韓国版アイアンドームを作るぜ!

陸軍

そう言えば、前もそんな事を言っていたな。

韓国、北朝鮮の長射程砲防ぐ「韓国型アイアンドーム」2030年前後に配備

登録:2020-08-10 20:31 修正:2020-08-11 06:55

北朝鮮の長射程砲による攻撃からソウルを防御する「韓国型アイアンドーム」が2030年前後に作られる。韓国軍独自の衛星航法システム(GPS)の構築も2030年代初・中盤までに推進される。

国防部は10日、今後5年間の軍事力建設と戦力運営計画を盛り込んだ「2021~2025国防中期計画」を発表した。国防部の発表によれば、軍当局は5年以内に北朝鮮の長射程砲の脅威から首都圏および核心重要施設を防護できる迎撃システム(韓国型アイアンドーム)の開発に着手する計画だ。長射程砲は、北朝鮮の放射砲(多連装ロケット砲)と170ミリ自走砲を指し、北朝鮮の「ソウルを火の海にする」という威嚇当時に主要な在来式兵器として注目された。軍はこれまで「韓国型ミサイル防御」(KAMD)を構築してきたが、スカッドなどの弾道ミサイルを迎撃するためのものであり、長射程砲には対応できない。

「ハンギョレ」より

2030年前後に配備するというのだけれど、今、どんな技術が?

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アイアンドームって何?

イスラエルが開発した迎撃システム

最初に説明しておかなければならないのは、「アイアンドーム」って何?という話。

こんな感じの兵器で、ロケット弾の迎撃が可能な兵器である。レーダーでロケット弾や対空ミサイル、UAVのような飛翔体を察知すると、ミサイルを用いて迎撃するというシステムである。

実際にイスラエルでは配備されていて、実績としては846発撃ち込まれた打ちの302発を迎撃したという風に発表している。

これが効果があるシステムか?という点については疑念を持つかも知れないが、アメリカも導入を検討する程度には効果があるようだ。

米陸軍、イスラエルの「アイアンドーム」導入を計画

2019.02.09 Sat posted at 17:30 JST

米陸軍は9日までに、イスラエルが2011年以降、実戦に投入している対空防衛システム「アイアンドーム」の導入を計画していることを明らかにした。

同システムは当初、イスラエルの軍事関連技術企業「ラファエル」が開発に当たっていたが、米国がその後、資金援助に踏み切った経緯がある。

「CNN」より

ロケット弾などを用いて量的飽和攻撃をされると、結構な被害が考えられるだけれど、その被害を減殺できるのであれば、それは意味があるのでは無いか?という風には思う。

韓国も導入を検討

で、韓国としてもこの迎撃システムが欲しくなってしまって、一度は購入を検討されていた時期があった。

【コラム】迎撃率90%のアイアンドームの効果=韓国(1)

2014.07.22 15:29

主要国のうち首都のような人口密集地域が敵の多連装ロケットや野砲・迫撃砲攻撃にそのまま露出している国は韓国とイスラエルの2カ国だけだ。韓国は北朝鮮の放射砲(多連装ロケット)と長射程砲(長距離砲)攻撃に対応できない。北朝鮮が延坪島(ヨンピョンド)に発射したのは放射砲だ。イスラエルはカザ地区を掌握したパレスチナ武装政派のハマスから多連装ロケットや迫撃砲攻撃を常に受ける。そのような意味で韓国とイスラエルは安保環境が似ている。環境は似ているが、対応態勢は完全に違う。イスラエルは積極的・独自の対応で国民を安心させているが、韓国はまさに無防備状態だ。

~~略~~

首都圏を狙った敵の放射砲や野砲を中間で遮断する方法は全くない。首都圏が火の海になった後、延坪島砲撃当時のように対応射撃をしてどうするのか。軍事専門家によると、敵の長射程砲基地を5分以内に90%無力化する対応システムの設置に約5000億ウォン(約500億円)、飛んでくる砲弾を空中で遮断するアイアンドームに5000億ウォンほどかかるという。これほどなら、韓国型アイアンドームの開発と配備は、予算や技術の問題と見るより意志と関心の問題だ。国民の安全は誰が守るのだろうか。

「中央日報」より

確かに、北朝鮮からのロケット砲を防御するという意味では、アイアンドームの様な兵器があった方が都合が良いのは事実だろう。

しかし、メディアに報じられると、軍部は「じゃあ、作っちゃおう」という風に判断していくことになった。アメリカですら「買おう」という風に検討しているのに、韓国は何故作ろうと思ったのか?

イスラエルに実現可能であれば、韓国にも作れるニダ!とか考えたのだろうか。

記事には「衛星航法システムの構築もしちゃおう」とか凄い事が書かれているが、そのレベルの妄想なんじゃないか?という風に思う。

ただまあ、現実的にはアメリカ陸軍が導入を検討したが、ソースコードの開示ができないと断られたために、調達を中止するような流れになったとも報じられている。

そうだとすると、韓国にも当然同じような状況が予想されるため、「自前で作る」という判断はそれ程おかしくは無いのかも知れない。

しかしそもそもソウルの防空防衛は困難

ただ……、ソウルは国境から30km程度の距離に位置する都市なので、北朝鮮からはロケット砲やミサイルどころか火砲も届いてしまう距離だというのがネックである。

首都圏を狙った敵の放射砲や野砲を中間で遮断する方法は全くない。首都圏が火の海になった後、延坪島砲撃当時のように対応射撃をしてどうするのか。軍事専門家によると、敵の長射程砲基地を5分以内に90%無力化する対応システムの設置に約5000億ウォン(約500億円)、飛んでくる砲弾を空中で遮断するアイアンドームに5000億ウォンほどかかるという。

「中央日報”【コラム】迎撃率90%のアイアンドームの効果=韓国(1)”」より

その自覚もある様なのだけれど、アイアンドームで撃ち落とせるみたいな記載があるのは解せないな。

更に、安価なドローンに爆薬を仕込んだ兵器を飛ばされると、いちいち迎撃するというのもなかなかホネが折れるハズだ。つまり、アイアンドームだけではソウルの防空防衛を行うというのはハードルが高い。

更に、地理的に金剛山のダムを破壊すると、ソウルに水が流れ込むという問題もあると指摘されていて、都市としての防御機能はかなり脆弱である。

にもかかわらず、ソウル一極集中となっているので、ここを落とされると完全に国としての機能が麻痺すると言われている。

ムン君が如何に国を守る気がないか、よく分かる話だね。そういう状況を踏まえてもアイアンドーム開発だとか、高額兵器を購入する予定をたてているのは、ある意味尊敬するよ。

追記

今回の記事の内容自体は大した内容じゃなかったのだが、興味深い写真を拾ったので紹介しておきたい。

韓国、軍備増強に5年間で300兆ウォン…原子力潜水艦も推進

2020.08.11 07:51

韓国が軽空母と原子力潜水艦で北東アジアで登場するかもしれない新冷戦への対備に着手した。韓国国防部が10日に発表した国防中期計画(2021~2025年)には、周辺国の軍備増強や北朝鮮の核・ミサイルに同時に対処する軍事力を確保する内容が含まれている。国防中期計画は来年から5年間の国防予算ビジョンだ。大きな問題がない限りその通り執行される。今後予想される東アジア海域で中国の勢力拡張、核兵器と弾道ミサイルで武装した北朝鮮の圧迫に備える狙いがあるものとみられる。国防部はこのため、来年から5年間で301兆ウォン(約27兆円)を投じる計画だ。

「中央日報」より

300兆ウォン……。韓国の国家予算は2019年度で513兆5000億ウォンを要求しているので、300兆ウォンという数字が如何に荒唐無稽なモノかはよく分かるだろう。

沢山作る気なんだね。

コメント

  1. 木霊さん、おはようございます。

    首都が接近する敵国のミサイル・ロケット弾の脅威に晒されているという共通点がありますから、逆にもっと早く導入を検討すべき防衛装備だったんじゃないかと思いますね。
    2014年の導入構想が頓挫したのは、想像するに開発費(約1000億円)を拠出したアメリカが、南朝鮮売却はNGとしたんじゃないでしょうか。

    アメリカも移動式システムの利を活かし海外拠点防衛目的で導入を検討した様ですが、優先順位的に緊急性がないという判断でペンディングにしてるんじゃないかな。

    >ロケット弾などを用いて量的飽和攻撃をされると、結構な被害が考えられるだけれど、その被害を減殺できるのであれば、それは意味があるのでは無いか?という風には思う。
    >安価なドローンに爆薬を仕込んだ兵器を飛ばされると、いちいち迎撃するというのもなかなかホネが折れるハズだ。つまり、アイアンドームだけではソウルの防空防衛を行うというのはハードルが高い。

    迎撃率は一番重要ですがアイアンドームの長所は、10km位の短距離迎撃が可能な事とドローン等重要性の低い目標を選別できる事だと思います。(その精度は判りませんが)
    要は国の重要拠点と住民がいる地区に向かう目標を、短距離で見分け迎撃できるので被害を100%防げませんが90%以上の成功率でOKという考え方なんでしょう。

    しかしながら、肝のレーダー技術も皆無なのに今から開発初めて10年後に実用化するって...、いつも変わらず強気なのだけは感心しちゃいます。
    まあ、イスラエルからはKFXなんかでレーダー技術が入ってきてますから、「バラしてパクりゃ何とかなる」ってお花畑全開なのかもです。(冷笑)

    僕はアメリカが北と一触触発になったらハンフリーズ基地(平沢基地)に配備するかもと想像していますが、それはソウル防衛ではなく在韓米軍防衛優先になるんでしょうけどね。
    まあ、アメリカはC-RAMとかいう近距離迎撃システムを開発中らしいし、将来的にコスト低減可能なレーザー砲が搭載されればイスラエル製アイアンドームは要らなくなりますね。

    >にもかかわらず、ソウル一極集中となっているので、ここを落とされると完全に国としての機能が麻痺すると言われている。

    空母とか原潜とか世代遅れのKFXとかに莫大な予算使う前に、真剣に考えておかないとダメだと思う。

    • そうですねぇ、確かにソウル防衛のためにアイアンドームを、というのは必要な装備なんだと思います。
      思いますが……、そもそも首都移転を考えた方が合理的ですよね。地政学的にも有利な場所とは言えないと思うのですよ。とはいえ、あれだけ発展してしまった後で、移転というのは難しいのでしょう。日本でも首都移転は非現実的ですし。

      ドローンの迎撃は、数基だけなら歩兵がRPG-7ぶっ放しても良い気はするんですけど、何しろ低コストですからミサイル1発撃つお値段で数千機レベルで飛ばせるわけですよ。そうすると、アイアンドームで迎撃というのは余り現実的では無いと思うのですよね。レーザー兵器の早期開発が望まれるのでしょう。

  2. 韓国版アイアンドームは北朝鮮相手ではどの程度役に立つのでしょうかねえ。

    散発的なロケット砲のテロ攻撃には有効でも、北からのロケット砲の一斉攻撃に対抗できるだけのアイアンドームを装備するとなると費用だけでもとんでもない額になるはず。

    また韓国は長距離砲にも対応みたいなこと言ってるけど砲弾への対応は無理としか思えない、たとえ技術的に対応できてもイスラエル版アイアンドームより更にコストアップするし雨のように飛んでくる安い砲弾に対し高額なミサイルを大量消費するなんて馬鹿らしい、発射拠点を空爆なり地対地ミサイル等で叩くほうが現実的。

    まあ北からの本格攻勢はありません、もし散発的いやがらせの攻撃を受けても北を怒らせた韓国が悪いので韓国軍は反撃せず迎撃しかしませんというならありかもしれませんが(ムン大統領なら本気でそんなこと考えそう)

    • ロケット砲に対応する為には、アイアンドームはそれなりに効果があると思いますよ。
      ただまあ、火砲で砲弾をぶち込まれると、流石に迎撃できないでしょう。1万両以上あるといわれている北朝鮮保有の火砲の大半が、ソウルに狙いを付けていると言われています。全てが使えるとは思えませんが1割使える状況だとしても1000両くらいは稼働するでしょう。
      同時に1000発撃ち込まれたら、迎撃は現実的では無いと思いますよ。

      尤も、火砲で狙いを付けるのは大変でしょうから、飽和攻撃をされたらソウル壊滅なんて事は無いのでしょう。それでも、ヤバいことに変わりはありませんよね。

  3. 何の事は無い、これ等は全て対日装備ですので北朝鮮相手に実用的で無くても問題有りません。
    計画だけなら韓国の軍事予算は日本に並びました、これからも米軍への依存を減らす戦略を維持するのなら日本の軍事予算を超えるのは時間の問題でしょう。
    日本もGDP比1%以下などと言う変な縛りを無くして現状に見合った予算を編成すべきです。

    • そうなんですよね、対日兵器であるという解釈が一番適切だと思いますよ。
      まあ、お笑い韓国軍ですから、そうそうリスクたり得ないとは思いますが、原子力潜水艦やら揚陸艦やら作られると良い気はしません。
      ご指摘の様に日本の防衛費も考え直さなくてはならないでしょう。

  4. 韓国のあの狭い領海を守るのになぜ原子力潜水艦が必要なのか
    答えは明白。彼らにとって仮想敵国ニッポン

    • そうなんでしょうねぇ。
      しかし、原子力潜水艦を本当に運用できるのか?は非常に疑問です。