が妾の時代に(金日成が許さなかったと言われている)産まれ、幼少期は平壌では無く、別の都市で生活していたと言われている。

個人的には金正恩の出自がどうとかは別に関係無いのだが、二代目、金正日が政治手法として金日成をあまりに神聖化し過ぎたために、逆に金正恩自身の正当性が失われてしまった、と、そういう皮肉な結果になった。

正当性なら故金正男の方が上

そして、正当性というものを大切にするのであれば、弟の手で暗殺されてしまった故金正男の方が上という皮肉な話になってしまっている。

だからこそ、金正恩は金正男を暗殺したのである。

【主張】金正男氏暗殺裁判 醜悪な事件を闇に葬るな

2019.4.4 05:00

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の暗殺事件で、マレーシアの裁判所は実行役でベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告に禁錮3年4月の実刑判決を言い渡した。

 起訴罪名の殺人を「危険物による傷害罪」に変更しての判決で、被告はこれを受け入れている。同じく実行役とされたインドネシア国籍の女性はすでに釈放されており、裁判はこれで終結する。

「産経新聞」より

とはいえ、その動機はハッキリしない部分が大きく、果たして真相はどうだったのかはよく分かってはいない。

ただ、分かる事は、その子供、金漢率氏も命を狙われる境遇にあるという事だ。

で、上に紹介したように、どうやらCIAが一枚噛んで、アメリカに保護されている可能性が高いという話になってきている。

もはや陰謀論の世界の様にも感じるが、困った事に、この金漢率氏をトップにかげて活動する団体が出てきてしまったのだ。それが自由朝鮮という団体である。

正男氏の息子保護の団体、北朝鮮「亡命政府」樹立を宣言

2019年3月1日 15:52 

【3月1日 AFP】暗殺された北朝鮮の故金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の息子キム・ハンソル(Kim Han-Sol)氏を保護しているとみられる団体「チョルリマ・シビル・ディフェンス(CCD、千里馬民防衛)」が1日、北朝鮮の亡命政府の樹立を宣言した。「巨悪」の排除に全力を尽くすと述べている。

「AFP通信」より

そして、この始末だ。

北朝鮮大使館襲撃に関与。「自由朝鮮」の正体

リーダーはエール大卒の韓国系アメリカ人で人権団体創設者。FBIとも情報共有

2019年03月28日

 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)政権の打倒を掲げる組織「自由朝鮮」が日本時間の3月27日朝、2月22日にスペイン・マドリードで起きた北朝鮮大使館襲撃事件への関与を認める声明をウエブサイトで公開した。

「Web RONZA」より

こんなかなり怪しげな情報が飛び交っている。

そして、この自由朝鮮を名乗る団体が、スペインにある北朝鮮大使館を襲撃したというニュースが伝えられた。

これ自体は取るに足らないニュースなのではあるが、これに先立って米朝首脳会談が不発に終わってしまったことが問題となって、アメリカと韓国との間が更にギクシャクし始めている。

米朝首脳会談の敗者は韓国?

そう、トランプ氏が金正恩氏との対話を早々に切り上げ、2回目の米朝首脳会談は不発に終わったのである。

朝鮮労働党幹部が激白「米朝首脳会談、決裂の戦犯は韓国だ」

2019/4/2

5月1日からの新元号が、「令和」に決まった。それとともに日本では、新時代到来の雰囲気が漲っている。

だが、「新時代」などと期待しているのは日本だけで、世界は何も変化していない。それどころか、今後「後退」するのではないかと危惧されるのが、隣国の北朝鮮だ。

~~略~~

そもそも『ハノイの決裂』の最大の戦犯は、文在寅だ。文在寅が金委員長に、『私が必ずトランプ大統領を説得しますから、2回目の会談を開いてください』と保証したから、金委員長はハノイまで出向いたのだ。当初の予定では、金委員長は、トランプとの会談を終えた後、文在寅の勧めに従って、サムスンの工場を視察することになっていたのだ(2014年に稼働したハノイ北郊のタイグエン工場と思われる)。

それが結果はどうだ? 文在寅は、国際的なペテン師だ。

「現代ビジネス」より

アメリカの要求に対して、北朝鮮はゼロ回答だった。それよりも、更なる譲歩をアメリカに迫ったのである。

そこで、北朝鮮側はアメリカの要求を蹴り、アメリカが怒って会談は不発に終わったということである。

米国警備艦が北朝鮮の「瀬取り」監視で異例の韓国入り 韓国への警告の意図も?

2019年4月2日(火)15時30分

今月11日に開かれる米韓首脳会談を前に、アメリカの沿岸警備隊の大型警備艦「バーソルフ」(バーソルフ級カッター)が日本の佐世保港から韓国入りし、北朝鮮による「瀬取り」の取り締まりに乗り出した。トランプ政権内では、親北的な姿勢を見せる韓国の文在寅政権に対する苛立ちが隠しきれなくなっているとも報じられているが、異例の警備艦派遣は、北朝鮮のみならず、同盟国韓国への警告とも受け取れる動きだ。

「Newsweek」より

更にこんなニュースも。

韓国が北朝鮮との瀬取りをし、国連決議に反する活動をしていることはバレバレなのだけれど、アメリカも分かり易い圧力描けてきた模様。

韓国経済が危ういという話は度々してきたが、現大統領ムン君が就任して以降は更に悪い。

サムスンやLG、現代自動車など巨大財閥系企業は利益を出しているといわれているが、その実態はハッキリしない部分も多く、韓国経済の屋台骨が揺らいでいる状況は見て取れる。

ムン君は、起死回生の一打として北朝鮮への接近を急いだのだけれど、結局、ハシゴを外される状態になり、長年築いてきたアメリカと北朝鮮との橋渡し役という任務から外れる事になった。

今なおその役目にしがみついている感は強いが、アメリカからも北朝鮮からもかなり不興を買っている状況である。特に2回目の米朝首脳会談が失敗に終わったことにより、その傾向は更に強く出ていると言って良いだろう。

アメリカが自由朝鮮に何らかの関与をしている?

ところで、CIAが様々な政治工作をしてきたことは、過去に何度も指摘されてきた。アメリカ政府の資料にもそうした事実の一端が明らかにされているようなので、デマの類では無いことは事実だ。

そして、北朝鮮との政治工作をするのに、そのトップの対抗馬を用意するというのは、実に分かり易いシナリオだ。アメリカにとっては、そのカードを手に入れられるなら確保しておきたいと考えるのは無理も無いだろう。

よって、少なからず自由朝鮮という組織に関与している可能性はあるのだけれど、それがCIAなのかFBIなのか、はたまたアメリカ政府なのか……。また、関与度の度合いもよく分からない。黙認する程度かもしれないし、資金的にも全面的にバックアップしている可能性もある。

北朝鮮大使館を襲撃させたと仮定すれば、カードとして効果的だからという理由だろう。分かり易いシナリオではある。もちろん、確証は無いが。

北朝鮮大使館襲撃にCIA関与か スペインでPC奪う 現地報道

毎日新聞2019年3月14日 09時45分(最終更新 3月14日 23時46分)

スペイン・マドリードの北朝鮮大使館が2月に何者かによって襲われる事件があり、スペイン紙エルパイス(電子版)は13日、犯行グループのうち少なくとも2人が米中央情報局(CIA)と関連がある人物と報じた。

~~略~~

2時間にわたり、職員8人を縛ったうえ、頭に袋をかぶせて殴って尋問し、パソコンや携帯電話を奪い逃走した。女性職員1人が2階の窓から逃げ出し、周辺に助けを求めた。

「毎日新聞」より

そして、盗んだものがPCや携帯電話だというから、北朝鮮側はかなり震撼したことだろう。

まあ、CIAはこの一件に噛んでいることを否定したらしいんだけどね。

更に他のニュースで気になるワードがあった。

【時視各角】「リビア式非核化モデル」の復活=韓国

2019年04月02日15時05分

「リビア式非核化」に対する北朝鮮の拒否感は相当なものだ。2011年3月、西側のリビア空襲が強まると、北朝鮮の外務省報道官の毒舌が始まった。「リビア式非核化とは、安全担保と関係改善という甘言で相手を武装解除させた後、軍事的に襲う侵略方式」という主張だった。「先に非核化、後に見返り」というリビア式モデルを嫌悪する北朝鮮の態度はこれまで全く変わらなかった。

「中央日報」より

リビア方式という話である。

前回、第2回目の米朝首脳会談で、トランプ氏がリビア方式を提示されたということが明らかになってきている。

北朝鮮、これから始まる「粛清の嵐」と「軍の台頭」

2019年3月7日 6時0分

~~略~~

先週2月27日、28日に、トランプ大統領と金正恩委員長がハノイで行った米朝首脳会談の「世紀の決裂」は、一週間が経っても、北朝鮮国内では「成功裏に終わった」ことになっている。例えば、朝鮮労働党中央委員会機関紙『労働新聞』(3月5日付)は、こう報じている。

<朝鮮労働党委員長でおられ、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員長でおられるわれわれの党と国家、軍隊の最高領導者・金正恩同志におかれましては、ベトナム社会主義共和国に対する公式親善訪問を成果を持って終えられ、3月5日に専用列車で祖国に到着された。

~~略~~

 一つ目は、今回の「ハノイの決裂」に対する朝鮮労働党内部での「総括」だ。すなわち、誰を「生贄(いけにえ)の羊」にし、責任をなすりつけて粛清するかということだ。今回、ここまで「最高権威」(金正恩委員長)に国際的な恥をかかせてしまったのだから、「プライドの国」と言われる北朝鮮で、金委員長の側近たちが無事で済むはずがない。

~~略~~

 もう一つ、今後の北朝鮮で起こってくるだろうことは、120万朝鮮人民軍の再度の台頭である。

「ライブドアニュース」より

米朝首脳会談で結果を残せなかった金正恩氏が、国内の影響力を失っているとしたら、次に行われるのは大粛清であり、これに抗する形で行われるクーデターだろう、というのがこのニュースの趣旨なのだが、今のところ何も起こってはいない。

が、どうなんだろうねぇ、経済制裁の影響は結構出ているらしいし、ミサイル基地の整備を始めたとか、そんなニュースもチラホラ見られたが、朝鮮半島はいつまで保つのだろう。北も南も。

そして、その引き金を引きかねないのがアメリカだ、と、そういう事だ。

コメント

  1. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようごうざいます。

    >よって、少なからず自由朝鮮という組織に関与している可能性はあるのだけれど、それがCIAなのかFBIなのか、はたまたアメリカ政府なのか……。また、関与度の度合いもよく分からない。黙認する程度かもしれないし、資金的にも全面的にバックアップしている可能性もある。

    アメリカの関与度がどの程度かは判りませんが、CIAは様々な諜報活動をやっていますから、反北朝鮮政府の組織を適当に利用するくらいのつもりでも、関与していてもおかしくないでしょうね。
    ただ、微妙な米朝間という状況がある訳で隠すのも簡単なはずなのに、CIAやらFBIの名が出たということは、わざとリークしてる可能性もあるんじゃないでしょうか?

    いずれにせよ、今後のこの組織がどう展開するのかと、金豚クンを揺さぶる影響力のある存在まで発展するのか...、頭の片隅に置いて静かにウォッチです。

    • 木霊 より:

      間違い無く、ワザとリークしたんでしょうね。
      それも政治的な駆け引きとも言える訳ですが……、ただ、そのリーク自体は、多分、米国内のいざこざで出てきたんじゃ無いかと。

      そうした話もそのうち分かるかも知れません。