一帯一路の四条件とは

支那

石破4条件はロクでもないものだったが、安倍4条件もえげつないな。

首相、一帯一路への協力に4条件

毎日新聞2019年3月25日 20時00分(最終更新 3月25日 20時00分)

安倍晋三首相は25日の参院予算委員会で、中国が進める経済圏構想「一帯一路」に日本政府が協力するためには、(1)開放性(2)透明性(3)経済性(4)対象国の財政健全性の保証が必要だとの認識を示した。首相は「四つの条件、考え方を取り入れているのであれば協力していく。全面的に賛成ということではなく、お互いより良い地域を作っていく」と述べた。

「毎日新聞」より

いいぞ、もっとやれ!

悪魔に魂を売る、一帯一路構想

話はAIIBと同じ

ひところ、マスコミが「バスに乗り遅れるな!」と大騒ぎしていたのがAIIBである。

こちらのブログに移ってからAIIBの話題に触れていないので、軽く言っておくと、国際闇金である。……あれ、どこかで書いた気がする。

https://annex2.site/20190322-01/

あ、ガッツリ書いてたわ。

さておき、アジアインフラ投資銀行(AIIB)と名前をつけて、ADB(アジア開発銀行)のマネというか、ちょっと似ているかなという雰囲気を出しているが、その実は全く違う。

アジア開発銀行(ADB)
アジア開発銀行(ADB)

ADBは審査は厳しい上に、貸付条件も厳しい。でも、低金利でお金を貸してくれるのだが、AIIBは審査は不透明な上に、ガバナンスがガバガバナンス、と言われるほどで、貸付でいろいろわざわざ焦げ付かせている。その上で、土地を取り上げる。

一帯一路は評判が悪い

そうまでして進めている一帯一路構想だが、これがまた評判が悪い。

一帯一路 – 中国紙、債務外交批判で日本に矛先 専門家「日本と中国は違う」

2018年7月17日 15時53分

中国主導の現代版シルクロード構想「一帯一路」は、関係国のインフラ建設で、返済能力を度外視する融資を結ばせているとして、英語圏有力紙は酷評している。中国官製紙は最近、この「債務トラップ外交」と呼ばれる批判をかわすため、発展途上国に借款を結ぶ日本を例にあげ「なぜ西側諸国は日本を責めないのか?」と矛先を日本に向けた。専門家は、「日本と中国の手法は違う」と反論した。

「livedoor」より

大紀元からの引用だが、「債務トラップ外交」というのが、今の一帯一路構想の国際的な評価だ。

一つの事例を挙げると、こんな話がある。

不安と懸念、混乱を広げる中国「一帯一路」 停止や見直しは300億ドルに

2018年11月22日 17時24分

中国の経済圏構想「一帯一路」と協力関係を結んだ各国では、プロジェクトを見直す動きが活発化している。アジア、中東、アフリカに広がる複数のインフラ計画はこの数週間、関係国政府による停止や再検討が相次ぎ、総計300億ドル(約3兆4000億円)以上が頓挫している。

「大紀元」より

写真はスリランカのコロンボ港の開発風景なのだそうだが、スリランカ最大の港を拡張しているとのこと。

今なお支那は14億ドルもの費用を投じてこの港の機能を拡張すべく開発工事を続けているとされるが、お陰で支那資本出作られた「コロンボ国際コンテナ・ターミナル(CICT)」は盛況であるようだ。隣接する「ジャヤ・コンテナ・ターミナル(JCT)」と「東南アジア・ゲートウェイ・ターミナル(SAGT)」がある以前からのコロンボ港は、すっかり顧客を奪われた恰好だという。これは、水深の問題があるようで、船体的に見ればコロンボ港が発展したと言えなくは無い。が、この後こんなニュースが報じられる。

スリランカ:港を中国に貸し出しへ 財政厳しく

毎日新聞2017年2月7日 20時34分(最終更新 2月7日 20時34分)

スリランカ政府は近く、南部ハンバントタ港の運営権を99年間、中国企業に貸し出すことで最終合意する方針を固めた。スリランカ政府高官が毎日新聞の取材に明らかにした。2015年に発足したシリセナ政権は「脱中国依存」を目指し全方位外交を進めたが、財政事情は厳しく、中国に頼らざるを得ない状況が浮き彫りになった。

「毎日新聞」より

西部にあるコロンボ港に遅れて開発が進められるのが南部ハンバントタ港で、こちらは、 支那が第一期工事分の建設費用85%を借款でバックアップする形で開発が進められ、挙げ句の果てに運営権が奪われてしまった。

何というか、狙い通りということなんだろうね。

安倍4条件はこれらの事実を踏まえ

悪評を払拭する為に日本の関与を宣伝に使いたい

そんな訳で、習近平氏は何とか一帯一路構想を軌道に乗せたいと色々画策していて、その一環として「日本の協力」を要請しているわけだ。

このブログでも、幾つか海外の建設関係の事例を紹介しているが、支那や韓国が失敗したところを日本企業が尻ぬぐいというパターンは珍しくない。だから、日本の力を利用しようと、下手をうったら日本に後始末をさせようと、そういう目論見が支那にはあるのかも知れない。

そこで、安倍氏が出した条件が冒頭の条件なのだ。

  1. 開放性
  2. 透明性
  3. 経済性
  4. 対象国の財政健全性の保証

こんなものがあれば、そもそも日本の支援など必要がないのである。

どの条件も皮肉としか思えないような困難性で苦笑いするしか無い。

開放性という条件

例えば「開放性」という条件だが、そもそも一帯一路構想は、支那の公共工事の増大による内需拡大という手段が色々な理由で採りにくくなったために、海外の資金を利用して金を生み出そうと考えたやり方である。

開放して他国の企業に工事を発注し、運営を任せたりしたら、ドル箱が失われてしまう。そんなのはそもそも一帯一路構想とは相容れない。

透明性という条件

そんな訳だから、透明性を担保したらそもそも支那による独占が成り立たない。

つまり透明性など以ての外という話になってくる。

大体、支那の政府や政治手法が透明性を示さずに、共産党の都合の良いように解釈しながら色々な情報を改竄し、歴史を改竄して、外面を良くして進めようというやり方である。その裏で賄賂を沢山もらい、一族を富ませようという発想になっている。

支那において「透明性」は歴史的経緯から考えても、凡そかけ離れたところで政治を行うのが常だといえよう。

対象国の財政健全性の保証という条件

そうであるならば、他国を喰いものにしようと言うがそもそもの着想のスタートと言い換えることが出来、それは即ち、耐諸国の財政健全性など知ったことか、あわよくば、俺がその国を乗っ取ってやろうというのが本音であると言える。

そうすると、「対象国の財政健全性」など、お話にならない条件となる。

そうじゃなければ国際ヤミ金融などと揶揄されるハズもない。

なお、3番目の「経済性」という条件も、上に説明した様な理由で話にならないことは、言及するまでも無いことであろう。

つまり、安倍氏は「テメーで何とかしろ」と、そう言ったに等しいと、その様に理解出来る。

裏合意あっての安倍4条件?

なお、今回の安倍4条件は露骨すぎるので、支那との間に既に裏で何らかの合意があったのでは?という風に言う人もいるようだ。

確かにその可能性は否定できない。

しかし、副総理には麻生氏が控えていて、AIIBについても相当突き放したことを言っていたことを考えると、現政権においてそれは無いだろうと、そう思う。

まあ、その辺りはそのうち明らかになるかも知れないね。

コメント

  1. マスメディア反乱軍 より:

    木霊さん、おはようごうざいます。

    僕も唐突な安倍ちゃんの支那「一帯一路」すり寄りを懸念していましたが、この4条件は「好き勝手にさせないぞ!!」という意思表示と思いますから、絶対に筋を曲げずに貫いて欲しいもんです。

    ヨーロッパがイギリスEU離脱やドイツの影響力低下で揺らいでいますが、支那に付け入る隙を与えないかが心配のタネですね。
    2度の世界大戦の惨事を味わったヨーロッパなんで、危機へのバランス感覚に期待するしかないのがもどかしい...。

    ヤバイのだけは確かでしょう。

    • 木霊木霊 より:

      今回のこの安倍4条件は、一つはパフォーマンスの意味合いがあると思います。
      ですから、完全に安倍政権を信用しているわけではありませんが……、内容的にはかなりキツいことを言っていますよね。

      国民はおかしな事にならないように見守っていく必要がありますね。