え?そんな事は言ってない?
ウイグル族収容「徐々に縮小」 中国次官、国連人権理で演説
2019.03.16.
【ジュネーブ共同】中国の楽玉成外務次官は15日、国連人権理事会の会合で演説し、新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族らの収容施設について「暴力テロ防止のための再教育が目的だ。教育が終われば規模を徐々に縮小していく」と述べた上で、将来的な閉鎖もあり得ると説明した。
「デイリー」より
なかなか凄いことを言っているが、確かに「再教育が目的」「教育が終われば規模縮小」としか言っていない。
しかし、ここでいう「教育」って、何ですかね?
「再教育」とは即ち洗脳
去年辺りは、こんな報道があったよね。
中国政府、ウイグル族収容施設の存在認める 「幸福度高まった」と主張
2018.10.17 Wed posted at 10:50 JST
(CNN) 中国政府が治安対策を理由に西部の新疆ウイグル自治区の弾圧を強める中で、「再教育施設」の存在を認め、入所者は幸福度が高まっていると主張した。
中国政府は100万人もを再教育施設に強制収容していると伝えられ、元入所者は、集中的な「洗脳」を受けて中国共産党の思想などを教え込まれたと証言していた。
「CNN」より
偏った報道だと批判されがちなCNNだが、このニュースはかなり辛辣に書かれていた。
記事によれば、100万人も集めて強制収容した人達にどんな「再教育」を施していたのかというと、支那共産党の思想を教え込んでいたらしい。
思想教育!!
施設を出られた方々は「幸せ」を感じるらしい
で、どうなったかというと……。
同高官は収容施設の存在を否定せず、「訓練生の多くは、それまで過激思想に感化されていて、このような芸術やスポーツ活動には参加したことがなかったと語り、人生がこれほど彩りに満ちていることがやっと分かったと話している」と強調。「訓練生」はそれまで宗教や家族に従って行動していたが、「まず第1に国家の市民であることを認識した」と付け加えている。
幸せになったらしい。
「人生がこれほど彩りに満ちていることがやっと分かった」って、そりゃ、強制収容所に入れられて、開放されれば多幸感を得られると思うぞ。
「洗脳され、ウイグル語も禁止に」 在日ウイグル人が語る中国の弾圧
2018.10.26 01:00
首都圏に在住する30代男性のウイグル人が産経新聞の取材に応じ、新疆ウイグル自治区で強まる人権弾圧の実態を語った。
~~略~~
聞いたところでは、収容所では起床後、両手を頭の後ろで組まされ、しゃがんだ姿勢で45分間座らされる。朝食後は2時間座らせて、中国共産党や習近平国家主席を賛美する歌を唱わされる。イスラム教が禁じている豚肉も食べさせられる。要するに洗脳です。
~~略~~
宗教弾圧の次は言語・文化への弾圧です。今や現地の学校ではウイグル語の使用が禁止され、ウイグルの歌を唱っている人も捕まえられる。ウイグル人は土葬なのに、火葬場がどんどん造られています。
被害者側の立場からの証言を、産経新聞が紹介している。
割り引いて考える必要はあるが、この証言の内容は、支那の姿勢と整合性がとれるように思える。
何故ならば、支那では宗教は原則的に禁止されており、共産党を否定することを許さない姿勢を貫いている。最近は習近平氏を盲目的に礼賛する必要があるとか。
新疆ウイグル自治区は共産党の領土では無い
だが、そもそも新疆ウイグル自治区は、1955年に設置され、それ以前は支那の属国という立場ではあったけれども、別の国だったのである。
東トルキスタン共和国(1933年~1934年、1944年~1946年)は、形ばかりの国ではあったが、もともとはジュンガル・ホンタイジ国と呼ばれる国(地域)であった(1637年~1755年)。その後、清に滅ぼされ、争いの末に新疆省(1911年~1949年)という位置づけになる。その間にも新疆と呼ばれる自治区的な扱いをされていたので、支那の支配が長かったのは事実である。
故に、「別の国だった」と主張するには少々問題もあるようだけれど、しかし、新疆省は中華民国の支配下に置かれた地域であり、中華民国が支那の内戦で敗れたことで、今の共産党の支配の手が伸びてくる事になる。
つまり、今の共産党に蹂躙された国であるとは表現出来よう。
だとすると、支那がウイグル問題に口出しした国に対して「内背干渉だ」と言うのは明らかに間違いで、言わば植民地の住人を弾圧するような構図になっていると言える。
この「洗脳」が終わった時が、征服完了となるのだろうね。
コメント
木霊さん、こんにちは。
アーカイブスにヤバい建造物シリーズを加えて頂き感謝です。
修正をかけながらとのこと、大変な作業ですよねェ~、オネダリしておいて勝手ですがボチボチのペースでいいと思いますよ。(微笑)
さて本題ですが、まったく恐ろしい事を考えてる国ですよねェ~。
このウィグルやチベットetcの少数民族弾圧に加えキリスト教徒まで、徹底的な「民族浄化策」なんですからナチの悪夢再来と考えていいんじゃないかな?
主要な欧州諸国に「民主主義国家として」の良心のカケラが残っているなら、支那は世界共通の敵として徹底的な経済封鎖と軍事包囲網で協力し合うべきなのに...。
まずは、南シナ海の領有権を侵害され不法占拠されている、ベトナム・マレーシア・フィリピンetcの東南アジア諸国に強力な支援を実力行使してでも、支那に圧倒的な圧力を加えるタイミングで強い意志を示して欲しいと思っています。(ウィグルどころではない状況に追い込みたい)
実効支配しているパラセル諸島のウッディー島付近に、アイランドシティー計画と称して民間人(半分以上は武装民兵でしょうけど)を人間の盾にする、実に狡猾な野望も剥き出しにしてきています。
イラク戦争で大規模空爆による民間人の犠牲への非難もありますし、アメリカ軍を含めROEの取り扱いは極めて複雑かつ難しくなっています。
かつて、ベトナム戦争でソ連との直接対決を避けたい思惑から、ROEでソ連のベトナム拠点への攻撃を制限した事が、アメリカ敗北の一因とも言われています。
支那がパラセル諸島を不当に実行支配~施設建設を始めて、すでに30年以上経っているわけで、この間軽視してきた西側諸国は責任を持って大きなツケを払わなけらばならない状況じゃないでしょうか?
呑気に航行の自由作戦なんて緩いやり方では、威嚇にすらなっていない現実を受け入れるべき。
もはや形骸化したとはいえ国連で支那軍の完全撤退を決議し、従わなければ多国籍軍で軍事施設を空爆するしかないでしょう。
「民間人の犠牲は最小限に留めるから即時非難せよ!!」と、苦しいですが最低限の言い訳も必要ですね。
一見些細に見える事でも曲げてはいけない筋を放っておくから、ウィグル問題の様に後々惨劇化していると思いますね。
アーカイブスは、チマチマとやっていきたいと思います。
民族浄化という言葉がまず恐ろしい。
これが内政問題だとしても恐ろしい事ですが、植民地的な立ち位置の場所なので尚更です。
ナチスも大概でしたが、文革も相当なものです。
支那は歴史的にも、こういった手法を取り続けた国ですから、チベットやウイグルに留まらない話ですよ。
そして、日本も例外では無いので、備えなくてはなりませんよ。
国連が役に立てば良いのですけどね。
アソコも望み薄です。