ゼロコロナで失脚危機にある習近平氏

支那

さて、武漢ウイルスを「ゼロコロナ政策」で押さえきった!と、自信を見せている習近平氏だが、僕から言わせると割とヤバい。

中国コロナ再拡大の兆し、主要都市で新たな制限措置懸念も

2022年5月18日 12:26 JST

中国・上海市は新型コロナウイルス感染対策として講じられたロックダウン(都市封鎖)から徐々に脱する方向にあるが、北京市では引き続き感染者が出ているほか、他の主要都市でも感染が再び広がりつつあり、追加の制限措置を巡る懸念が強まっている。

「Bloomberg」より

上海はまだ「兆し」だけなんだけどね。

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この記事は「惣郷木霊の四方山話」でお送りしております。

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感染爆発は(多分)避けられたが

感染爆発は押さえきった(キリッ)

さて、上海を1ヶ月以上、北京も部分的に都市封鎖してしまった習近平氏の判断だが、これが正解だったかどうかは、マクロで見るとこんな感じだ。

ピークが立って垂直に数が減っている。つまり、「ゼロコロナ政策は成功した!」とこのデータから見れば言えるのだろう。

死者数は、2020年3月の時に比べても明らかに少ない。これもマクロ的に見たら「成功した」と言えるのでは無いだろうか。

中国 上海 コロナ感染拡大 当局“厳しく隔離”の方針 批判も

2022年5月15日 6時21分

新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい外出制限が続く中国の上海では、当局が感染リスクがあるとみなした人を厳しく隔離する方針に乗り出す中、あいまいな基準によって強制的に隔離される可能性も出ていて、こうした対応に批判的な意見も出ています。

「NHKニュース」より

ただ、その代償は相当大きかった。

極端な隔離政策で得られたもの

確かに、感染者数は、15日の段階において感染者数として発表されたのは80人以下にまで減っている。ピークが3,000人程度の感染者を確認していたことを考えれば、大きな成果が得られたと言えるかもしれない。

ただ、日本での武漢ウイルスに罹患し陽性判定が出た人数は5が月17日の段階で36,000人規模。一桁多いが、特に規制をかけているわけではない。

日本ではGDPがマイナス成長であるという話が出てメディアが騒いでいるが、大した規制をしなくても経済への影響は出る。

1-3月のGDP 2期ぶりマイナス 回復の力強さに欠ける要因は

2022年5月18日 13時54分

ことし1月から3月までのGDP=国内総生産は、前の3か月と比べた実質の伸び率が年率に換算してマイナス1.0%と2期ぶりのマイナスになりました。この期間にまん延防止等重点措置が各地に適用され、外食や旅行などのサービスの需要が低迷したほか、公共事業が落ち込んだことなどが要因です。

「NHKニュース」より

当然、強固な都市封鎖(ロックダウン)をやった上海で経済的ダメージは甚大だっただろう。

【中国】上海の1QGDPは3.1%成長、3月低迷

4/25(月) 11:31配信

上海市統計局と国家統計局上海調査総隊は23日、同市の2022年第1四半期(1~3月)の域内総生産(GDP、速報値)が前年同期比3.1%増の1兆10億2,500万元(約19兆7,800億円)だったと発表した。3月から新型コロナウイルスが市内で流行した影響を受け、小幅な伸びにとどまった。

~~略~~

個人消費の指標となる小売売上高は3.8%減の4,382億2,800万元。1~2月(3.7%増)からマイナスに転落した。3月は前年同月比18.9%減だった。

「yahooニュース」より

同時期の上海のGDPは3.1%成長であった。都市封鎖が3月に始まったことを考えれば、十分に脅威的な数字ではあるが、3月は明確に個人消費が減少しているし、4月は恐らく更に減る。

5月中は都市封鎖を継続する予定でいる上海では、4月、5月は少なくとも個人消費は絶望的な数字になるだろうと予想される。

1~3月の内訳は卸売・小売業が3.4%減の4,065億1,800万元、ホテル・飲食業が8.7%減の317億1,000万元だった。同市企業、商店のインターネット小売額は18.4%増の998億7,700万元で、小売売上高全体の22.8%を占めた。

「yahooニュース」より

項目別で見るとインターネット高利額が大幅に増えているとなっているが、流通が止まっている以上はこれもちょっと怪しい。というか、この惨状でもGDP成長率がプラスだったら、それこそ支那の数字は「何の指標にもならない」という事になる。以前は数字の上下動くらいは信用出来ると思っていたが。まさに何の参考にもならないという結果になるだろう。

上海の都市封鎖はいつまで?

都市封鎖解除がいつになるのかを調べていたら、支那当局の見通しとして16日付けで6月中旬頃を目指すという発表があったようだ。

上海市 ロックダウン全面解除「6月中旬から下旬目指す」 初めて“見通し”示す

2022/05/16 16:04

中国・上海市は新型コロナウイルスの感染対策として3月末から続けているロックダウンについて、6月中に解除する方針を発表しました。

上海市当局は16日、市民への外出制限などを段階的に緩和し、6月中旬から下旬を目標にロックダウンの全面的な解除を目指すと発表しました。

具体的には、新たな感染者が10日以上確認されていない地区を16日から徐々に解放し、22日からは公共交通機関も順次再開させるということです。

「テレ朝News」より

6月は多分、経済が復調する可能性はあるのだろうが。動き出してから正常に戻るまでには時間を要するだろうとは思われる。

だが、目に見えて下落した上海総合株価指数もさほど落ち込んではいない。市場は、騒ぎが落ち着けば元に戻ると分析しているのだろう。

とはいえ、過剰な都市封鎖実施にあたって多額の資金を使っただろうから、確実に債務は積み上がったと予想される。それがどのような影響を与えるのかは、僕には予想できない。

17日の中国本土市場概況:上海総合0.7%高で反発、自動車とハイテクに買い

5/17 16:45 配信

17日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比19.95ポイント(0.65%)高の3093.70ポイント(上海A株指数は0.65%高の3242.30ポイント)と反発した。約4週ぶりの高値水準を回復している。

経済活動正常化の期待が相場を支える流れ。上海市では16日までに、新型コロナウイルスの市中感染者数が3日連続でゼロを達成し(隔離者分を除く)、ロックダウン緩和開始の要件を満たしている。また、上海当局は17日、優先的に工事再開を認める重要建設プロジェクトの第1陣ホワイトリストに掲載された24件について、うち6割強に当たる16件がすでに工事再開したと報告した。前日公表された4月の経済統計が軒並み下振れたことを引き続き不安視し、朝方は安く推移する場面がみられたものの、指数は中盤から上昇の勢いを増している。

「yahooニュース」より

ニュースでは「好調だ」という報道が出ているね。

業種別では、自動車の上げが目立つ。長城汽車(601633/SH)がストップ高、安徽江淮汽車集団(江淮汽車:600418/SH)が5.7%高、東風汽車(DFAC:600006/SH)が4.4%高、広州汽車集団(601238/SH)が3.2%高で取引を終えた。3月下旬以降、コロナ感染拡大で工場稼働の停止を余儀なくされていたが、足もとでは産業サプライチェーンの6割が正常化。当局が消費刺激策を打ち出したこともあり、自動車販売は5月以降に回復する――などとする見方も広がった。

「yahooニュース」より

流石に、産業サプライチェーンの正常化は図っているようで、支那としても無策ではなかったという事なんだろうね。当局が出した消費刺激策がなにかは知らないんだけど。

支那の打ち出す景気刺激策

さて、日本などでは「景気刺激策」と言われるものがほとんど見られない気がするんだけど、流石は支那である。きっちりこの辺は手当てしているようだ。

中国が経済支援策を強化、新景気刺激策を検討=首相

2022年4月9日12:54 午前

中国は、経済を支援する政策措置を時宜を得た方法で強化するとともに、新たな景気刺激策を検討する。国営メディアが8日、李克強首相の発言を引用して報じた。

~~略~~

アナリストらは、中国人民銀行(中央銀行)が借入コストを引き下げたり、成長を促進するために経済への資金投入を増やしたりすると予想している。

李氏は、中国が雇用と物価の安定に努め、小規模企業が困難を乗り越えられるよう支援すると訴えた。

「ロイター」より

残念ながらちょっと具体的な刺激策は見当たらなかったのだけれど、どうやら「いつものやり方」を考えて居るようではある。

そんな状況の中、22年の年初から中国政府は景気対策を躍起になって推進している。李克強首相は1月10日、国務院常務会議を主宰。(1)第14次5カ年計画(21~25年)で確定した重点プロジェクトの実施の加速、(2)21年第4四半期に専項債(地方政府がインフラ整備等の資金調達を目的に発行する債券)発行により調達した1兆2000億元(約21兆6000億円)の資金の具体的プロジェクトへの投入、(3)投資プロジェクトの審査・承認手続きの迅速化・簡素化──などを指示した。会議では「有効な投資の拡大は、上半期の経済の安定を確保する上で重要な意義がある」との指摘がなされた。

「エコノミストOnline」より

どうやら大規模な公共事業投資をやるつもりらしい。

あと、上の記事で自動車会社の株が買われる流れになった理由としてはこちら。

【中国】車購入規制を緩和へ、消費を刺激=常務会議

4/15(金) 11:30配信

中国の李克強首相が主宰する国務院(中央政府)常務会議は13日、消費拡大に向けて新たな経済政策を打ち出す方針を決めた。各地方政府が自動車購入規制を緩和することなどを奨励する。新型コロナウイルスの流行に伴う消費縮小を危惧した形。

~~略~~

自動車については、各地方政府が購入規制を新たに導入することを禁じ、施行済みの販売規制は段階的に緩和するよう求めた。「新エネルギー車(NEV)」の購入や充電スタンドの設置も促す。

「yahooニュース」より

うーん、これ、大丈夫なんですかね?

感染再拡大の恐れ

ところで、日本を含め諸外国ではよく知られるようになっているが、武漢ウイルスに対して都市封鎖政策は効果が薄い。

仮に、感染を都市封鎖によって抑えた結果は、感染を一時的に抑制する効果しかないため、ウイルスの方を撲滅しない限りはどこからともなく入り込む。

北京の17日のコロナ新規感染者は69人と、前日の52人から増加した。市当局は17日、新たなクラスター(感染者集団)の発生で市中感染のリスクが高まっているとして、豊台区の一部地域を7日間封鎖すると発表した。

「Bloomberg”中国コロナ再拡大の兆し、主要都市で新たな制限措置懸念も”」より

実際に、北京では未だ増えていて、これが上海に逆輸入する可能性も。

ゼロコロナ目指す中国、北京の封鎖された地区

2022年5月17日 12:10 

中国・北京で16日、新型コロナウイルス対策で封鎖され、フェンスで仕切られた地区で、屋外の階段で座って話したり、フェンスの外を眺めたりする住民の姿が見られた。

中国は厳しいゼロコロナ政策を掲げる唯一の主要国。北京のここ数週間の感染者数は1000人を超えている。大半のレストランや公共施設が閉鎖され、毎日数百万人を対象に検査が行われている。在宅勤務も求められている。

「AFP」より

北京での封鎖は一部に留まっているが、安心できない状況が続いているとみるべきだろう。

北京での封じ込めに失敗すると、習近平態勢のお膝元でも「ゼロコロナ懐疑論」がわき上がる事になるだろうし、「上海の失敗を繰り返すのか」という批判噴出は避けられまい。

何より「いつまで続けるのか」という話になる。

元々習近平氏は徹底的な「ゼロコロナ政策」によって、「世界に先駆けて経済的な復活を遂げた」という指導力の発揮をアピールしていたはずだった。ところがここへ来てその自信が大きく揺らいでいる。

秋の共産党大会に向けた準備

秋の共産党大会に向けて、経済復活をアピールしなければならないハズなのだが、習近平氏にとってはプラス材料に乏しい状況である。

秋に党大会、習氏3期目へ 指導部人事が焦点―毛時代回帰に異論も・中国

2022年01月01日13時34分

中国共産党は2022年秋、5年に1度の党大会を開く。通例であればトップが交代する10年に1度の節目だが、今回は習近平総書記(国家主席)の3期目続投が確実視されており、習氏を支える指導部人事が最大の焦点だ。ただ、個人崇拝の復活や経済・社会の統制強化など毛沢東時代への回帰を強める習氏の路線には、党内で異論も根強い。減速する経済や長引く米中対立も、3期目始動の不安材料だ。

「時事通信」より

これまで習近平氏は支那皇帝への道、覇道を進んできた。しかしその覇道を支える実績が見当たらないどころか、マイナスに傾いている状況にある。

これ以上のダメージは避けたいというのが実情だろう。

5月ロイター企業調査:中国のコロナ政策は悪影響、7割超が代替策なし

2022年05月19日(木)10時02分

5月のロイター企業調査で中国が続ける「ゼロコロナ政策」について聞いたところ、63%の企業が事業にマイナス影響を受けていると回答した。物流の停滞や中国内の工場での生産停止などが生じている。すでに自動車メーカーは生産計画の下方修正に追い込まれているが、75%の企業は代替策を取れておらず、企業活動への影響は大きくなりそうだ。

「Newsweek」より

外国からの評価も厳しくなりつつある。日本ですら、企業関係者にとってチャイナリスクは看過できない深刻な問題となっている。主に都市封鎖によって、だが。

長引く行きすぎた都市封鎖は、本格的に習近平氏の足下を揺らしている。

追記

コメントを頂いたけれども、衝撃的なニュースだ。

「ゼロコロナ」徹底の中国、上海市の新車販売台数もゼロ[新聞ウォッチ]

2022年5月18日(水)08時56分

新型コロナウイルスの感染対策のため、「ゼロコロナ」政策を続ける中国の上海などで実施しているロックダウン(都市封鎖)が、地域の経済活動などに大きな影響を与えているニュースはしばしば伝えられているが、こうした中、上海市の4月の新車販売台数が「ゼロ台だった」という衝撃的なニュースが報じられた。

上海市自動車販売業協会が発表したもので、上海市は3月下旬に始まった新型コロナ対策のロックダウンで、市内のほぼ全ての自動車販売店が営業を停止。ちなみに、昨年4月の新車販売台数は約2万6311台だったようだが、今年は「ゼロ」台のために、前年同月としても比べようがない最悪の事態を招いている。

「レスポンス」より

4月の新車販売台数ゼロ台!

いや、そりゃ、住民が外出するのを禁止しているのだから、新車が売れるハズも無いわけで、当然の帰結であるとは思う。思うんだけど、これはちょっとスゴい事になったのだなと。

コメント

  1. こんにちは。

    本件、上海の新車販売台数がゼロだったそうで。

    https://response.jp/article/2022/05/18/357293.html

    「好調」なんですね、これでも。

    • 衝撃的ですな。
      確かに外出が禁止されていれば、自動車の販売は低迷するとは思っていましたがゼロはスゴイ。
      いやー、好調ですね(棒)