相変わらずだなー。
韓国高速鉄道が脱線 11人負傷・7人は病院で治療
2022/07/01 19:11配信
1日午後3時25分ごろ、韓国中部の大田操車場駅付近で、南部・釜山駅を出発してソウル・水西駅に向かっていた高速鉄道・SRTの車輪が線路から外れ列車が停止した。当時約370人が乗っており、事故により11人が負傷。このうち7人が病院で治療を受けているという。
「Wowkorea」より
今年の年始にも脱線していた気がするんだが。
高速鉄道は韓国製?
KTXはフランス制
韓国の誇る高速鉄道だが、おフランス製のTGVベースで韓国仕様に作られたシロモノだ。何故、おフランス製を選んでしまったのかはよくわかないが、おそらくプライドがあったんだろうね。
何しろ、日本統治時代から日本の鉄道が韓国には敷設されていたので、イロイロ日本の規格が採用されていた。故に、当初、国際入札された時には、フランス、ドイツ、日本が入札を予定されていたのだが……、この頃から歴史捏造問題が持ち上がって日本は入札要件を満たさないとして外され、結局、フランスが落札するに至った。
だけど、フランスのTGVって、トンネルなどをほとんど通過しないし、割と直線を走るタイプだったので、入札した後に苦労するハメになる。
何しろ、フランスのTGVは動力集中方式なんだよね。動力集中方式は、先頭車両か、途中の車両、1両から2両の動力車が客室を牽引するタイプの鉄道で、平地を走る分にはメリットが大きいのだけれど、韓国のように駅数が多くて起伏の割と激しい土地だと、デメリットのほうが多い。
実際に、KTXはシリーズが複数あるのだけれど、新しいものは動力分散方式を採用している。
- 韓国鉄道100000系電車(KTX-I) TGVベースで動力集中方式(10両編成)
- 韓国鉄道110000系電車(KTX-山川) KTX-Iの改良版(10両編成)
- 韓国鉄道120000系電車(KTX_山川)KTX-山川の改良版(10両編成)
- 韓国鉄道150000系電車(KTX-イウム)動力分散方式
なんというか、最初の車両が100000系というところから意味不明である。何故、そんなに数を多くするのか。
調べてみると130000系もあるのだが、120000系と違いがいまいち分からない。
まあいいや、ともかく、苦労は多いみたいだね。
脱線事故
さて、本題の脱線事故である。
韓国高速鉄道KTX列車、なぜ脱線? 外部の衝撃よりも車体の欠陥の可能性=韓国
2022.01.07 09:20
韓国のほぼ中央に位置する忠清北道(チュンチョンブクド)永同(ヨンドン)トンネル付近で発生したKTX-山川列車の脱線原因が外部の衝撃よりも車両そのものの欠陥が原因である可能性が有力視されている。事故初期はトンネル内構造物の落下衝突が原因ではないかとみられていた。
「中央日報」より
コレは今年1月の事故なのだが、さほど大きな事故には発展しなかったようだ。
これに先立ち、前日の5日午後12時58分ごろ、ソウル駅を出発して釜山(プサン)駅に向かっていたKTX-山川列車が忠清北道永同トンネル付近で脱線事故を起こして乗客7人が負傷した。当時、消防本部はトンネル内で鉄製の構造物が列車に落下して衝撃を加えたことが脱線の原因ではないかと推定していた。
「中央日報”韓国高速鉄道KTX列車、なぜ脱線? 外部の衝撃よりも車体の欠陥の可能性=韓国”」より
が、深刻なのは外的要因ではなく、構造的な欠陥が疑われた点である。まあ、韓国あるあるで、整備不良が炸裂した可能性も十分あるにはある。
- 2011/2/11 KTX-山川の後ろ6両が脱線 けが人はなし
- 2013/8/31 KTXを含む3本の車両三重衝突事故発生
- 2016/5/25 KTXが脱線事故 負傷者はなし
- 2018/11/19 KTXが保線作業中のクレーン車に衝突
- 2018/12/8 KTXが脱線 14人負傷
- 2022/1/5 高速鉄道KTX_山川が脱線 7人負傷
- 2022/7/1 高速鉄道・SRT(KTX_山川)が脱線 11人負傷
しかし、毎年のように脱線事故やってるな!
原因不明
ところで、今回なんだが。
大田消防本部などは、列車が何らかの理由で急ブレーキをかけたことで2車両の車輪が線路を外れる事故が発生したと推定している。
国土交通部の関係者は「ダイヤの遅れを最小化するため努めている。今夜のうちに復旧作業を終え、明日の始発から通常運転する計画」と説明した。
事故の原因が列車にあったのか線路にあったのかは分かっていない。同部は現場での調査を続け、原因を解明する方針だ。
「Wowkorea」より
相変わらず原因不明らしい。
急ブレーキをかけたら脱線するあたり、韓国クォリティである。というか、やはり、KTXの構造的な欠陥があるのでは?
実は、TGVからKTX-Iを作る時に、トンネルに出入りすることで車両の構造強度が足りないってなことで、車両を補強しているんだな。これはおそらくフランス企業が頑張って設計変更をしたのだと思われる。そして、どうやら初代は脱線事故を経験はしていない模様。
ところが、それ以降は韓国主導で改造したらしい。客室を大きくしたり車体を大きくしたり……。これって、ブレーキの許容度を超えていたりして?
いやいやまさか。まさかねぇ?
追記
コメントを頂いたので追記しておきたい。かなり重要な情報のようだ。
脱線SRT先行列車で異常兆候を報告… フォローアップはなし
入力2022.07.03 午後2時 修正2022.07.03 午後2時06分
去る1日、大田朝廷駅周辺で発生したSRT列車脱線事故直前先行列車から「鉄道に異常があるようだ」という届出が受けられたことが明らかになった。
鉄道当局は、このような申告を受けても後続の列車に減速・注意運行など適切な指示をせずに防ぐこともできた事故が起きたのではないかという指摘も出ている。
国土交通部は3日、SRT軌道離脱事故と関連して航空鉄道事故調査委員会が現在正確な事故原因を調査しており、調査過程でこのような申告内容を確認したと明らかにした。
国土部は事故原因と関連して、気温上昇に伴うレール管理問題や車両整備不良など多様な可能性が提起されており、すべての可能性を開いて見ている。
ただし調査委はこれまで調査された内容を総合してみると、レール管理に小さくない問題があったと把握していると伝えられた。
「NAVER」より
みなさんは、保線という言葉をご存じだろうか。余り一般的ではない単語ではあるが、恐らく鉄道業界で知らぬモノはいないし、コレを疎かにするなどと言う恐ろしい事を考える人間もいない。鉄道や軌道の線路の保守を行うことをいうのだが、一般の道路でも定期的に補修していることを考えれば、当然鉄道でも行われる。コレとは比較にならない頻度でね。
ただ、北海道のように駅の数の割に線路が長い地域だと、この保線が十全に行えずに場合によっては廃線するという事も選択肢に入れねばならない。特に北海道は雪の降る地域なだけに、温暖な地域に比べて苦労も多いようで、JR北海道が万年赤字なのはそうした費用対効果の問題も関係している。十全に行えずに2013年には脱線事故にも繋がっているだけに、JR北海道の悩みは深い。
話が逸れたが、とにかく鉄道において保線は極めて重要なのである。
ちなみに日本の高速鉄道、特に新幹線はこの保線作業を綿密に行うことで、事故を限りなく少なくしている。多くの命を乗せて高速で走るのだから、当然と言えば当然だ。

希に目撃されるこの黄色い新幹線「ドクターイエロー」は、その保線を行う為の車両である。
とまあ、保線に対する話はこの程度にして、今回の韓国高速鉄道の事故に関して。
調査委は事故列車に先立って事故地点を過ぎた先行列車で事故地点を過ぎたときに列車が揺れるなど、異常兆候を捉えて報告した事実を確認した。
国土部は「先行列車が事故地点を過ぎたときに列車が揺れて大田朝車場駅にこれと関連して報告された記録があることが調査された」とし「それでも朝鮮場駅では後行列車に対する減速や注意運転など適切な指示を下さなかったと把握された」と伝えた。
鉄道安全マニュアルによれば、このように線路に異常の兆候があるとの申告を受けた場合、管制当局は事故の危険を減らすために後行列車に減速及び注意運行を指示しなければならない。
「NAVER”脱線SRT先行列車で異常兆候を報告… フォローアップはなし”」より
話としては、脱線事故を起こした列車に先行して走っていた列車が、事故地点を過ぎた時に以上徴候を捉えていたのに有効にその情報を使えなかったと言うことらしい。
これがどの程度の揺れだったかは分からないし、直前の列車だったかどうかも不明。
高速鉄道脱線事故、列車の通常運行は2日に再開予定 = 韓国
2022/07/02 09:52配信
高速鉄道(SRT)の列車脱線事故で全ての列車に遅れが発生した。韓国政府は、迅速に事故の処理にあたると発表したが、事故発生後、1日が経ってもダイヤに乱れが生じている。事故の復旧、通常運行の再開は2日、朝9時頃に完了する予定だ。
「WowKorea」より
しかし、通常運行の再開は7月2日。原因判明が報じられたのは3日で、「レールがあやしいっぽい」「現在調査中」なんだそうな。
いやー、ヤバイわ、この国の鉄道会社は。
コメント
(今のところ)死者が出るような事故を起こしていなくてなによりです。
事故原因は、まあ、気にしなくてもいいのでは?
少しぐらい壊れても、ガムテープがあれば大丈夫でしょうから。
幸いにも、今まで多くの脱線事故を起こしてきたKTXですが、死亡事故に発展ということではないようで。
ガムテープで補強が最強ですね!
改造の中身って、魔改造って言っていいレベルですよね。セオル号に通じるものを感じます。
詳細を検討する事ができないのですが、結構な規模で改造していますから、問題になる部分も少なく無いのではと思っています。
130000系はKORAILからのお下がりの120000系を使っていたSRT向けに新造された車両でほぼ120000系(SRT向けに新造した120000系とも言えます)の車両です。
動力集中式でも事故を起こしたのは韓国産からでフランス産TGVベースの車両は事故がなかったというのがなんとも。
足回りからしっかりと設計し直してあれば良かったのでしょうけれど、韓国は台車などの再設計って苦手っぽいんですよね。
何しろ、最新の150000系は大きく手を入れたみたいですけど、不利なことは分かっていても動力集中式を止められなかった理由が、その辺りにあるような気がしますよ。
おはようございます、
韓国製機械事故については、強度と耐久性を疑うようにしています。
追加で、オペレーターによる魔操作。
恐らくですが、今回はそういう事ではなかったようです。
追記に書かせて頂きましたが、もっと根本的な部分だった模様。
1月の脱線事故は恐らく「強度と耐久性」に問題があったみたいですけどね。
https://n.news.naver.com/article/001/0013285250
ちょうど続報が入りました。ケンチャナヨの様です
ありがとうございました。
参考にして追記させて頂きました。
こんにちは。
>これがどの程度の揺れだったかは分からないし、
まあ、元々が爆揺れ上等!な車だったみたいですし。
冗談さておき、これまた「パリパリ&ケンチョナヨ」案件だったみたいですね。
ハインリッヒ的には、もうとっくに大事故起きておかしくないんですが……というか、これ既に大事故ですよね、人死にが出てないだけで。その意味で、あの国の鉄道は本当に運が良い。
※本気で、一度、上越新幹線レベルの地震を営業中に喰らって見やがれ、と思います。
高速鉄道に対する認識が違う訳ですか。
速度が出ているのに、「揺れても大丈夫」という認識がよく分かりませんが、本当だとすれば恐ろしい話です。
木霊様、皆さま、今晩は
ポイントがいっぱいある区間で脱線していますね。車両の壊れ具合から低速で脱線したと思われます。私が考える、ありそうな原因は
・信号無視。
・スピード違反。
・ポイントが壊れた。先行列車が揺れた時がほぼ「使用限界」だった。
画面手前に機関車が見えますが、これは列車の最後尾ではないのかな。
そうならば、先頭からの何両かが通過した時に限界を超えた。
(韓国の鉄道は「大日本帝国」が建設し運用していたので左側通行だったと思います。なので写っている機関車は編成最後尾だと思います)
それにしても、信号を無視したりスピード違反ができるような制御、管制システムなのでしょうか。
最近の韓国はかなり暑いらしく、熱でレールが曲がった説を言い出す報道機関もあったようです。
駅から近い位置での脱線らしいのですが、なにぶん、韓国の列車はかなり過密らしく、さらに駅の間が短いこともあって、ストップ&ゴーが多いのだとか。加えて動力集中方式を採用していますから、動力車だけ重くなりがち。
こうした悪条件を勘案すれば、線路にかかる負担は駅の付近で高くなったとも考えられます。
ただ、恐らく真相究明せずに運行を続けるでしょうから、真相が明らかになることはないかもしれません。